2026年大会の日本国内におけるテレビ中継は、NHK、日本テレビ系列、フジテレビ系列の3つが担当しました。インターネット配信ではDAZNが全104試合のライブ配信を実施。テレビだけで日本代表を応援したい人にも、全試合を追いかけたいサッカーファンにも、それぞれ視聴手段が用意されていました。
特に押さえておきたいのが、NHKと民放の役割の違いです。NHKはグループステージ19試合、決勝トーナメント15試合の計34試合を地上波で生中継。日本テレビ系列は15試合、フジテレビ系列は10試合を担当しました。
なお、NHKの放送試合数については、2025年12月の初期発表時に33試合と報じられた情報も残っています。しかし、2026年6月8日の大会直前の詳細発表では、グループステージ19試合と決勝トーナメント15試合を合わせた34試合となっています。情報を比較する際は、最終的な詳細発表を基準にする必要があります。
日本代表のグループステージ3試合は、すべて地上波テレビで視聴できる体制でした。ただし、チュニジア戦は日本テレビ系列、オランダ戦とスウェーデン戦はNHK総合という違いがあります。
【日本代表の3試合】オランダ・チュニジア・スウェーデン戦の放送局と日本時間
日本代表はグループFに入り、オランダ、チュニジア、スウェーデンと対戦しました。開催地はアメリカとメキシコにまたがり、日本との時差があるため、試合によっては早朝の観戦となりました。
日本サッカー協会(JFA)が公表した放送情報と試合結果を整理すると、次のとおりです。
日本対オランダ|6月15日(月)午前5時
グループF第1節の日本対オランダ戦は、NHK総合とDAZNで中継・ライブ配信されました。
日本時間のキックオフは午前5時。早朝の試合でしたが、NHKの地上波で視聴できるため、DAZNの契約がなくてもテレビで観戦できるカードでした。
試合結果は2対2の引き分け。日本は強豪オランダから勝ち点1を獲得し、大会の初戦を終えました。
日本対チュニジア|6月21日(日)午後1時
第2節の日本対チュニジア戦は、3試合の中で放送局の違いが特に分かりやすいカードです。
地上波は日本テレビ系列が担当し、衛星放送ではNHK BSも生中継。さらにDAZNでもライブ配信されました。
キックオフは日本時間の午後1時。ほかの2試合と異なり、NHK総合ではなく日本テレビ系列が地上波中継を担当した点が特徴です。
結果は日本が4対0で勝利。グループステージ突破に向けて大きな勝ち点3を獲得しました。
日本対スウェーデン|6月26日(金)午前8時
グループステージ最終戦となった日本対スウェーデン戦は、NHK総合とDAZNで中継されました。
日本時間の午前8時キックオフで、NHK総合を通じて地上波で観戦できました。
試合は1対1の引き分け。日本はグループFを1勝2分け、勝ち点5で終え、オランダに次ぐ2位で決勝トーナメントに進出しました。
日本代表戦の放送先・試合結果一覧
この一覧から分かるように、日本代表のグループステージ全試合を地上波で見ることは可能でした。特定の局だけを録画予約していた場合、ほかの試合を録画できなかった可能性があるため、放送局を試合ごとに確認する必要がありました。
【放送局別に比較】NHK総合・日本テレビ系列・フジテレビ系列の中継試合
地上波放送は、3系列がそれぞれ異なる試合を担当する方式でした。単純に日本代表戦だけを追う場合と、世界の強豪国の試合も楽しみたい場合では、確認すべき放送局が変わります。
NHK総合|大会の中心となる34試合を中継
NHKはグループステージから決勝まで幅広く放送しました。
- グループステージ:19試合
- 決勝トーナメント:15試合
- 合計:34試合
グループステージでは、日本対オランダ、日本対スウェーデンのほか、開幕戦のメキシコ対南アフリカ、スペイン、アルゼンチン、ブラジルなどの試合も中継対象でした。
決勝トーナメントでは、1回戦8試合、2回戦3試合、準々決勝1試合、準決勝1試合、3位決定戦、決勝を放送する構成でした。決勝戦もNHK総合の生中継対象となっていました。
日本テレビ系列|日本対チュニジアを含む15試合
日本テレビ系列は、グループステージ9試合と決勝トーナメント6試合の合計15試合を生中継しました。
最大の注目カードは、もちろん日本代表の第2戦となったチュニジア戦です。そのほか、スウェーデン対チュニジア、ドイツ対コートジボワール、ウルグアイ対スペインなど、グループステージの注目カードも編成されました。
決勝トーナメントでは、1回戦3試合、2回戦2試合、準決勝1試合を担当。大会全体を通じて、日本代表戦と海外の強豪国の対戦を組み合わせた放送構成でした。
フジテレビ系列|決勝トーナメントにも注力した10試合
フジテレビ系列は、グループステージ5試合と決勝トーナメント5試合を生中継しました。
グループステージの中継カードは次の5試合です。
- 6月17日:フランス対セネガル
- 6月18日:ポルトガル対コンゴ民主共和国
- 6月20日:スコットランド対モロッコ
- 6月24日:パナマ対クロアチア
- 6月28日:コロンビア対ポルトガル
決勝トーナメントでは、日本がグループステージを突破した場合の1回戦も放送対象に含まれていました。実際に日本が進出したため、6月30日の日本対ブラジル戦をフジテレビ系列が生中継しました。
フジテレビ系列は、2002年の日韓大会以降、7大会連続でワールドカップの中継を担当。今回も大会の重要なカードを担いました。
【放送局とサービスの関係】NHK BS・NHK ONE・DAZNは何が違う?
2026年大会の視聴方法で混同されやすかったのが、NHK総合、NHK BS、NHK BSプレミアム4K、NHK ONEの違いです。
いずれもNHKに関連する放送・配信サービスですが、担当する試合数と視聴方法は同じではありません。さらにDAZNは、テレビ放送とは異なる全試合配信の役割を担いました。
放送・配信サービスの比較表
※NHKの地上波34試合、日本テレビ系列15試合、フジテレビ系列10試合は、それぞれの放送枠の合計です。同じカードが別のチャンネルでも放送される場合があるため、合計59試合がすべて異なる対戦カードという意味ではありません。
NHK BS|地上波で放送しない日本戦もカバー
NHK BSの役割は、地上波とは別の試合を補完することでした。
グループステージの日本対チュニジア戦はNHK BSで生中継されました。また、決勝トーナメント1回戦の日本対ブラジル戦もNHK BSで放送されました。
つまり、日本代表の全試合をNHKだけで追う場合も、NHK総合だけでなくNHK BSの番組表を確認する必要があったのです。
NHK BSプレミアム4K|全104試合を放送
NHK BSプレミアム4Kでは、今大会の全104試合が放送対象となりました。
ただし、注意したいのは、104試合すべてがリアルタイムの生中継だったわけではないという点です。
地上波で生中継する34試合はBSプレミアム4Kでも同時生中継され、それ以外の試合は録画放送を含めてカバーする方式でした。4Kで大会全体を振り返りたい人には便利な選択肢でしたが、全試合をリアルタイムで見たい人とは目的が異なります。
NHK ONE|スマートフォンやパソコンでの視聴に対応
NHK ONEは、NHKの地上波番組をインターネットで視聴するためのサービスです。
ワールドカップ期間中は、NHK地上波の対象34試合と大会関連のハイライト番組について、同時配信と見逃し配信が行われました。
仕事や学校などでテレビの前に座れない人にとって、スマートフォンやパソコンから試合を追える点が利点でした。
ただし、NHK ONEはDAZNのような全104試合配信サービスではありません。NHK BSで放送された日本対チュニジア戦なども、地上波34試合の配信枠とは区別する必要があります。
利用にはNHKの受信契約に関する条件があり、すでに世帯で受信契約を結んでいる場合は、別途の契約や追加負担は不要とNHKが案内しています。未契約世帯が配信を利用する場合には新たな受信契約が必要です。
DAZN|全104試合をライブで見るなら最も広い選択肢
大会全試合を網羅する配信サービス
DAZNは、今大会の日本国内における全104試合のライブ配信を担当しました。
地上波では放送されない試合もリアルタイムで視聴できるため、特定の国を応援する人や、複数のグループの順位争いを追いたい人には大きなメリットがありました。
さらに、DAZNの公式案内では、日本代表戦は有料契約がなくても無料でストリーミング視聴できると説明されています。一方、全104試合の視聴には対象となる契約プランが必要です。通常のStandardプランでは全試合が視聴対象となり、プランによって追加条件が異なりました。
見逃し配信やフルリプレイ、拡張ハイライトにも対応していたため、リアルタイム観戦だけでなく、試合を後から確認したい場合にも利用できました。
【決勝トーナメント】日本対ブラジル戦はフジテレビ・NHK BSで生中継
日本代表はグループFを2位で突破し、決勝トーナメントのラウンド32に進出しました。対戦相手はブラジルです。
この試合は日本時間の2026年6月30日午前2時にキックオフ。放送・配信先はフジテレビ系列、NHK BS、DAZNでした。
フジテレビ系列では午前0時50分から生中継が組まれ、NHK BSでも放送。日本代表の決勝トーナメント初戦を複数の視聴手段で楽しめる体制でした。
日本代表の決勝トーナメント進出後の放送計画
大会前の放送計画では、日本がラウンド32を突破した場合、ラウンド16以降の試合も地上波で放送される予定でした。
NHKは、決勝トーナメント1回戦の日本戦をBSで、2回戦以降の日本戦を地上波で生中継する方針を発表していました。フジテレビも日本がグループFを突破した場合、1回戦の日本戦を中継する計画を公表していました。
しかし、実際には日本はブラジルに1対2で敗れ、ラウンド32で大会を終えました。そのため、ラウンド16以降の日本代表戦はありませんでした。
この経緯は、決勝トーナメントの放送予定を読むうえで重要です。大会前に発表された「日本戦を放送」という案内は、必ずしも実際にその局で日本の試合が続いたことを意味しません。勝ち上がりによって放送カードが決まる仕組みだったからです。
【プロの結論】地上波・BS・ネット配信は目的で使い分ける
2026年大会の放送体制から見えてくるのは、地上波とネット配信が単純に競合していたわけではないということです。それぞれが異なる視聴ニーズを受け持っていました。
地上波だけで十分だった人
日本代表のグループステージ3試合を中心に楽しみたい人なら、地上波テレビで十分に観戦できました。
オランダ戦とスウェーデン戦はNHK総合、チュニジア戦は日本テレビ系列という組み合わせを把握しておけば、特別な有料配信契約を結ばなくても日本戦を追えました。
全試合をリアルタイムで楽しみたい人
日本以外の強豪国や、グループステージの順位争いまで含めて楽しみたい場合はDAZNが最も適していました。
地上波の中継対象外の試合も含めて全104試合をライブ配信するため、放送局ごとに番組表を確認する手間を減らせます。
4K映像や見逃し視聴を重視する人
高精細な映像を重視するならNHK BSプレミアム4K、NHKの対象番組をスマートフォンなどで見たい場合はNHK ONEという選択肢がありました。
ただし、NHK ONEはNHK地上波の対象試合が中心で、全試合を網羅するものではありません。見逃し配信の対象範囲と、実際の視聴可能期間を確認することが大切です。
視聴方法を選ぶ際の判断基準
- 日本代表戦だけ見たい:NHK総合、日本テレビ系列などの地上波を中心に確認する。
- 全104試合をライブで見たい:DAZNを利用する。
- NHKの地上波番組を外出先で見たい:NHK ONEを利用する。
- 全104試合を4Kでカバーしたい:NHK BSプレミアム4Kの放送形態を確認する。
- 日本代表の決勝トーナメントを追いたい:勝ち上がりに応じたNHK BS、NHK総合、フジテレビ系列の放送予定を確認する。
大会が終わった現在、当時のライブ放送予定と、現在視聴できるアーカイブの範囲は分けて考える必要があります。再視聴を目的とする場合は、各サービスの配信期限や契約条件も確認してください。
【ワールドカップ2026の日本地上波放送】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ワールドカップ2026の日本代表戦はすべて地上波で放送されましたか?
A1:はい。グループステージの3試合は、オランダ戦とスウェーデン戦がNHK総合、チュニジア戦が日本テレビ系列で生中継されました。決勝トーナメント1回戦のブラジル戦もフジテレビ系列で放送されました。
Q2:日本対オランダ戦は何時から、どの局で放送されましたか?
A2:2026年6月15日(月)午前5時キックオフで、NHK総合とDAZNが中継・配信しました。試合は2対2の引き分けでした。
Q3:日本対チュニジア戦はNHK総合で放送されましたか?
A3:NHK総合ではなく、日本テレビ系列とNHK BSで生中継されました。DAZNでも配信され、キックオフは6月21日(日)午後1時でした。
Q4:日本対スウェーデン戦の放送局はどこでしたか?
A4:NHK総合とDAZNです。2026年6月26日(金)午前8時にキックオフし、結果は1対1でした。
Q5:NHK BSプレミアム4Kでは全104試合を生中継しましたか?
A5:全104試合が放送対象でしたが、すべてが生中継ではありません。地上波で中継する34試合は同時生中継され、それ以外は録画放送を含む編成でした。
Q6:DAZNはワールドカップ2026の全試合を無料で見られましたか?
A6:全104試合のライブ配信には対象プランが必要でした。ただし、DAZNの公式案内では日本代表戦は有効な有料契約がなくても無料で視聴できるとされていました。
Q7:日本代表の決勝トーナメントはどこで放送されましたか?
A7:ラウンド32の日本対ブラジル戦はフジテレビ系列、NHK BS、DAZNで中継・配信されました。日本は1対2で敗れたため、ラウンド16以降の日本代表戦はありませんでした。
まとめ:ワールドカップ2026の日本地上波放送は3系列で実施
2026年のFIFAワールドカップでは、NHK総合、日本テレビ系列、フジテレビ系列が地上波中継を担当し、日本代表のグループステージ全3試合が地上波で放送されました。
日本対オランダ戦と日本対スウェーデン戦はNHK総合、日本対チュニジア戦は日本テレビ系列。決勝トーナメントの日本対ブラジル戦はフジテレビ系列とNHK BSが中継しました。
大会全体を見ると、NHKは地上波34試合、日テレは15試合、フジテレビは10試合を担当。NHK BSプレミアム4Kは全104試合を生中継・録画で放送し、DAZNは全104試合をライブ配信しました。
今回の大会で押さえておきたいのは、地上波なら日本代表戦を中心に無料で楽しめ、DAZNなら大会全試合をライブで追えるという役割の違いです。NHK ONEやNHK BSプレミアム4Kも含め、それぞれの特徴を理解することで、ワールドカップの放送・配信情報をより正確に読み解けます。
今後の国際大会でも、テレビ局の地上波中継枠と動画配信サービスの独占・包括配信枠は異なる場合があります。大会ごとに公式発表を確認し、見たい試合に合った視聴方法を選ぶことが、観戦を楽しむための確かな判断基準です。
主な情報源:日本サッカー協会(JFA)大会公式ページ、NHKの2026年6月8日放送発表、日本テレビの放送予定発表、フジテレビの放送カード発表、DAZN公式ヘルプ・配信案内、FIFA大会最終順位。 (出典: ワールドカップ2026 日本 地上波(Yahoo!ニュース))