『進撃の巨人』の完結は、漫画とアニメで約2年半の時間差があります。原作が先に結末を迎え、その後、アニメが原作最終話まで映像化する形で完結しました。
2009年から2021年まで続いた原作漫画
作者の諫山創が描く『進撃の巨人』は、2009年9月に創刊された「別冊少年マガジン」の創刊号(2009年10月号)から連載を開始しました。
物語は、巨人に支配された世界で壁の内側に暮らすエレン・イェーガーが、母親を失ったことをきっかけに巨人への復讐を誓うところから始まります。
当初は人類と巨人の生存競争を描く作品として展開しましたが、物語が進むにつれて、壁の外に広がる文明、マーレとエルディアの歴史、民族間の対立、自由をめぐる問題へとテーマが拡大していきました。
2021年4月9日、ついに最終話が掲載。約11年7か月にわたる連載が終了しました。講談社の完結記念発表でも、この日が正式な連載終了日として記録されています。
完結までの主要な出来事と関係者
以下の表で、漫画・アニメ・劇場版の節目をまとめます。
この年表から分かるのは、原作の終了とアニメの終了が別々の節目として存在することです。
漫画を読んでいた人にとっては2021年4月が大きな区切りでしたが、アニメで物語を追っていた人にとっては2023年11月が本当の最終地点になりました。
【漫画の最終回を解説】139話と最終巻34巻の発売日はいつ?
漫画『進撃の巨人』の最終話は、第139話「あの丘の木に向かって」です。
掲載されたのは、2021年4月9日発売の「別冊少年マガジン」5月号。単行本最終巻の34巻は、同年6月9日に発売されました。
最終巻34巻の基本情報
著者:諫山創/出版社:講談社
- 発売日:2021年6月9日
- ページ数:248ページ
- ISBN:9784065234174
- 通常版価格:682円(税込・発売当時)
- シリーズ:全34巻
34巻では、135話から最終話に向けた最後の戦いが描かれます。
物語の中心となるのは、世界を踏み潰す「地鳴らし」を発動したエレンと、それを止めようとするミカサ、アルミン、リヴァイたちの戦いです。
最終巻には小冊子付きの特装版も用意されました。ひとつは幻の第1話・第2話のネーム、もうひとつは第138話・第139話のネームを収録したものです。
別冊少年マガジン掲載版と単行本版の違い
最終回をめぐって知っておきたいのが、雑誌掲載版と単行本版の違いです。
諫山創は完結後のマガポケ公式インタビューで、最終ページの構成を変更した経緯を説明しています。
当初のネームでは、丘の木に向かって3人が走る場面を最後にする構想でした。しかし、編集者との打ち合わせを経て、雑誌掲載版の最終ページへ変更したと明かしています。
さらに、雑誌では掲載できるページ数に限界があったため、単行本では追加のページを描く予定だったことも語っています。
つまり、最終巻34巻は雑誌版をそのまま収録しただけのものではありません。
原作の結末をより深く理解するなら、34巻まで読むことに意味があります。
【アニメは2023年11月に完結】MAPPA制作のThe Final Seasonを解説
テレビアニメ『進撃の巨人』は、2013年の第1期放送から約10年をかけて完結しました。
最終章を担当したのは、アニメーション制作会社の
The Final Seasonでは、物語の舞台が壁の内側からマーレや世界各国へ広がり、これまで敵として描かれてきた人物たちにも異なる事情があることが明らかになります。
完結編は前編・後編の2部構成
The Final Seasonの放送は、次のように進みました。
- Part 1:2020年12月から2021年3月
- Part 2:2022年1月から2022年4月
- 完結編(前編):2023年3月4日
- 完結編(後編):2023年11月4日深夜
公式ポータルでは完結編(後編)を2023年11月5日と表記しています。これは深夜放送の暦日の違いによるものです。テレビ放送の最終スペシャルは11月4日深夜に放送され、11月5日以降に配信も始まりました。
アニメ最終話は第94話「あの丘の木に向かって」
ここで少し注意したいのが、長編スペシャルと各話版の違いです。
テレビでは完結編(前編・後編)という長編形式で放送されましたが、配信では全体を分割した各話版も展開されています。
各話版は第88話から第94話まであり、最後の第94話のタイトルが「あの丘の木に向かって」です。
したがって、検索時に「最終話は何話?」と疑問に思った場合は、次のように整理できます。
- テレビ放送:The Final Season 完結編(後編)
- 分割配信:第94話「あの丘の木に向かって」
- 原作漫画:第139話
MAPPA版で注目したい演出
MAPPA制作の最終章では、地鳴らしによって押し寄せる巨人の圧倒的な規模や、登場人物たちの心理的な葛藤が映像と音響によって強調されています。
特に注目したいのは、エレンとアルミンが「道」で対話する場面です。
声優の井上麻里奈は公式インタビューで、アニメでは原作から台詞が変更された場面があり、それによって自身も救われた思いがしたと語っています。
また、梶裕貴、石川由依、井上麻里奈ら長年作品を支えた声優陣の演技も、最終章の大きな見どころです。
【ネタバレ注意】進撃の巨人最終回の結末とエンディングを考察
ここからは原作139話とアニメ最終話の結末に踏み込みます。
まだ最後まで読んでいない人、視聴していない人は注意してください。
1. エレンはなぜ地鳴らしを発動したのか
エレンは始祖の巨人の力を手に入れ、世界を踏み潰す地鳴らしを発動します。
その目的には、パラディ島の人々を守ること、仲間たちに生き残る機会を与えること、そして自分自身が求めた自由への執着など、複数の要素が絡んでいます。
しかし、地鳴らしは正当化できる行為ではありません。
世界を滅ぼしかねない計画によって、島の外に暮らす人々の命が大量に奪われていきます。
最終回でエレンはアルミンとの会話を通じ、自分の行動の真意や葛藤を明かします。
ここで重要なのは、エレンを単純な英雄としても、単純な悪役としても描いていないことです。
自由を求めた少年が、最終的には他者の自由と命を奪う側に回ってしまった。その矛盾こそが物語の悲劇を生み出しています。
2. ミカサはなぜエレンを殺したのか
物語の最も大きな転換点は、ミカサが自らの手でエレンを討つ場面です。
ミカサにとってエレンは、幼い頃から大切にしてきた存在でした。
それでも、地鳴らしを止めるために彼を殺すという選択をします。
ここには、愛情と正義の間で揺れながらも、自分自身の意思で決断するミカサの姿があります。
始祖ユミルもまた、長年にわたってフリッツ王への愛情と執着に縛られていました。
エレンの説明によれば、ユミルは自分を解放する存在を長い時間待ち続けており、ミカサの選択がその解放につながります。
その結果、巨人の力そのものが消滅することになります。
この展開は、単に敵を倒して世界を救ったという結末ではありません。愛する相手に従い続けることと、愛していても別の道を選ぶことの対比が描かれています。
3. 巨人の力は最後にどうなった?
ミカサがエレンを討った後、巨人の力は世界から消滅します。
それまで巨人化していた人々も人間の姿に戻り、長い歴史の中で人類を苦しめてきた巨人の脅威は終わりを迎えました。
ただし、巨人の力が消えたからといって、世界が完全な平和を手に入れたわけではありません。
ここが最終回を理解するうえで見落とせないポイントです。
4. エンディングで描かれた世界の未来
最終話では、エレンの死後も物語が続きます。
ミカサはエレンを丘の木の下に埋葬し、その後も彼を想い続けます。
アルミンたちは和平のために動き出しますが、パラディ島では軍備増強が進み、世界の緊張も残っています。
さらに時間が経過した後の描写では、都市が戦争によって破壊され、自然に覆われていく未来が示されます。
そして最後に、犬を連れた少年が大きな木に近づいていきます。
この木は、始祖ユミルが巨人の力を手に入れた大樹を連想させる存在です。
ここから「巨人の力が再び生まれるのではないか」という考察も生まれています。
ただし、少年が木に入った後に何が起きるかは描かれていません。巨人の力が復活したと断定することはできません。
むしろ、このラストは、人間の争いが一度終わっても、未来に同じような問題が生まれる可能性を残したものとして読むことができます。
声優の井上麻里奈も、公式インタビューでエピローグの戦火について、人間が生きている限り争いは尽きないという見方を示しています。そのうえで、対話を諦めないことに希望を見いだしています。
【プロの結論】最終回が伝えたかったこと
『進撃の巨人』のラストを理解するうえで、最も重要なのは「巨人がいなくなったこと」と「争いがなくなったこと」は同じではないという点です。
作品の序盤では、巨人という明確な脅威が人類の敵として存在していました。しかし、物語が進むと、人間同士の憎しみや恐怖、歴史的な対立こそが大きな問題として浮かび上がります。
最後に巨人の力が消滅しても、人間は争いを続ける可能性がある。
この結末は、単純なハッピーエンドでも、すべてが無意味だったというバッドエンドでもありません。
人間が自由を求める限り、他者の自由とどう向き合うのかという問いも終わらない。
これが最終回から読み取れる、本作の大きなテーマです。
【2026年最新】THE LAST ATTACKの再上映と2027年の劇場公開情報
漫画・テレビアニメは完結していますが、劇場版を通じて作品を再体験する機会は続いています。
特に2026年は、劇場版の復活上映と新たな上映形式が話題になっています。
THE LAST ATTACKは2026年1月に復活上映
『劇場版「進撃の巨人」完結編 THE LAST ATTACK』は、2024年11月8日に公開されました。
本作は、テレビアニメの完結編(前編・後編)を再構成した作品です。
林祐一郎監督の指揮による本編カットのブラッシュアップに加え、5.1chサラウンド音響を採用。上映時間は約145分です。
そして2025年11月8日、公式サイトから復活上映が発表されました。
2026年の上映日程は次のとおりです。
- 2026年1月9日:ドルビーシネマ版を全国10館で先行公開
- 2026年1月16日:通常上映版を全国の劇場で順次公開
- 2026年2月20日:追加47館で上映開始
ドルビーシネマ版は、新規4K上映マスターを制作し、4K HDRリマスタリングとドルビーアトモス音響を採用した特別仕様でした。
なお、これらは2026年初頭の上映実績です。2026年11月現在、当時の復活上映をそのまま現在も実施しているという意味ではありません。
2026年10月23日からの再上映は別作品
ここで混同しやすいのが、2026年10月23日に始まった劇場版『進撃の巨人』前編〜紅蓮の弓矢〜の再上映です。
これはSeason 1の内容を再編集した2014年公開の劇場版であり、THE LAST ATTACKとは異なる作品です。
2026年10月23日からSCREEN X・4DX・ULTRA 4DXで上映され、公式サイトでは11月2日にも第3週目の入場者特典が発表されています。
THE LAST ATTACKは2027年にも上映決定
2026年9月9日、公式サイトはTHE LAST ATTACKの新たな上映計画を発表しました。
対象となる上映形式は次の3種類です。
SCREEN X
左右の壁面にも映像が投影される3面マルチプロジェクション方式。視界を広く使った没入感が特徴です。
4DX
座席の動きや風などの演出によって、戦闘シーンを体感できる上映方式です。
ULTRA 4DX
大型スクリーンと4DXの体感型演出を組み合わせた上映方式です。
公式発表によると、THE LAST ATTACKのSCREEN X・4DX・ULTRA 4DX上映は2027年予定です。2026年11月3日時点では、具体的な公開日や全劇場の詳細は今後の発表を待つ段階です。
2026年の再上映情報を調べる場合は、作品名だけでなく上映形式と公開年を確認することが大切です。
【完結後の現在】進撃の巨人に続編はある?諫山創の新展開も調査
漫画の連載が終了してからも、『進撃の巨人』の関連展開は続いています。
ただし、関連書籍や劇場版の制作と、原作本編の続編は区別する必要があります。
画集FLYと「進撃の巨人35巻」の正体
講談社/2024年刊行
- 原作カラーイラストを収録
- 描き下ろし漫画「悪童」を収録
- 「進撃の巨人35巻」として特典小冊子が付属
2024年には、原作初の画集『進撃の巨人 画集 FLY』が刊行されました。
注目されたのは、諫山創が新たに描き下ろした18ページの漫画「悪童」です。
この作品はリヴァイの過去を描いたサイドストーリーであり、エレンたちの物語をそのまま続ける続編ではありません。
「35巻」という名称だけを見ると、本編が35巻まで続いたように感じるかもしれませんが、これは画集に付属した特典漫画を収録する小冊子の呼称です。通常の本編コミックスは全34巻で完結しています。
諫山創による原作続編の予定は?
2026年11月3日時点で、講談社や『進撃の巨人』公式ポータルから、原作本編の第2部や新たな長期連載の開始は発表されていません。
そのため、エレンやミカサ、アルミンたちの物語が漫画として再開するという確定情報はありません。
一方、劇場版の再上映、画集、関連企画などは継続しています。
つまり、現在の『進撃の巨人』は、原作の物語自体は完結しているものの、映像作品や関連コンテンツを通してファンが作品に触れ続けられる状態です。
完結後も作品が注目される理由
『進撃の巨人』が完結後も劇場版の復活上映を実現している背景には、作品そのものの物語性に加え、映像・音楽・声優の演技が一体となったアニメ作品としての魅力があります。
公式インタビューで梶裕貴は、作品が国境を越えて共感や交流を生み出していることについて語っています。
また、井上麻里奈はアルミンという人物について、最後まで言葉を持って話し合おうとする姿勢に意味を見いだしています。
作品が描いた壁や海による隔たりは、物語の中だけにとどまりません。
異なる立場の人々が同じ作品を見て、それぞれの解釈を持ち寄ることも、完結後の作品の楽しみ方のひとつになっています。
【進撃の巨人の完結】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:進撃の巨人の漫画はいつ完結しましたか?
原作漫画は2021年4月9日発売の「別冊少年マガジン」5月号に掲載された第139話で完結しました。最終巻の34巻は2021年6月9日発売です。
Q2:進撃の巨人のアニメは何話で完結しましたか?
テレビでは2023年11月4日深夜に放送されたThe Final Season 完結編(後編)が最終放送です。各話版では第94話「あの丘の木に向かって」が最終話にあたります。
Q3:最終回でエレンは死亡しますか?
はい。ミカサがエレンを討ち、地鳴らしは終結します。その後、巨人の力も世界から消滅します。
Q4:進撃の巨人は全34巻で終わりですか?
本編は全34巻で完結しています。画集『FLY』に付属した「進撃の巨人35巻」は、描き下ろし漫画「悪童」などを収録した特典小冊子です。
Q5:進撃の巨人に続編や第2期の漫画はありますか?
原作本編の続編は2026年11月3日時点で公式発表されていません。関連書籍やサイドストーリー、劇場版の展開は続いています。
Q6:THE LAST ATTACKは2026年にも映画館で見られますか?
2026年1月にドルビーシネマ版と通常版の復活上映が実施されました。また、2027年にはSCREEN X・4DX・ULTRA 4DXでの上映が公式発表されています。2026年10月に始まった『紅蓮の弓矢』の再上映とは別作品です。
Q7:最終回の後、巨人の力は復活したのですか?
巨人の力はエレンの死後に消滅しました。最後の大樹と少年の描写は、再び巨人の力が生まれる可能性を連想させますが、復活したという事実までは描かれていません。
まとめ:進撃の巨人は完結済み、2027年の劇場展開にも注目
『進撃の巨人』は、漫画が2021年、テレビアニメが2023年に完結した作品です。
最後に、押さえておきたい事実を整理します。
- 原作漫画:2021年4月9日、第139話で完結
- 最終巻:2021年6月9日、34巻発売
- テレビアニメ:2023年11月、The Final Season 完結編で終了
- 劇場版:2024年11月、THE LAST ATTACK公開
- 2026年:THE LAST ATTACKの復活上映、紅蓮の弓矢の再上映
- 2027年:THE LAST ATTACKのSCREEN X・4DX・ULTRA 4DX上映予定
- 原作続編:2026年11月3日時点で公式発表なし
作品を初めて楽しむ人には、まず原作34巻まで読むか、テレビアニメを最初から完結編まで視聴する方法がおすすめです。
結末の細かな違いや追加描写を知りたい人には、漫画34巻とアニメ最終話の両方を見比べる楽しみもあります。
そして、すでに物語を見届けた人にとっては、2027年予定の劇場版上映も新たな鑑賞機会となりそうです。
『進撃の巨人』の物語は完結しました。しかし、エレンたちが残した問いや、最後の大樹が象徴する未来への想像は、今も作品を読み返すたびに新しい意味を持ち続けています。
主な情報確認先:講談社・週刊少年マガジン公式発表、マガポケ公式インタビュー、『進撃の巨人』公式ポータル、TVアニメ公式サイト、劇場版公式サイト、ポニーキャニオン公式発表。 (出典: 進撃 の 巨人 完結(Yahoo!ニュース))