原泰久氏の基本プロフィールを整理すると、次のとおりです。
| 項目 | プロフィール |
|---|---|
| 名前 | 原泰久(はらやすひさ) |
| 生年月日 | 1975年6月9日 |
| 年齢 | 51歳(2026年11月現在) |
| 出身地 | 佐賀県 |
| 出身校 | 九州芸術工科大学 |
| 大学院 | 九州芸術工科大学大学院 |
| 職業 | 漫画家 |
| 代表作 | 『キングダム』 |
| 連載誌 | 週刊ヤングジャンプ |
| 主な受賞歴 | 第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞(2013年) |
生年月日や出身地は映画『キングダム』シリーズの公式プロフィールなどでも紹介されています。1975年6月9日生まれのため、2026年11月3日時点で51歳です。
出身地は佐賀県三養基郡基山町
原氏の出身地は佐賀県三養基郡基山町です。
基山町は福岡県との県境に位置する町で、原氏の生まれ育った土地として知られています。
『キングダム』のような壮大な歴史漫画を生み出した人物が、地方都市で育ち、大学で創作を学び、会社員を経験してから漫画家になったという経歴は興味深いものがあります。
また、佐賀県と『キングダム』のつながりは、単なる出身地という関係にとどまりません。
2016年には佐賀県立博物館・美術館で「キングダム展 in 佐賀」が開催され、原氏の作品や原画を通じて、地元と作品の結びつきが紹介されました。
学歴は九州芸術工科大学
原氏が進学したのは、当時の九州芸術工科大学です。
現在の九州大学芸術工学部につながる大学で、原氏は1998年に画像設計学科を卒業しました。
さらに、2000年には大学院情報伝達専攻の修士課程を修了しています。
九州大学の卒業生インタビューによると、学生時代の原氏は漫画家ではなく、映画監督を目指していました。
映画好きの友人と交流し、授業で映像制作に取り組むなかで、映像表現への関心を深めていったといいます。
その一方、大学在学中には漫画賞への応募も経験していました。
つまり、原氏の創作活動は大学卒業後に突然始まったものではありません。映像制作と漫画という複数の表現分野に触れながら、自分の進む道を探していたのです。
【原泰久の経歴】システムエンジニアから漫画家へ転身した理由
原氏の経歴で特に注目されるのは、大学院修了後に一般企業へ就職している点です。
漫画家を志す人のなかには、学生時代から漫画一本で活動する人もいます。しかし、原氏は大学院を修了した後、富士通九州システムエンジニアリングに入社しました。
システムエンジニアとして約3年間勤務
大学院修了後の原氏は、システムエンジニアとして会社員生活を送りました。
九州大学の公式卒業生インタビューでは、入社から3年後に退社したことが紹介されています。
漫画家になる夢を抱きながらも、会社で働く経験を積んでいたわけです。
会社員時代については、2015年のKYUSHU CEDECでの対談でも話題になっています。
ファミ通の取材記事によると、原氏は仕事上のミスで会社に赤字を出した経験や、それを支えてくれた先輩・上司への感謝を語っています。
この経験は、単なる漫画家になるまでの空白期間ではありません。
社会人として組織で働き、人間関係や仕事上の責任を経験したことは、後の創作活動を考えるうえでも興味深い背景です。
『キングダム』には、将軍だけでなく、兵士、軍師、政治家、王族など、異なる立場の人間が登場します。
それぞれが自分の役割と信念を持ち、組織のなかで行動する姿が描かれています。
会社員時代の経験が作品の具体的な場面にどの程度反映されているかは断定できませんが、組織で働いた経験を持つ作者という点は、作品を読み解くうえで注目したい部分です。
2003年に漫画家として本格的に活動
会社を退職した原氏は、漫画家としての道を進みます。
2003年には、集英社の週刊ヤングジャンプが主催する第23回MANGAグランプリで『覇と仙』が奨励賞を受賞しました。
同年、ヤングジャンプ増刊『漫革』Vol.36に掲載された読切作品『金剛』も、原氏の初期作品として知られています。
佐賀県立博物館・美術館の公式プロフィールでは、この『金剛』を漫画家デビュー作として紹介しています。
なお、初期作品のデビュー年については資料によって整理が異なります。漫画作品データベースなどでは、1999年に掲載された『於兎松』をデビュー作とする記録もあります。
そのため、1999年の初期掲載作品と、2003年の『金剛』を含むヤングジャンプ系での活動を分けて理解すると、経歴を整理しやすくなります。
2026年には『キングダム magazine 2026』に『金剛』が再録されました。集英社は同作を『キングダム』の原点となった幻の読切として紹介しています。
主人公・信が誕生した初期作品を、連載20周年という節目に改めて読めることは、長年のファンにとっても興味深い企画です。
【原泰久の経歴年表】2006年のキングダム連載開始から2013年の受賞まで
原氏のキャリアを語るうえで、大きな転換点となったのが2005年から2006年にかけての時期です。
2005年に『週刊ヤングジャンプ』での連載が決まり、上京。その後、2006年1月に『キングダム』の連載が始まりました。
ここから約20年にわたる長期連載がスタートします。
原泰久の主な経歴・活動年表
| 年 | 出来事 | 意味・実績 |
|---|---|---|
| 1998年 | 九州芸術工科大学卒業 | 画像設計学科で学ぶ |
| 2000年 | 大学院修士課程修了 | 情報伝達専攻 |
| 2000年代前半 | システムエンジニアとして勤務 | 富士通九州システムエンジニアリング |
| 2003年 | 『覇と仙』が奨励賞を受賞 | 第23回MANGAグランプリ |
| 2003年 | 『金剛』を発表 | ヤングジャンプ増刊『漫革』掲載 |
| 2005年 | 『キングダム』の連載が決定 | 上京して連載準備 |
| 2006年1月 | 『キングダム』連載開始 | 週刊ヤングジャンプ |
| 2013年 | 手塚治虫文化賞マンガ大賞 | 第17回受賞 |
| 2019年 | 実写映画第1作公開 | 映画シリーズ展開 |
| 2023年 | 累計発行部数1億部突破 | コミックス70巻発売時 |
| 2026年1月 | 連載20周年 | 累計1億2,000万部突破 |
| 2026年8月 | コミックス80巻発売 | 20周年記念企画も展開 |
2013年に手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞
原氏のキャリアを代表する出来事の一つが、2013年の受賞です。
『キングダム』は第17回手塚治虫文化賞でマンガ大賞に選ばれました。
同賞は朝日新聞社が主催する漫画賞で、漫画文化の発展に貢献した作品を顕彰するものです。
第17回の受賞作品一覧にも、『キングダム』と原泰久氏の名前が記録されています。
連載開始から7年ほどで、漫画界を代表する賞を受賞したことになります。
この受賞は、単なる発行部数の多さだけではなく、長編歴史漫画としての作品性が評価されたという意味でも大きな節目です。
初期には打ち切りの危機もあった
現在の圧倒的な人気からは想像しにくいものの、連載開始当初の『キングダム』は順調に人気を伸ばしたわけではありません。
原氏自身が集英社の特設企画で振り返ったところによると、連載第1話の反応は良かったものの、その後は雑誌アンケートの順位が下がり続けました。
特に第33話「触発」は、掲載位置が『週刊ヤングジャンプ』の最後尾になった、思い出深いエピソードだったといいます。
その後、成蟜との戦いに勝利する第46話では、アンケートで初めて1位を獲得しました。
この経緯は、『キングダム』が最初から成功を約束されていた作品ではなかったことを示しています。
長期連載を支えたのは、初期の評価に安住せず、物語を積み重ねて読者の支持を獲得していったことです。
【井上雄彦との関係】4か月間の修行がキングダムに与えた影響
原泰久氏の経歴を調べると、必ず登場するのが漫画家・井上雄彦氏の名前です。
『SLAM DUNK』や『バガボンド』で知られる井上氏は、原氏が漫画家として活動を始める時期に大きな影響を与えた人物です。
井上雄彦のもとで4か月間の修行
九州大学の公式プロフィールによると、原氏は2005年に『キングダム』の連載が決まって上京した後、井上雄彦氏のもとで4か月間の修行を経験しています。
ファミ通が2015年に報じた対談では、原氏は当時、アシスタント経験がなかったため、編集部の勧めで井上氏の仕事場に赴いたと紹介されています。
ただし、一般的な意味で長期間アシスタントを務めたというより、漫画制作を学ぶ研修に近い経験だったと説明されています。
この経験で重要なのは、漫画家としての技術だけではありません。
井上氏の仕事に対する姿勢を間近で見られたことも、原氏にとって大きな意味を持っていました。
井上雄彦から受け継いだ制作現場の考え方
2026年のヤングジャンプ関連企画では、原氏の仕事場から独立して漫画家デビューしたアシスタントたちについても取り上げられています。
原氏は、アシスタントの仕事場を単なる作業の場ではなく、プロの漫画家になるための修業の場として位置づけています。
また、井上氏の仕事場で採用されていた、スタッフに幅広い作業を経験させる考え方を引き継いでいることも、安彦良和氏との対談で語っています。
ここには、原氏自身が新人時代に受けた経験を、次の世代へつなごうとする姿勢が見えます。
漫画家として成功した後も、制作現場の人材育成に関わっている点は、原氏の活動を理解するうえで見逃せません。
『キングダム』が支持される理由
『キングダム』の魅力は、単に戦闘シーンの迫力だけではありません。
主な特徴は次の3点です。
1.主人公の成長を長期的に描く構成
戦災孤児だった信が、天下の大将軍を目指して成長していく過程が物語の軸になっています。
一つの戦いに勝利すれば終わりではなく、その勝利が次の課題につながる構成です。
2.政治と戦争を同時に描く世界観
主人公の信だけでなく、若き秦王・嬴政の中華統一という政治的な目標も並行して描かれます。
戦場の勝敗と国家の方向性が結びつくため、個人の成長物語と歴史大河の両方を楽しめます。
3.敵にもそれぞれの信念がある
敵国の武将や政治家も、単なる悪役として描かれるわけではありません。
それぞれの立場や価値観が存在し、読者は複数の視点から戦いを理解することになります。
原氏は2026年の対談でも、歴史を題材にしながら現代の読者に向けた物語として描くことや、変化を恐れず作品に肉付けしていく姿勢について語っています。
【原泰久の現在・2026年最新】キングダム連載20周年と累計1億2000万部の実績
2026年は、原氏と『キングダム』にとって特別な年です。
2006年1月に始まった連載が、2026年1月で20周年を迎えました。
さらに、同年1月19日発売のコミックス78巻をもって、累計発行部数は電子版を含めて1億2,000万部を突破しました。
この数字は集英社の発表や20周年関連の公式企画でも確認できます。
連載20周年で発行部数1億2,000万部を達成
2006年1月〜2026年1月
連載期間
電子版を含む
累計発行部数
2026年8月19日発売
最新刊(11月3日時点)
1975年6月9日生まれ
原泰久氏の年齢
特筆すべきなのは、単に巻数が増えただけではないことです。
『キングダム』はテレビアニメ、実写映画、舞台、ゲームなどに展開され、漫画を読まない層にも作品の認知が広がりました。
2023年には70巻発売時に累計1億部を突破し、そこから2026年1月には1億2,000万部に到達しています。
2026年8月には80巻を発売
集英社の公式書誌情報によると、『キングダム』80巻は2026年8月19日に発売されました。
80巻では、紀元前229年の趙完全攻略戦が描かれています。
王翦軍をめぐる李牧の策、玉鳳軍の動き、飛信隊と楽華軍、羌瘣軍の連携など、複数の軍が関わる戦いが展開されています。
また、81巻は2026年11月18日に発売予定です。
11月3日時点ではまだ発売前であり、80巻が発売済みの最新刊となります。
『キングダム magazine 2026』で20年間の歩みを特集
20周年を記念して、集英社は『キングダム magazine 2026』を2026年8月19日に発売しました。
B5判240ページの記念ムックで、主な収録企画は次のとおりです。
- 『キングダム』連載20年の軌跡
- 幻の読切漫画『金剛』
- 原泰久氏のロングインタビュー
- 原泰久氏とちばてつや氏の特別対談
- 原泰久氏とアシスタント出身漫画家による師弟鼎談
- 映画・アニメ・ゲームの20周年関連特集
- 総勢437名のキャラクター相関図
特に『金剛』の再録は、漫画家としての原点を振り返る企画として注目されます。
2026年夏には実写映画『キングダム 魂の決戦』も公開
2026年7月17日には、実写映画シリーズの新作『キングダム 魂の決戦』が公開されました。
今回の映画では、原作でも人気の高い合従軍編が描かれています。
原氏は公開に際して、2019年の第1作から映画シリーズが続いてきたことへの感謝を表明しました。
また、原作連載20周年の年に映画シリーズが再始動することについてもコメントしています。
映画だけでなく、テレビアニメも展開が続いています。
第6シリーズは2025年10月にNHK総合で放送開始。2026年1月には、その続編制作も発表されました。
原泰久本人が語った2026年以降の目標
20周年特設サイトでは、原氏が読者に向けてメッセージを発表しています。
読者の皆様のおかげで連載20周年を迎えることができました。しかし旅はまだ続きます。
さらに、中華統一に向けて物語を盛り上げていくこと、最後まで描ききるために体調を整えながら取り組むことにも触れています。
このメッセージから読み取れるのは、20周年をゴールではなく、物語の途中にある節目として捉えていることです。
原氏の現在の中心的な活動は、引き続き『キングダム』の連載と作品のメディア展開です。
累計1億2,000万部という実績を持ちながら、物語を最後まで描ききることを目標に掲げている点が、2026年の原氏を象徴しています。
【キングダム原泰久に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:原泰久は2026年現在何歳ですか?
A1:1975年6月9日生まれで、2026年11月3日現在は51歳です。
Q2:原泰久の出身地はどこですか?
A2:佐賀県三養基郡基山町です。佐賀県出身の漫画家として知られています。
Q3:原泰久の出身大学はどこですか?
A3:九州芸術工科大学です。1998年に画像設計学科を卒業し、2000年に大学院情報伝達専攻の修士課程を修了しました。
Q4:原泰久は漫画家になる前に何をしていましたか?
A4:大学院修了後、富士通九州システムエンジニアリングに入社し、システムエンジニアとして勤務していました。約3年後に退職して漫画家の道へ進みました。
Q5:原泰久は井上雄彦のアシスタントだったのですか?
A5:2005年の上京後、井上雄彦氏のもとで4か月間の修行を経験しています。漫画制作を学ぶ研修に近い経験として紹介されています。
Q6:原泰久の漫画家デビュー作は『金剛』ですか?
A6:佐賀県立博物館・美術館のプロフィールでは、2003年に『漫革』Vol.36で発表した『金剛』がデビュー作として紹介されています。一方、1999年掲載の『於兎松』をデビュー作とする漫画データベースもあります。2026年の20周年記念ムックには『金剛』が再録されました。
Q7:キングダムはいつから連載していますか?
A7:2006年1月から『週刊ヤングジャンプ』で連載しています。2026年1月に連載20周年を迎えました。
Q8:キングダムの累計発行部数は何部ですか?
A8:2026年1月19日の発表で、電子版を含む累計発行部数が1億2,000万部を突破しました。
Q9:2026年現在のキングダム最新刊は何巻ですか?
A9:2026年11月3日時点では80巻です。81巻は2026年11月18日に発売予定です。
まとめ:原泰久の経歴を知るとキングダムの魅力がさらに深まる
原泰久氏は、1975年生まれ、佐賀県基山町出身の漫画家です。九州芸術工科大学で画像設計を学び、大学院修了後はシステムエンジニアとして働きました。その後、漫画家への夢を追い、2003年の『覇と仙』『金剛』などの初期作品を経て、2006年に『キングダム』の連載を開始しました。
井上雄彦氏のもとで4か月間の修行を経験し、2013年には第17回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞。初期には雑誌アンケートの低迷や打ち切りの危機も経験しましたが、作品を積み重ねて大きな支持を獲得しました。
そして2026年、連載20周年と累計発行部数1億2,000万部突破という大きな節目を迎えています。80巻の発売、映画『キングダム 魂の決戦』の公開、記念ムックの刊行など、作品の展開も続いています。
原泰久という漫画家を理解するうえで大切なのは、現在の成功だけを見るのではなく、映画監督を目指した学生時代、会社員としての経験、漫画家への転身、連載初期の苦労までを一続きのキャリアとして捉えることです。
2026年以降も中華統一を目指す物語は続きます。作者自身が掲げた「最後まで描ききる」という目標とともに、信や嬴政たちの歩みがどのような結末へ向かうのか、今後も注目されます。 (出典: キングダム 原 泰久(Yahoo!ニュース))