今回の番付で最も注目したいのは、横綱2人と3大関の顔ぶれ、そして三役で存在感を強める若手・中堅力士の動向だ。
横綱・大の里と豊昇龍の明暗
大の里
秋場所は12勝3敗。東の正位を維持して九州場所を迎える。今場所も優勝争いの中心として、安定した成績を残せるかが焦点だ。
豊昇龍
秋場所は0勝0敗15休。番付上は西横綱にとどまった。九州場所での出場と本来の力を発揮できるかが注目される。
大の里は秋場所で12勝を挙げている一方、豊昇龍は全休という対照的な結果だった。横綱の地位を守りながら、実際の土俵でどのような相撲を見せるかが今場所の大きな見どころとなる。
3大関は安青錦・琴櫻・霧島
安青錦
東大関・秋場所11勝4敗
3大関の中で最も高い11勝を挙げ、東大関として九州場所に臨む。横綱に迫る成績を残せるか注目だ。
琴櫻
西大関・秋場所9勝6敗
勝ち越しを確保して西大関を維持。優勝争いに加わるためには、さらに白星を積み重ねたい。
霧島
東大関・秋場所8勝7敗
秋場所は8勝7敗と辛くも勝ち越し。九州場所では上位陣としての安定感を取り戻せるかがポイントだ。
3人とも秋場所は勝ち越しており、九州場所は全員が大関の地位で迎える。特に安青錦の11勝という結果は、横綱との優勝争いを考えるうえで重要な材料となる。
関脇・藤ノ川と熱海富士
関脇では藤ノ川と熱海富士が引き続き三役を務める。
- 藤ノ川: 秋場所11勝4敗。2場所連続の関脇で、三役も2場所連続。
- 熱海富士: 秋場所8勝7敗。4場所連続の関脇で、三役は5場所連続。
藤ノ川は11勝という好成績を残しており、大関昇進を見据えた重要な場所になる。関脇で安定した成績を続けられるかが、今後の番付上昇を占うポイントだ。
熱海富士は三役在位を継続している。上位陣との対戦で勝ち星を伸ばし、さらに上の地位を狙えるか注目したい。
新小結・美ノ海と再小結・義ノ富士
美ノ海
東小結・秋場所10勝5敗
沖縄県出身力士として初めて三役に昇進した。33歳5カ月での新三役は戦後4番目の年長記録。初土俵から63場所を要した昇進は、学生相撲出身者として最も遅い記録となった。
義ノ富士
西小結・秋場所9勝6敗
秋場所は9勝6敗。2026年7月場所以来となる小結復帰を果たした。三役での定着を目指す場所になる。
美ノ海の昇進は、単なる番付上昇にとどまらない。沖縄県出身力士として初の三役という地域的な記録に加え、33歳を過ぎてつかんだ新三役というキャリア上の節目でもある。
日本相撲協会の公式番付トピックスには、美ノ海の昇進記録や藤ノ川・熱海富士の三役在位記録が掲載されている。
伊勢ヶ濱部屋の関取10人も大きな話題
もう一つ見逃せないのが、伊勢ヶ濱部屋の勢力だ。九州場所では関取が合計10人となり、1996年初場所の二子山部屋以来となる同一部屋の関取10人という記録に並んだ。
幕内には熱海富士、義ノ富士、伯乃富士、尊富士、錦富士、寿之富士、嵐富士が名を連ね、十両には翠富士、炎鵬、旭富士が入っている。幕内と十両の双方に力士を送り込む層の厚さは、今場所の相撲界を語るうえで重要なポイントだ。
【九州場所の開催情報】初日・千秋楽・会場を確認
2026年の九州場所は、福岡国際センターで15日間にわたって開催される。日本相撲協会の年間日程表と十一月場所の公式案内では、次の日程が発表されている。
初日
日曜日
千秋楽
日曜日
会場:福岡国際センター
開催期間:2026年11月8日~11月22日(全15日間)
定価リセールサービスの案内あり。購入・入場条件は日本相撲協会の最新案内を確認。
九州場所は、年6回の本場所のうち、その年を締めくくる11月開催の場所だ。福岡を中心に九州各地から相撲ファンが集まり、力士にとっても年間最後の本場所として重要な意味を持つ。
【よくある質問】大相撲の最新番付に関するFAQ
Q1:2026年11月の九州場所の番付はいつ発表されましたか?
A1:2026年10月26日(月)に日本相撲協会から発表されました。初日は11月8日、千秋楽は11月22日です。
Q2:2026年九州場所の横綱と大関は誰ですか?
A2:横綱は東が大の里、西が豊昇龍です。大関は安青錦、琴櫻、霧島の3人です。
Q3:九州場所の新入幕力士は誰ですか?
A3:出羽ノ龍、嵐富士、旭海雄の3人です。出羽ノ龍は西前頭14枚目、嵐富士は東前頭16枚目、旭海雄は西前頭16枚目に配置されました。
Q4:再入幕した力士は誰ですか?
A4:玉鷲、北の若、大青山の3人です。玉鷲は41歳11カ月での再入幕となり、昭和以降の最年長記録を更新しました。
Q5:十両に降格した主な力士は誰ですか?
A5:正代、若隆景、翔猿、千代翔馬、若ノ勝、湘南乃海の6人です。正代は2015年九州場所以来、約11年ぶりに十両で相撲を取ることになります。
Q6:番付の東と西ではどちらが上ですか?
A6:同じ地位・枚目で比較した場合は東が上位です。例えば東前頭筆頭は西前頭筆頭より上位として扱われます。
【プロの結論】2026年九州場所は世代交代と復活劇に注目
令和8年九州場所の最新番付から見えてくるのは、上位陣の安定と、新しい力士の台頭が同時に進んでいるという構図だ。
大の里を中心とする横綱・大関陣では、安青錦の11勝、藤ノ川の11勝、美ノ海の新三役といった秋場所の成果が、九州場所の期待につながっている。一方、豊昇龍の全休や若隆景の番付降下など、上位経験者の復調も大きな見どころだ。
下位では、出羽ノ龍、嵐富士、旭海雄という新入幕力士が幕内でどこまで通用するかが注目される。さらに、北の若の十両優勝からの復帰、玉鷲の史上最年長再入幕、正代の十両からの再出発など、力士ごとに異なる物語がある。
番付を読む際には、単に力士の名前や地位を確認するだけでなく、次の3点を意識すると場所をより深く楽しめる。
- 昇進の勢い: 秋場所で二桁勝利を挙げた力士が上位でも力を発揮できるか。
- 復活への挑戦: 玉鷲や正代など、実績のある力士が新しい地位でどのような結果を残すか。
- 上位陣の安定感: 大の里、安青錦、藤ノ川らが優勝争いをリードできるか。
2026年11月場所は、横綱の優勝争いだけでなく、三役の新顔、新入幕力士の成長、ベテランの復活まで見どころが豊富だ。11月8日の初日から22日の千秋楽まで、東西の番付に込められた力士たちの挑戦に注目したい。
情報の基準:日本相撲協会の令和8年十一月場所番付表・番付トピックス・年間日程表、スポーツナビの番付データ、日刊スポーツおよび共同通信の番付発表関連記事。
記事基準日:2026年11月3日 (出典: 大相撲 番付 最新(Yahoo!ニュース))