BreakingDown20の開催直前に起きた最大の変更が、韓国の格闘技団体BLACK COMBATとの5対5対抗戦の中止だった。
当初は日本と韓国の選手が5試合で対戦する予定で、福岡大会の大きな目玉として告知されていた。しかし、開催直前に外国人選手のビザをめぐる問題が表面化し、最終的に対抗戦は実施されなかった。
当初予定されていたBLACK COMBAT対抗戦
中止となった当初のカードは次の5試合。
- ザ・マスター vs TETSU
- キングコング vs Jerio San Pierre
- 火拳 vs メカ君
- ビッグマウス vs sakkki
- ティグロ vs リキ
これらは韓国側の選手が来日できず、当初の組み合わせでは実現しなかった。
中止理由をめぐる両団体の説明
2026年6月11日、朝倉未来CEOは緊急動画でBLACK COMBATとの対抗戦が消滅したことを発表した。
ゴング格闘技の報道によると、BreakingDown側の説明は、BLACK COMBATから全選手のビザが下りないとの連絡を受けたというものだった。
朝倉CEOは、興行として日本国内で試合を行う以上、ビザの問題を解決できなければ開催は難しいと説明。日本側の選手にも別の対戦相手を用意する方針を示した。
一方、BLACK COMBAT側も6月12日に公式Instagramで声明を発表している。
その声明では、選手とスタッフが日本へ出発する直前に中止の連絡を受けたと説明。さらに、今回の中止はBreakingDown側の事情によるものだと主張し、正式な会談を求めた。
つまり、中止に至った経緯について両団体の説明には食い違いがあった。ビザ問題がBreakingDown側から説明された一方、BLACK COMBAT側は中止通知のタイミングと責任について異なる見解を示していた。
中止後に決まった4つの代替カード
日本側の選手が出場機会を失わないよう、運営は急遽カードを組み直した。
変更後の対戦カードは次の4試合。
- 平野翔空 vs TETSU
- モギ.5 vs Jerio San Pierre
- 黒柳禅 vs メカ君
- sakkki vs リキ
注目されたのは、黒柳禅とメカ君の対戦だ。
両者にはオーディション前の乱闘をめぐる因縁があり、黒柳が負傷した経緯も報じられていた。急遽決まったカードながら、単なる穴埋めでは終わらない対戦となった。
実際の試合では黒柳禅が1ラウンドで一本勝ち。Jerio San Pierreはモギ.5を判定で下し、TETSUも平野翔空に判定勝ちした。sakkkiとリキの対戦ではリキが勝利している。
この変更は、単に韓国勢の試合を削除しただけではない。対抗戦という国際的な構図がなくなったことで、日本人選手同士の因縁や実力を競う構図に大会後半の見どころが変化した。
【もう一つの試合中止】10人ニキ13号と誠の対戦はなぜ消えた?
BLACK COMBAT対抗戦とは別に、大会当日にも注目カードが中止になっている。
それが、本戦第20試合に予定されていた人造人間10人ニキ13号(10人ニキ)と誠の対戦だ。
中止に至った経緯
この試合は、オーディション段階から両者の対立が注目されていたカードだった。
しかし、2026年6月13日の公開計量で誠が激昂し、周囲が制止に入る騒動に発展。翌14日の大会では、第7試合終了後に試合中止が発表された。
ENCOUNTやデイリースポーツの報道では、前日の騒動を受けて運営が試合を実施しない判断をしたことが伝えられている。
誠は大会後、自身のXで出禁になったことや試合がなくなったことについて発信した。運営側も、騒動を看過できないと判断した経緯を説明している。
この中止はBLACK COMBATのケースとは性質が異なる。
- BLACK COMBAT対抗戦:来日・ビザをめぐる問題と団体間の説明の食い違い
- 10人ニキ13号 vs 誠:公開計量での騒動を受けた運営判断
両方を同じ「カード変更」として扱うと、中止の背景が分かりにくくなる。
大会の最終結果を調べる際には、この2つを区別する必要がある。
【PPV・見逃し配信】ブレイキングダウン20はどこで見られた?
BreakingDown20の公式配信サービスは、独自プラットフォームの「BreakingDown LIVE」だった。
大会当日はライブ配信が実施され、オープニングファイトと本戦第7試合までは朝倉未来のYouTubeチャンネルでも無料視聴できる案内が出ていた。
PPVの販売価格
当時の配信チケット価格は次のとおり。
| チケット区分 | 前売り | 当日 |
|---|---|---|
| アプリ割・新規会員 | 2,680円 | 3,480円 |
| アプリ割・既存会員 | 3,040円 | 3,840円 |
| 通常チケット | 3,700円 | 4,500円 |
いずれも税込価格。
公式大会ページでは、スマートフォン、タブレット、パソコン、Android TV、Amazon Fire TV、Apple TV、Chromecastなどの対応機器も案内されていた。
見逃し配信は現在も視聴できる?
2026年11月4日現在、大会当時の期間限定アーカイブ配信は終了している。
当時の案内では、ライブ終了後のアーカイブ視聴にはPPV購入が必要とされていた。公式大会ページと配信報道ではアーカイブの期限に異なる記載が見られたものの、いずれも6月中の期限だった。
そのため、現在から新たに当時のPPVを購入して見逃し視聴することはできない。
今から試合を振り返る場合は、公式の試合映像や大会後の選手インタビュー、格闘技メディアの試合レポートが主な確認手段となる。
【ブレイキングダウン20の対戦カード】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ブレイキングダウン20のメインイベントは誰と誰の対戦?
A1:宇佐美正パトリックと細川一颯の対戦。2026年6月14日に行われ、宇佐美が判定4-0で勝利した。
Q2:ブレイキングダウン20のRIZIN対抗戦はどちらが勝った?
A2:RIZINが2勝1敗で勝ち越した。ヒロヤマニハが虎之介に一本勝ち、井原良太郎が鈴木博昭に延長判定勝ち、宇佐美正パトリックが細川一颯に判定勝ちしている。井原の勝利だけがBreakingDown側の白星だった。
Q3:BLACK COMBAT対抗戦が中止になった理由は?
A3:BreakingDown側は韓国選手のビザが下りなかったと説明した。一方、BLACK COMBAT側は中止通知を受けた経緯について異なる説明を発表している。両団体の説明には食い違いがあった。
Q4:10人ニキと誠の試合は実施された?
A4:実施されていない。前日の公開計量での騒動を受け、運営が本戦第20試合を中止した。
Q5:ブレイキングダウン20の見逃し配信は今から見られる?
A5:大会当時の期間限定アーカイブは終了している。現在は試合結果や公式映像、報道各社の試合レポートで振り返る方法が中心となる。
まとめ:ブレイキングダウン20は対抗戦と直前変更が大きな見どころに
BreakingDown20は、2026年6月14日にマリンメッセ福岡A館で開催された記念大会だった。
大会の流れを振り返ると、重要なポイントは次の5つに集約できる。
1. シリーズ初の九州・福岡開催となった。
2. 当初予定されたBLACK COMBATとの5対5対抗戦が中止され、4つの代替カードに再編された。
3. 10人ニキ13号と誠の試合も、前日の騒動を受けて中止となった。
4. RIZIN対抗戦はヒロヤマニハ、井原良太郎、宇佐美正パトリックがそれぞれ勝利し、RIZINが2勝1敗で勝ち越した。
5. メインイベントでは宇佐美正パトリックが細川一颯に判定4-0で勝利した。
特に注目したいのは、宇佐美と細川の再戦、そして鈴木博昭を破った井原良太郎の結果だ。知名度や所属団体だけでは勝敗を予測できないことを示した大会でもあった。
【プロの結論】
BreakingDown20の情報を調べる際に最も大切なのは、発表時の対戦カードと実際に行われた試合を混同しないことだ。
大会には、①当初発表されたカード、②BLACK COMBAT対抗戦中止後の変更カード、③当日の中止を反映した最終結果という3段階の情報が存在する。
検索結果に古い対戦カードが残っている場合もあるため、勝敗を確認するなら大会終了後の公式記録や試合結果報道を優先したい。
福岡大会は、国際対抗戦の中止という予想外の展開がありながらも、RIZINとの3試合や宇佐美と細川の再戦によって強い印象を残した。第20回という節目にふさわしく、BreakingDownの競技面と興行面の両方が浮き彫りになった大会だった。 (出典: ブレイキングダウン 20 対戦カード(Yahoo!ニュース))