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2026年11月05日 更新
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大相撲幕下力士とは?2026年11月場所の番付120人・待遇・十両昇進条件を徹底解説

目次
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    大相撲の幕下力士とは、番付で十両の下に位置し、関取への昇進を目指して戦う力士たちのことだ。幕下は大相撲の全6階級のうち上から3番目に当たり、十両以上の関取と、三段目以下の力士養成員を分ける重要な境界に位置している。

    2026年11月場所の幕下番付には、東西合わせて120人が名を連ねる。通常1場所7番という限られた取組のなかで、4勝3敗以上の勝ち越しを積み重ね、十両昇進をつかむことが力士たちの大きな目標だ。一方、幕下には月給がなく、場所手当を中心とする報酬制度や、関取とは異なる生活上の待遇がある。

    2026年11月場所の最新番付をはじめ、幕下力士120人の東西ランキング、勝ち越し・負け越しの仕組み、給料、相撲部屋での生活、十両への昇進条件まで整理する。2027年1月から予定されている待遇改定も含め、幕下という地位の実態を解説する。

    📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

    • 幕下の定員:東西60枚ずつ、原則120人。番付上は十両の一つ下に位置する。
    • 取組数:通常1場所7番。4勝3敗以上で勝ち越し、3勝4敗以下で負け越しとなる。
    • 給料と待遇:月給はなく、2026年11月場所までの幕下場所手当は16万5,000円。十両以上とは生活環境も異なる。
    • 十両昇進:幕下上位で好成績を残すことが条件。特に15枚目以内の7戦全勝は昇進の有力な基準となる。
    • 2027年の変更:2027年1月場所から幕下の場所手当は18万円に増額される予定。

    【基礎知識】大相撲幕下力士とは?十両との違いと120人の構成

    大相撲幕下力士
    【画像】大相撲 幕下 力士 関連ショット

    幕下は、十両昇進を目指す力士にとって大きな関門となる階級だ。番付上は十両の下、三段目の上に位置し、正式には幕下二段目とも呼ばれる。

    幕下は大相撲の6階級で上から3番目

    大相撲幕下力士
    【写真】大相撲 幕下 力士 近影・注目カット

    大相撲の番付は、上位から次の6階級で構成されている。

    • 幕内
    • 十両
    • 幕下
    • 三段目
    • 序二段
    • 序ノ口

    このうち幕内と十両に所属する力士を「関取」と呼ぶ。幕下以下は「力士養成員」という扱いであり、同じプロの力士であっても、関取との間には給与、待遇、生活環境などに大きな違いがある。

    幕下の特徴は、関取への昇進を現実的に狙える位置にありながら、まだ関取としての待遇を受けられないことだ。実力が拮抗する上位力士だけでなく、十両から陥落した経験者、将来を期待される若手、大学相撲やアマチュア相撲で実績を残した力士など、さまざまな経歴の力士が在籍している。

    幕下120人は東西60枚ずつで構成

    大相撲幕下力士
    【資料】大相撲 幕下 力士 報道・メディア記録

    幕下の番付は、東と西に分かれ、それぞれ幕下筆頭から60枚目まで設けられている。したがって、東60人と西60人を合わせた120人が基本的な定員となる。

    同じ枚数であれば東方が西方より上位に位置する。例えば東幕下筆頭は西幕下筆頭より上位であり、番付を見るときは枚数だけでなく東西の違いにも注目したい。

    なお、幕下60枚目は幕下の最下位に当たる。ここから三段目に陥落するか、成績を伸ばして上位へ進むかによって、次の場所の立場が大きく変わる。

    幕下と十両では何が違うのか

    幕下と十両の違いは、単純な順位の差ではない。十両に昇進した瞬間から、力士の待遇は大きく変わる。

    十両以上は関取として日本相撲協会から月給を受け取り、15日間の本場所で毎日取組を行う。一方、幕下以下は原則7番で、月給ではなく場所ごとの手当を受け取る仕組みだ。

    また、関取になると化粧まわしを着けた土俵入りがあり、大銀杏を結うことも認められる。幕下以下の力士は基本的にこうした関取の待遇を受けられない。

    【2026年最新】11月場所の幕下番付・東西120人一覧

    2026年11月場所は、福岡国際センターで11月8日から22日まで開催される九州場所だ。11月3日時点で新番付は発表されており、幕下には東西60枚ずつ、計120人が配置されている。

    以下は2026年11月場所の幕下番付を東西別に整理した一覧だ。番付の確認には日本相撲協会の公式番付表が基本資料となる。

    2026年11月場所・幕下番付一覧

    番付東西
    筆頭伊波天昇山
    2枚目錦木碇潟
    3枚目豪刃雄栃大海
    4枚目藤天晴夢道鵬
    5枚目不動豊西ノ龍
    6枚目對馬洋大喜翔
    7枚目竜翔栃幸大
    8枚目大花竜日向丸
    9枚目三田大辻
    10枚目若雅漣
    11枚目大森長内
    12枚目藤壮大春山
    13枚目北天海行徳
    14枚目東俊隆延原
    15枚目光星竜花響
    16枚目荒篤山大皇翔
    17枚目二本柳黒姫山
    18枚目大雄翔小原
    19枚目御雷山北大地
    20枚目安響栃武蔵
    21枚目志摩ノ海栃丸
    22枚目夢之富士旭水野
    23枚目雷道小林
    24枚目米沢龍玉欧山
    25枚目龍葉山天空海
    26枚目花の富士島津海
    27枚目朝ノ龍翔盛
    28枚目新隆山安大翔
    29枚目花の海上戸
    30枚目欧勝竜可貴
    31枚目欧山田西御許
    32枚目魁郷高原
    33枚目隆志東誠竜
    34枚目貴健斗家の島
    35枚目安房乃国三重ノ富士
    36枚目峰刃城間
    37枚目象竜火雷
    38枚目清田海真
    39枚目天狼星北はり磨
    40枚目鶴英山太秦
    41枚目井川桜良聖冴
    42枚目大斧欧勝海
    43枚目徳之武藏大新海
    44枚目白月狼良安
    45枚目魁勝大和湖
    46枚目日向龍家島
    47枚目魁清城猪名の山
    48枚目山藤つる林
    49枚目琴翼千代虎
    50枚目阿蘇ノ山白鷹山
    51枚目大畑丸勝
    52枚目朝玉勢出羽大海
    53枚目天道山秋良
    54枚目豪ノ勝朝興貴
    55枚目時天嵐誠雄
    56枚目豊雅将栃清龍
    57枚目濱ノ海風栄大
    58枚目豪聖山川村
    59枚目白旺灘濱豊
    60枚目豪ノ湖泉富士

    11月場所で注目したい幕下上位の力士

    今場所の幕下筆頭には東の伊波、西の天昇山が配置された。伊波は2026年9月場所で7戦全勝を記録して幕下優勝を果たし、翌11月場所では幕下筆頭まで番付を上げた。

    また、幕下2枚目の東には錦木、3枚目の西には栃大海がいる。両者は前場所に十両14枚目から陥落した力士であり、関取復帰を狙う立場だ。

    このように幕下上位には、昇進を目指す若手だけでなく、関取経験者も集まる。十両昇進をめぐる争いは、単純な若手の成長競争ではなく、経験と実力を備えた力士同士の厳しい競争でもある。

    【取組の仕組み】幕下は1場所7番!勝ち越し・負け越しで何が変わる?

    幕下力士の取組で特徴的なのが、1場所に相撲を取る回数が原則7番に限られていることだ。

    幕内と十両の力士は15日間毎日取組を行うが、幕下以下の力士は基本的に2日に1番のペースで土俵に上がる。取組の編成は日本相撲協会の審判部が担い、力士の人数や休場状況などを考慮して決められる。

    7番勝負で4勝以上なら勝ち越し

    幕下の勝敗は次のように整理できる。

    • 7勝0敗:全勝。幕下優勝の有力な成績。
    • 6勝1敗:大きな勝ち越し。上位なら十両昇進の可能性が高まる。
    • 5勝2敗:3点の勝ち越し。翌場所の番付上昇が期待できる。
    • 4勝3敗:1点の勝ち越し。番付上昇の基本的な成績。
    • 3勝4敗:1点の負け越し。原則として番付が下がる。
    • 2勝5敗:大きな負け越し。番付の下降幅も大きくなりやすい。
    • 1勝6敗・0勝7敗:大幅な負け越し。翌場所の番付に大きく影響する。

    幕下では4勝3敗が勝ち越しの最低ラインとなる。7番しかないため、3勝3敗で迎える最後の取組は特に重い意味を持つ。

    最後に勝てば4勝3敗となり、勝ち越しが決まる。反対に敗れれば3勝4敗となり、負け越しが確定する。わずか1番の違いで翌場所の番付だけでなく、受け取る奨励金にも差が生まれる。

    7番が基本だが、例外的な8番取りもある

    幕下以下の力士は原則7番だが、取組編成の都合によって例外的に8番相撲を取るケースもある。これを「八番取り」と呼ぶ。

    日本相撲協会の大相撲クイズでも説明されているように、8番取りでは追加の一番に勝った場合、その白星は翌場所の番付編成に反映される。一方、追加の一番で負けても、その黒星は番付編成に加味されないという特例がある。

    したがって、幕下の通常の成績を確認するときは7番を基準とし、8番取りがあった場合は通常の7番とは区別して理解する必要がある。

    勝ち越しても十両に上がれるとは限らない

    幕下で勝ち越すことと、十両へ昇進することは別の問題だ。4勝3敗という成績を残しても、幕下の中位や下位にいる場合、翌場所に十両へ昇進できるとは限らない。

    番付上の位置が重要になるのは、十両の定員が原則28人と決まっているためだ。十両から幕下へ陥落する力士の人数や、幕下上位にいる力士の成績を総合的に考慮して昇進者が決まる。

    つまり、幕下では単に勝ち越すだけでなく、できるだけ上位の番付で好成績を残すことが重要になる。

    【給料と生活】幕下力士の待遇は?十両との収入格差を比較

    幕下力士を理解するうえで欠かせないのが、関取との待遇差だ。幕下以下には月給制度がなく、本場所ごとに場所手当や勝星金、勝ち越し金などが支給される。

    2026年11月場所までの幕下の報酬

    2026年11月場所まで適用される幕下の基本的な支給額は次の通りだ。

    • 場所手当:1場所16万5,000円
    • 勝星金:1勝につき3,500円
    • 勝ち越し金:勝ち越し1点につき8,000円

    例えば、幕下で6勝1敗だった場合は、次のように計算できる。

    • 場所手当:16万5,000円
    • 勝星金:3,500円×6勝=2万1,000円
    • 勝ち越し金:8,000円×5点=4万円
    • 合計:22万6,000円

    勝ち越し金の点数は、勝ち数から負け数を引いた差で決まる。6勝1敗なら5点、5勝2敗なら3点、4勝3敗なら1点だ。

    ただし、これは1場所の支給額であり、月給ではない。年6場所すべて幕下に在籍した場合、場所手当だけで年間99万円となる。実際には勝星金や勝ち越し金、優勝賞金などが加わるため、成績によって収入は変動する。

    2027年1月場所から場所手当が18万円に増額

    2026年7月30日、日本相撲協会は理事会で力士の給与や手当、優勝賞金などを改定すると発表した。適用は2027年1月場所からとなる。

    幕下以下の養成員についても待遇改善が行われ、幕下の場所手当は16万5,000円から18万円に引き上げられる。

    勝星金と勝ち越し金も増額される予定だ。

    • 場所手当:16万5,000円から18万円
    • 勝星金:1勝3,500円から4,000円
    • 勝ち越し金:1点8,000円から1万円

    同じ6勝1敗で比較すると、2027年1月場所からは次の金額になる。

    • 場所手当:18万円
    • 勝星金:4,000円×6勝=2万4,000円
    • 勝ち越し金:1万円×5点=5万円
    • 合計:25万4,000円

    改定前の22万6,000円と比べると、1場所で2万8,000円の増額だ。幕下優勝賞金も50万円から70万円に引き上げられる予定となっている。

    今回の改定は関取の月給だけではなく、幕下以下の力士の生活にも関係する待遇改善だ。長期間にわたって関取を目指す力士にとって、場所ごとの収入が増えることは小さくない意味を持つ。

    幕下と十両の給与・待遇比較

    幕下と十両では、報酬制度そのものが異なる。2026年11月場所時点の主な違いは以下の通りだ。

    • 幕下:月給なし。場所手当16万5,000円などが支給される。
    • 十両:月額110万円の給与が支給される。
    • 取組:幕下は通常7番、十両は15番。
    • 住環境:幕下以下は原則として相撲部屋の共同生活、関取は個室などが認められる。
    • 付き人:幕下以下の力士が関取の付き人を務める場合があり、関取には付き人が付く。
    • 土俵入り:十両以上は化粧まわしを着けて土俵入りする。

    2027年1月からは十両の月給も110万円から120万円に引き上げられる予定だ。幕下の場所手当が増額されても、関取との収入差は依然として大きい。

    幕下力士の生活は稽古だけではない

    幕下以下の力士は、所属する相撲部屋で共同生活を送るのが基本だ。稽古だけでなく、ちゃんこ番や掃除、部屋の雑務、関取の身の回りの世話なども担う。

    朝の稽古を終え、食事や部屋の仕事をこなしながら、次の本場所に向けて体づくりを続ける。関取に昇進すれば、こうした仕事から解放され、個室や付き人などの待遇を受けられるようになる。

    幕下は相撲の実力だけでなく、部屋での役割や日常生活も含めて自分を磨く段階でもある。十両昇進によって生活が変わることは、力士たちが関取を目指す大きな動機の一つとなっている。

    【十両昇進の条件】幕下から関取になるには何勝必要?

    幕下力士にとって最大の目標は、十両への昇進だ。しかし、何勝すれば必ず昇進できるという単純な仕組みではない。

    日本相撲協会の番付編成要領では、力士の地位の昇降は本場所の勝ち星をもとに協議して決めることになっている。幕下の番付、成績、十両から陥落する力士の人数などが関係する。

    幕下15枚目以内の7戦全勝は大きな昇進基準

    十両昇進に関する代表的な基準として知られているのが、幕下15枚目以内での7戦全勝だ。

    この条件を満たす力士は、翌場所に十両へ昇進する有力な対象となる。過去の番付記録を集計した資料でも、2016年9月場所から2026年7月場所までの幕下15枚目以内で7戦全勝した26人は、全員が翌場所に十両へ昇進している。

    ただし、これは番付編成上の慣例・内規に基づく実績であり、すべての昇進判断を単一の数字だけで説明できるわけではない。

    幕下上位では4勝3敗でも昇進する可能性がある

    全勝以外でも、幕下の上位に位置する力士には十両昇進の可能性がある。

    2016年9月場所から2026年7月場所までの集計では、幕下筆頭で4勝3敗だった36人のうち33人が翌場所に十両へ昇進した。また、幕下筆頭で5勝2敗以上だった31人は全員が昇進している。

    一方、幕下5枚目では4勝3敗で昇進した力士は24人中4人にとどまる。同じ勝ち越しでも、番付が上か下かによって昇進の可能性が大きく変わることが分かる。

    特に幕下6枚目から15枚目では、全勝ではない4勝以上の勝ち越しを記録した541人のうち、十両へ昇進したのは2人だったという集計もある。

    幕下上位に位置することが、十両昇進に向けていかに重要なのかを示す数字だ。

    十両の定員28人と入れ替えの関係

    十両は東西合わせて28人以内という定員が設けられている。そのため、幕下から十両へ昇進する力士が何人出るかは、十両から幕下へ陥落する力士の人数にも左右される。

    例えば、十両下位で大きく負け越した力士が複数いれば、幕下上位の力士が昇進する枠が生まれやすい。逆に、十両力士が好成績を残して残留すれば、幕下で勝ち越しても昇進できない場合がある。

    このため、幕下の昇進争いを観戦するときは、幕下上位の星取表だけでなく、十両下位の成績も確認することが大切だ。

    昇進を決定するのは、千秋楽後に行われる番付編成会議だ。場所中の成績だけでなく、翌場所の番付全体のバランスを踏まえて最終的な判断が行われる。

    【幕下付け出し】アマチュア相撲から幕下に入る仕組み

    幕下力士の中には、序ノ口や前相撲から順番に番付を上げてきた力士だけでなく、入門時から幕下の地位で相撲を取る力士もいる。これが「幕下付け出し」と呼ばれる制度だ。

    幕下付け出しとは何か

    幕下付け出しは、学生相撲やアマチュア相撲で優れた実績を残した選手が、通常の昇進過程を経ずに幕下の地位から初土俵を踏む仕組みである。

    ただし、2023年9月28日に日本相撲協会が制度改定を承認したことで、従来の幕下10枚目格・15枚目格の付け出しは廃止された。

    現在は幕下最下位格、つまり幕下60枚目格への付け出しに一本化されている。

    幕下付け出しの資格を得る主な大会

    2023年の制度改定後、幕下最下位格付け出しの対象となる主な大会は次の3つだ。

    • 全日本相撲選手権大会
    • 全国学生相撲選手権大会
    • 国民体育大会・国体成年の部に相当する大会

    これらの大会でベスト8以上の成績を残すと、幕下最下位格付け出しの資格を得られる。対象大会のベスト16以上や、高校総体・国体少年の部でのベスト4以上は、三段目最下位格付け出しの対象となる。

    資格には有効期間があり、成績確定日から1年以内に適用される仕組みだ。

    幕下付け出しは最初から関取になれる制度ではない

    以前の制度では、幕下10枚目格や15枚目格という上位の付け出しが存在した。しかし、2023年の改定でこれらは廃止され、幕下60枚目格からのスタートとなった。

    そのため、現在の制度ではアマチュア相撲で優れた成績を残した選手であっても、初土俵からすぐに十両へ昇進できるわけではない。

    幕下からスタートできること自体は大きな優遇だが、その後は通常の力士と同じように勝ち星を積み重ね、番付を上げる必要がある。

    【歴代記録と注目力士】幕下優勝の価値と関取への道

    幕下優勝は、7番の取組で最も優れた成績を残した力士に与えられるタイトルだ。幕下の力士にとっては、十両昇進への足掛かりとなるだけでなく、自分の実力を示す重要な実績でもある。

    2026年の幕下優勝力士

    2026年の各場所における幕下優勝者は次の通りだ。

    • 1月場所:延原(7勝0敗)
    • 3月場所:和歌ノ富士(7勝0敗)
    • 5月場所:碇潟(6勝1敗)
    • 7月場所:旭富士(6勝1敗)
    • 9月場所:伊波(7勝0敗)

    特に9月場所で7戦全勝を達成した伊波は、11月場所で東幕下筆頭まで番付を上げている。幕下優勝が翌場所の番付上昇につながった具体例だ。

    11月場所では、幕下上位にいる伊波や天昇山らの成績が注目される。十両昇進を狙う力士たちにとって、序盤からの勝ち星の積み重ねが重要になる。

    幕下優勝の歴代最多記録は3回

    歴代の幕下優勝記録を整理した資料では、幕下優勝3回が最多記録として紹介されている。達成者は次の7人だ。

    • 神幸
    • 天ノ山
    • 出羽の洲
    • 和歌乃山
    • 大輝煌
    • 若孜
    • 阿炎

    この記録で興味深いのは、幕下優勝を複数回経験した力士の中には、すでに関取を経験してから幕下に戻り、再び優勝した力士も含まれていることだ。

    幕下優勝は、必ずしも関取未経験の若手だけが目指すものではない。十両から陥落した力士が再起を目指すうえでも、大きな意味を持つ実績なのである。

    幕下優勝と十両昇進は同じではない

    幕下優勝を果たしても、番付や成績によっては翌場所の十両昇進が決まらない場合がある。

    例えば、幕下15枚目以内での7戦全勝は昇進に直結しやすいが、幕下下位で優勝した場合は、翌場所に再び幕下上位を目指すこともある。

    優勝という称号と関取昇進は別々の評価軸であり、十両昇進には番付上の位置と十両側の入れ替え事情が関係する。

    【プロの結論】幕下は実力だけでなく継続力が試される階級

    幕下の厳しさは、取組数が少ないことと、関取との待遇差が大きいことにある。

    幕内や十両のように15日間毎日相撲を取るわけではないため、7番のうち1番の敗戦が成績に与える影響は大きい。特に十両昇進を狙う幕下上位の力士にとって、3勝3敗で迎える最後の一番は、その場所の評価を左右する勝負となる。

    さらに、幕下には十両から陥落した経験者もいる。若手が勢いだけで昇進できる環境ではなく、経験豊富な力士との競争を勝ち抜かなければならない。

    観戦する側にとっては、次の3点が注目力士を見極める判断基準になる。

    • 番付:幕下15枚目以内、特に筆頭から5枚目までにいるか。
    • 成績:4勝3敗で満足せず、5勝2敗以上や7戦全勝を狙えるか。
    • 背景:前場所の番付、十両からの陥落者、過去の関取経験などを確認する。

    幕下は、単なる通過点ではない。関取に上がれるかどうかを左右する、力士人生の大きな分岐点である。

    【よくある質問】大相撲幕下力士に関するFAQ

    Q1:幕下力士は全部で何人いますか?
    A1:幕下は東西それぞれ60枚目まで設けられており、基本的な定員は120人です。2026年11月場所の番付も東西合わせて120人で構成されています。

    Q2:幕下力士は1場所に何回相撲を取りますか?
    A2:通常は7番です。原則として2日に1番のペースで取組が組まれます。例外的に取組編成の都合で8番相撲を取ることもあります。

    Q3:幕下で何勝すれば勝ち越しですか?
    A3:7番のうち4勝以上で勝ち越しです。4勝3敗なら1点の勝ち越し、3勝4敗なら1点の負け越しとなります。

    Q4:幕下力士に月給はありますか?
    A4:幕下以下には月給制度がありません。2026年11月場所までは場所手当16万5,000円を基本に、勝星金や勝ち越し金などが支給されます。2027年1月場所からは場所手当が18万円に増額される予定です。

    Q5:幕下から十両になるには何勝必要ですか?
    A5:一律の昇進条件はありませんが、幕下15枚目以内で7戦全勝することが代表的な昇進基準です。幕下筆頭など上位では4勝3敗でも昇進する場合があります。十両からの陥落者数も関係します。

    Q6:幕下優勝すれば必ず十両に上がれますか?
    A6:必ずではありません。幕下での番付と成績が重要です。特に幕下15枚目以内の7戦全勝は昇進につながりやすい一方、下位での優勝は翌場所も幕下にとどまる場合があります。

    Q7:幕下付け出しとは何ですか?
    A7:学生相撲やアマチュア相撲の大会で優秀な成績を残した選手が、前相撲からではなく幕下60枚目格から初土俵を踏める制度です。2023年の制度改定で、旧幕下10枚目格・15枚目格は廃止されています。

    まとめ:2026年11月場所の幕下は十両昇進を懸けた重要な戦い

    大相撲の幕下は、東西合わせて120人を基本とする、関取への昇進を目指す力士たちの階級だ。通常1場所7番の取組で勝ち越しを重ね、幕下上位で結果を残すことが十両への道につながる。

    2026年11月場所では、9月場所で7戦全勝を果たした伊波が東幕下筆頭に位置し、十両から陥落した錦木や栃大海も上位で再起を狙う。若手の台頭と経験者の巻き返しが交差する番付となっている。

    また、2027年1月場所からは幕下の場所手当が18万円に増額されるなど、養成員の待遇にも変化が訪れる。

    幕下の取組を見る際は、単に勝敗だけを追うのではなく、東西の番付、勝ち越しの点数、十両との入れ替え、過去の関取経験などを合わせて確認すると面白さが増す。

    7番の勝負に力士人生を懸ける幕下力士たち。十両昇進を果たし、関取として土俵入りする日を目指す彼らの戦いは、2026年11月場所でも大相撲の見逃せない見どころの一つだ。

    主な根拠資料・確認資料

    - 日本相撲協会公式サイト「番付表」「大相撲クイズ」
    - 大相撲.jp「令和8年十一月場所 幕下番付」「歴代幕下優勝一覧」
    - 日本相撲協会公式ファンクラブ「幕下以下の取組表」
    - デイリースポーツ(2026年7月30日・2023年9月28日)
    - 日刊スポーツ(2026年7月30日)
    - 大相撲のはてなに効く!観戦ガイド「番付の昇降と十両・幕下の入れ替わり」
    - nippon.com「力士を強くする稽古とちゃんこ」

    (出典: 大相撲 幕下 力士(Yahoo!ニュース))

    山田 裕介 (Yusuke Yamada)
    山田 裕介 (Yusuke Yamada) トレンドリサーチャー

    テクノロジーやライフスタイル領域を中心に執筆活動を行っています。趣味は写真撮影と旅行です。