以下は2026年11月3日時点の公式発表を基準にした記事です。主な確認資料:JVAのリーグ発足・日程発表、JVLの旧リーグ終了告知、SVリーグのGROWTH創設・クラブ編成発表。
2026年、日本のバレーボールリーグは大きな転換期を迎えました。これまで親しまれてきた旧V.LEAGUEは2025-26シーズンを最後に運営を終了。一方、公益財団法人日本バレーボール協会(JVA)は、2026年度から新たに「日本バレーボールリーグ(Vリーグ)」を発足させました。
つまり、2026年のVリーグを調べる際には、旧V.LEAGUEの終了と、JVAが主催する新しいVリーグの発足を区別する必要があります。さらに、SV.LEAGUEの下部組織としてSV.LEAGUE GROWTHも誕生し、日本の国内リーグは複数の役割を持つ体系へと移行しています。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 旧V.LEAGUE:ジャパンバレーボールリーグ(JVL)が運営する旧リーグは2025-26シーズンをもって終了。
- 新Vリーグ:JVAが主催する日本バレーボールリーグが2026年度に発足。男子16チーム、女子7チームが参加。
- 開幕日:2026-27シーズンは2026年11月7日開幕。男子は東西2地区、女子は全7チームで競う。
【2026年の大改革】Vリーグは終了したのか?新旧リーグの関係を整理
2026年のバレーボール界で最も混乱しやすいのが、「Vリーグは終了した」という情報と「新Vリーグが開幕する」という情報が同時に存在することです。
この2つは矛盾していません。運営主体とリーグの目的が異なる、別々の動きだからです。
旧V.LEAGUEは2025-26シーズンで終了
一般社団法人ジャパンバレーボールリーグ(JVL)は2025年12月17日、2025-26シーズンをもってV.LEAGUEの運営を終了すると発表しました。
旧V.LEAGUEは、2024-25シーズンに従来のDIVISION1・2・3制から、SV.LEAGUEとV.LEAGUEによる2部構成へ移行した際に再編されたリーグです。
その後、国内バレーボールのリーグ構造が再び見直され、2026-27シーズンからはSV.LEAGUEと新設のSV.LEAGUE GROWTHを中心とした体系に変更されることになりました。
これを受け、JVLは旧V.LEAGUEを2025-26シーズン限りとする決定を下しました。
2026年度にはJVA主催の新Vリーグが誕生
一方、JVAは2026年3月11日、「日本バレーボールリーグ(Vリーグ)」の発足を発表しました。
このリーグの大きな特徴は、社会人として働きながら高いレベルで競技を続けられる環境を整備することです。
また、地域に密着した競技環境の構築、都道府県バレーボール協会の活動活性化、審判員や技術統計員などの大会運営スタッフの育成も目的に掲げています。
したがって、旧V.LEAGUEが単純に名称変更して存続したわけではありません。JVLが運営していた旧リーグが終了し、JVAが別の目的と運営体制を持つ新リーグを立ち上げたという経緯です。
【終了の理由と経緯】なぜ旧V.LEAGUEは再編されたのか
旧V.LEAGUEの終了を理解するには、2024年から進められてきた国内リーグ改革を振り返る必要があります。
プロ化を目指すクラブと地域密着を重視するクラブの違い
2025年7月16日、SVリーグは2026-27シーズンから下部リーグ「SV.LEAGUE GROWTH」を創設すると発表しました。
その背景には、旧V.LEAGUEに所属するクラブの将来像の違いがありました。
一部のクラブは将来的にSV.LEAGUEへ参入し、プロクラブとして世界最高峰を目指す方向を志向していました。一方、別のクラブは地域に根差した活動を続け、アマチュアクラブとして競技と事業を継続することを重視していました。
異なる目標を持つクラブを同じリーグの枠組みで運営することには限界があります。そこで、プロ化を目指すクラブの受け皿としてSV.LEAGUE GROWTHを設ける方針が決まりました。
2025年から2026年にかけての主な転換点
- 2024年7月1日:一般社団法人ジャパンバレーボールリーグ(JVL)が設立。
- 2024-25シーズン:SV.LEAGUEとV.LEAGUEの2部構成がスタート。
- 2025年7月16日:SV.LEAGUE GROWTHの創設を発表。
- 2025年12月17日:JVLが旧V.LEAGUEの2025-26シーズン限りでの終了を発表。
- 2026年3月11日:JVAが新しい日本バレーボールリーグの発足を発表。
- 2026年8月5日:新Vリーグの2026-27シーズン日程と出場チームを公表。
- 2026年11月7日:新Vリーグの初年度シーズンが開幕予定。
この流れから分かるのは、今回の改革が単なる名称変更ではなく、クラブの経営方針や競技活動の目的に合わせて国内リーグの役割を整理する改革だったということです。
【徹底比較】SV.LEAGUE・GROWTH・新Vリーグは何が違う?
2026-27シーズンの国内リーグを理解するうえで、SV.LEAGUE、SV.LEAGUE GROWTH、JVA主催の新Vリーグを区別することが欠かせません。
特に注意したいのは、SV.LEAGUE GROWTHと新Vリーグは、どちらもトップカテゴリーの下に位置するように見えても、運営主体や目的が異なることです。
| リーグ | 運営主体 | 2026-27参加チーム数 | 主な目的・特徴 |
|---|---|---|---|
| SV.LEAGUE | 公益社団法人SVリーグ | 男子12・女子14 | 世界最高峰を目指すトップリーグ。プロ化と競技力向上を推進。 |
| SV.LEAGUE GROWTH | 公益社団法人SVリーグ | 男子8・女子6 | 将来的なSV.LEAGUE参入を目指すクラブの成長を支援。 |
| 新日本バレーボールリーグ(Vリーグ) | 公益財団法人JVA | 男子16・女子7 | 社会人競技の継続、地域密着、競技運営スタッフの育成を重視。 |
SV.LEAGUEはプロ化と世界最高峰を目指すトップカテゴリー
SV.LEAGUEは2024年10月にスタートした国内トップリーグです。
2026-27シーズンには男子12クラブ、女子14クラブで開催されます。男子は12クラブによる44試合制、女子は東西カンファレンス制を採用し、各地区7クラブでレギュラーシーズンを戦います。
SVリーグはクラブライセンス制度を通じて、競技力だけでなく、施設、財務、法務、人事体制なども審査しています。競技団体としての強さに加えて、クラブ経営の持続可能性を高めることも重視しています。
SV.LEAGUE GROWTHはSV参入を目指す成長リーグ
SV.LEAGUE GROWTHは2026-27シーズンから始まるSV.LEAGUEの下部リーグです。
2026-27シーズンの参加数は男子8クラブ、女子6クラブ。SV.LEAGUEへの参入を目指すクラブが、競技力や経営力、組織運営力を高めるための舞台として設けられました。
参加にはSVライセンスまたはSVGライセンスが必要です。単に試合で勝つだけでなく、ホームアリーナや財務基盤、地域貢献、組織運営などを整えることが求められます。
昇降格制度については男女で違いがあります。女子はSV.LEAGUEとの入れ替え戦が予定されていますが、昇格にはSVライセンスが必要です。男子はSV.LEAGUEが16クラブに拡大するまで入れ替え戦を実施しない方針です。
新Vリーグは社会人・地域密着型の競技環境
JVAが主催する新Vリーグは、SV.LEAGUE GROWTHのようなプロ化を目指すクラブの育成だけを目的としたリーグではありません。
仕事と競技を両立する選手に高いレベルの試合環境を提供し、地域のスポーツ活動を支えることに重点があります。
つまり、SV.LEAGUE GROWTHは「SVリーグを目指す成長ルート」、新Vリーグは「社会人競技と地域バレーボールの継続・発展」という違いがあります。
【2026-27最新】Vリーグ男子・女子の出場チーム一覧
JVAが2026年8月5日に発表した大会日程によると、新Vリーグには男子16チーム、女子7チームが参加します。
男子は東西それぞれ8チームに分かれ、女子は7チームによるリーグ戦です。
男子・東カンファレンスの出場8チーム
- OWLS岩手(岡崎建設OWLS)/岩手県
- スカイロケッツ秋田/秋田県
- 埼玉アザレア/埼玉県
- TM東京スパークル/東京都
- 警視庁フォートファイターズ/東京都
- 東京ヴェルディ/東京都
- SHIZUKA Vikings厚木/神奈川県
- VC山梨/山梨県
東地区は東北から関東、甲信越にかけてのクラブで構成されています。岩手、秋田、埼玉、東京、神奈川、山梨と広い地域に競技の拠点が分布している点が特徴です。
男子・西カンファレンスの出場8チーム
- 長野GaRons/長野県
- トヨタ自動車サンホークス愛知/愛知県
- 大同特殊鋼知多レッドスター/愛知県
- 奈良ドリーマーズ/奈良県
- 近畿クラブスフィーダ/大阪府
- BALLENA倉敷/岡山県
- GRiNSHĀMO KAGAWA/香川県
- 熊本Virex/熊本県
西地区には東海、近畿、中国、四国、九州のクラブが参加します。地域の企業やスポーツ団体と結び付いたチームが多く、地域に根差した社会人バレーボールの広がりを感じられる編成です。
女子の出場7チーム
- アルテミス北海道/北海道
- CHIBA BELLS/千葉県
- 東京サンビームズ/東京都
- GOLDSTARS八王子/東京都
- 山梨中央銀行 Blue Airlina YAMANASHI/山梨県
- ヴィアティン三重/三重県
- 福岡ギラソール/福岡県
女子は北海道から九州まで7チームが参加します。男子のような東西カンファレンスには分けず、全チームが同じリーグで順位を争います。
女子の参加チーム数は発足時の発表から変更
ここで押さえておきたいのが、女子のチーム数に関する発表内容の変化です。
JVAの2026年3月11日の発足発表では、女子は8チームとして掲載され、倉敷アブレイズも参加チームに含まれていました。
しかし、8月5日の大会日程発表では女子7チームとなり、倉敷アブレイズは最新の出場チーム一覧に掲載されていません。
したがって、2026-27シーズンの参加チームを確認する場合は、3月の当初発表ではなく、8月に公表された最新の日程表を基準にする必要があります。
【大会方式・順位決定方法】東西カンファレンスと勝率・セット率の仕組み
新Vリーグでは、男女で異なる大会方式が採用されています。男子は東西地区の競争とプレーオフ、女子は全チームによるリーグ戦が中心です。
男子は東西8チームずつの3回総当たり
男子は東カンファレンス8チーム、西カンファレンス8チームに分かれてレギュラーシーズンを実施します。
各地区で3回総当たりを行い、地区ごとの順位を決定。東西それぞれの上位2チーム、合計4チームがセミファイナルに進出します。
その後、セミファイナルとファイナルを実施し、最終順位を決定します。
この方式では、同じ地区のライバルとの対戦が順位に大きく影響します。特にレギュラーシーズン終盤は、各地区の2位争いがプレーオフ進出を左右する注目ポイントになります。
女子は7チームのリーグ戦で順位を決定
女子は東西に分けず、全7チームで競います。JVAの発足時の大会概要では3回総当たり方式が示されており、8月5日に公表された最新日程表にも7チームの対戦日程が掲載されています。
男子のような地区別プレーオフではなく、リーグ戦の成績によって順位を決める形式です。
順位は勝率が最優先。ポイント数とセット率が続く
新Vリーグの順位決定方法は、勝率だけでなく、獲得ポイント、セット率、得失点率を組み合わせた方式です。
優先順位は次の4段階です。
- 勝率:勝ち試合総数÷成立した試合総数。
- 獲得ポイント総数:全試合で獲得したポイントの合計。
- セット率:総得セット÷総失セット。
- 得失点率:総得点÷総失点。
試合ごとのポイント配分は次のとおりです。
- 3-0または3-1で勝利:勝者3ポイント、敗者0ポイント。
- 3-2で勝利:勝者2ポイント、敗者1ポイント。
例えば、同じ勝率のチームが並んだ場合、次に獲得ポイント数を比較します。それでも並んでいればセット率、得失点率の順に比較します。
さらに得失点率まで並んだ場合は、該当チーム同士の対戦成績を勝率、ポイント数、セット率、得失点率の順で比較します。それでも順位が決まらなければ抽選となります。
このため、単純に勝ち数だけを追うのではなく、フルセットの勝敗やセットを落とした数も順位争いに影響します。
試合形式は5セットマッチ。原則として土日に開催
JVAの運営要項では、試合は5セットマッチで実施されます。チャレンジ制度は採用されません。
大会は原則として土日に開催され、各日2試合を行う形式です。選手の登録人数は12~14人で、外国籍選手の登録には人数制限を設けない一方、オンザコートは2人までとされています。
2026-27シーズンの開幕日と試合日程
2026-27シーズンの開幕日は2026年11月7日(土)です。
JVAの8月5日の発表では、北海道、岩手県、神奈川県、福岡県の4道県で開幕するとされています。
- 開幕日:2026年11月7日(土)
- 開催期間:2026年11月~2027年3月
- 男子レギュラーシーズン:2026年11月~2027年2月
- 女子レギュラーシーズン:2026年11月~2027年3月
- 男子プレーオフ:2027年3月13日(土)・14日(日)
男子プレーオフの会場は秋田県横手市のIRISOアリーナ横手です。東西の上位チームが集まり、セミファイナルとファイナルを戦います。
開幕カードや各会場の開始時刻については、JVAが公表した男女別・東西別の大会日程表で確認できます。試合日程は変更される可能性もあるため、観戦前には最新情報を確認することが大切です。
【プロの結論】2026年のVリーグ改革で注目すべき本当の変化
今回の国内バレーボール改革で注目すべきなのは、リーグの数が増えたことだけではありません。競技を続ける選手やクラブが、自分たちの目標に合った環境を選びやすくなったことです。
プロを目指すクラブと地域に根差すクラブの選択肢が広がった
これまでのリーグ再編では、競技力の高いクラブが同じ方向を向いて成長することが重視されてきました。しかし、クラブによって経営規模、地域との関係、選手の雇用形態、将来の目標は異なります。
SV.LEAGUE GROWTHは、プロ化と上位リーグ参入を目指すクラブに適した環境です。一方、新Vリーグは、仕事を続けながら競技に取り組みたい選手や、地域に根差して活動するクラブを支える仕組みです。
すべてのクラブに同じ経営モデルを求めるのではなく、競技の継続性と発展性を両立させることが今回の改革の核心です。
観戦する側はリーグ名より運営主体を確認する
2026年以降、Vリーグという名称だけで大会を判断すると、情報を取り違える可能性があります。
例えば、過去のV.LEAGUEの順位や選手成績を調べる場合は、旧JVL時代の記録なのか、JVA主催の新Vリーグなのかを確認する必要があります。
また、SV.LEAGUE GROWTHの試合を探している人は、JVAの新Vリーグの日程表ではなく、SVリーグ側の公式日程を確認する必要があります。
どのリーグを追いかけるべきか
- 世界水準の競技力やプロ選手の活躍を見たい人:SV.LEAGUEがおすすめ。
- SV.LEAGUEへの昇格を目指すクラブの成長を見たい人:SV.LEAGUE GROWTHに注目。
- 地域密着型クラブや社会人選手を応援したい人:JVA主催の新Vリーグが適している。
ただし、リーグの名称だけで競技レベルや試合の面白さを判断する必要はありません。選手のプレー、地域との関係、クラブの活動方針など、観戦する目的に合わせて選ぶことが大切です。
【よくある質問】バレーボールVリーグに関するFAQ
Q1:Vリーグは2026年に完全終了したのですか?
A1:旧JVL運営のV.LEAGUEは2025-26シーズンをもって終了しました。ただし、JVAが2026年度に新しい日本バレーボールリーグ(Vリーグ)を発足させているため、Vリーグという名称の大会そのものがなくなったわけではありません。
Q2:2026-27シーズンのVリーグは男子・女子それぞれ何チームですか?
A2:最新のJVA大会日程発表では男子16チーム、女子7チームです。男子は東西各8チーム、女子は7チームによるリーグ戦です。なお、3月の発足発表では女子8チームでしたが、8月の日程発表では7チームに変更されています。
Q3:新VリーグとSV.LEAGUE GROWTHは同じリーグですか?
A3:異なります。SV.LEAGUE GROWTHはSVリーグが運営する下部リーグで、将来のSV.LEAGUE参入を目指すクラブの成長が目的です。新VリーグはJVAが主催し、社会人選手の競技継続や地域密着型の活動を重視しています。
Q4:2026-27シーズンのVリーグはいつ開幕しますか?
A4:2026年11月7日(土)に開幕します。男子は2027年2月までレギュラーシーズンを行い、3月13日・14日にプレーオフを開催する予定です。女子は2027年3月までリーグ戦を実施します。
Q5:Vリーグの順位は勝ち点で決まるのですか?
A5:最優先されるのは勝率です。勝率が並んだ場合に獲得ポイント数、セット率、得失点率の順で比較します。3-0または3-1の勝利は3ポイント、3-2の勝利は2ポイント、3-2の敗戦は1ポイントです。
まとめ:2026年のVリーグは新しい役割を持つ大会へ
2026年のバレーボール界では、旧V.LEAGUEの終了と新Vリーグの発足、そしてSV.LEAGUE GROWTHの創設という3つの大きな動きが重なりました。
旧V.LEAGUEは2025-26シーズンで終了しましたが、JVAが主催する新しい日本バレーボールリーグは2026年11月7日に開幕します。男子16チーム、女子7チームが参加し、男子は東西カンファレンス制、女子は全チームによるリーグ戦で順位を競います。
一方、SV.LEAGUE GROWTHはプロ化と上位リーグ参入を目指すクラブの成長を担います。新Vリーグとは運営主体も目的も異なり、両者を同じカテゴリーとして扱うことはできません。
今後の日本バレーボールを理解するためには、リーグ名だけでなく、主催団体、参加チーム、ライセンス制度、大会方式を確認することが欠かせません。
2026-27シーズンは、新しい国内リーグの形が実際の試合を通じて示される最初のシーズンです。地域のクラブがどのように成長し、社会人選手がどのような活躍を見せるのか。11月7日の開幕は、日本バレーボールの新たな競争環境を見届ける節目になります。 (出典: バレーボール v リーグ(Yahoo!ニュース))