東京マラソン2024のエリートレースは、男女ともケニア・エチオピア勢が中心となるハイレベルな展開だった。
男子はベンソン・キプルトが2時間02分16秒で優勝。女子はストゥメ・アセファ・ケベデが2時間15分55秒で優勝し、それぞれ大会記録を塗り替えた。
男子マラソンの優勝者はベンソン・キプルト
2024年3月3日
キプルトは2時間02分16秒を記録し、2位のティモシー・キプラガトに39秒差をつけてフィニッシュした。
男子上位3人はすべてケニア勢。2時間03分を切る選手が2人も登場するなど、世界トップクラスの高速レースとなった。
特に注目されたのは、2022年シカゴマラソンの優勝経験を持つキプルトが、東京でも圧倒的な実力を示したことだ。
また、男子10位にはマラソン界のレジェンド、エリウド・キプチョゲが2時間06分50秒で入った。優勝こそ逃したものの、世界的なトップ選手が集まった大会の競技水準を示す結果となった。
女子マラソンの優勝者はストゥメ・アセファ・ケベデ
2024年3月3日
女子はエチオピアのケベデが2時間15分55秒で優勝した。
2位はケニアのローズマリー・ワンジルで2時間16分14秒。両者の差はわずか19秒だった。
3位にはエチオピアのアマネ・ベリソが2時間16分58秒で入り、上位3人が2時間17分を切るハイレベルな結果となった。
さらに4位にはロンドン・マラソンやシカゴ・マラソンでも優勝経験のあるシファン・ハッサンが入った。
ケベデにとって、この東京での勝利は大きな意味を持つ。2時間15分55秒は当時の世界歴代8位に相当する記録であり、世界の女子マラソン史に残る好タイムだった。
【東京マラソン2024男子順位・女子順位】上位10人と日本人トップ
ここでは、世界陸連(World Athletics)の競技結果を基に、男女それぞれの上位10人を整理する。
男子順位・タイム一覧
| 順位 | 選手 | 記録 |
|---|---|---|
| 1位 | ベンソン・キプルト | 2:02:16 |
| 2位 | ティモシー・キプラガト | 2:02:55 |
| 3位 | ビンセント・キプケモイ・ンゲティチ | 2:04:18 |
| 4位 | ハイレマリアム・キロス | 2:05:43 |
| 5位 | ツェガイ・ゲタチェウ | 2:06:25 |
| 6位 | ベスウェル・キベト | 2:06:26 |
| 7位 | ハイムロ・アラメ | 2:06:27 |
| 8位 | サイモン・カリウキ | 2:06:29 |
| 9位 | 西山雄介(日本) | 2:06:31 |
| 10位 | エリウド・キプチョゲ | 2:06:50 |
女子順位・タイム一覧
| 順位 | 選手 | 記録 |
|---|---|---|
| 1位 | ストゥメ・アセファ・ケベデ | 2:15:55 |
| 2位 | ローズマリー・ワンジル | 2:16:14 |
| 3位 | アマネ・ベリソ | 2:16:58 |
| 4位 | シファン・ハッサン | 2:18:05 |
| 5位 | ベッツィ・サイナ | 2:19:17 |
| 6位 | 新谷仁美(日本) | 2:21:50 |
| 7位 | メセレト・アベバヤフ | 2:23:08 |
| 8位 | ヒシグサイハン・ガルバドラフ | 2:26:32 |
| 9位 | ティギスト・アバイエチェウ | 2:28:53 |
| 10位 | 森田歩実(日本) | 2:31:38 |
男子日本人トップ・西山雄介は総合9位
男子総合9位・日本人1位
男子では西山雄介が2時間06分31秒で日本人トップとなった。
特筆すべきなのは、世界の強豪選手が集まる男子レースで総合9位に食い込んだ点だ。
上位8人はいずれも海外選手であり、西山は日本人選手として唯一トップ10に入った。
さらに11位には其田健也が2時間06分54秒、12位には細谷恭平が2時間06分55秒で続いた。日本勢が上位に複数名入ったことも見逃せない。
男子の日本人選手を見る際は、単に優勝者との差だけでなく、世界のトップ10にどれだけ迫ったかという視点も重要になる。
女子日本人トップ・新谷仁美は総合6位
女子総合6位・日本人1位
女子では新谷仁美が2時間21分50秒で6位に入った。
優勝したケベデとの差は5分55秒。新谷は女子の日本人選手として最上位となり、世界の有力選手がそろうレースで6位という結果を残した。
女子10位には森田歩実も入り、日本人選手が2人トップ10に名を連ねた。
男子は総合9位、女子は総合6位。東京マラソン2024では、男女ともに日本人選手が世界のトップ10に入ったことが大きな成果だった。
【車いすマラソンの結果】鈴木朋樹とマニュエラ・シャーが優勝
東京マラソン2024では、一般のフルマラソンだけでなく、車いすマラソンでも注目すべき結果が生まれた。
東京マラソン財団の大会公式記録によると、男女の優勝者とタイムは次のとおり。
男子優勝:鈴木朋樹
日本・トヨタ自動車
女子優勝:マニュエラ・シャー
スイス
車いす男子は鈴木朋樹が優勝
男子車いすマラソンでは、トヨタ自動車所属の鈴木朋樹が1時間23分05秒で優勝した。
日本人選手が地元開催の国際大会で男子車いす部門の頂点に立ったことは、大会の大きな見どころの一つだった。
車いす女子はマニュエラ・シャーが2連覇
女子車いすマラソンでは、スイスのマニュエラ・シャーが1時間40分10秒で優勝した。
特に注目したいのは、シャーが2023年大会に続いて優勝した点だ。これにより、東京マラソン女子車いす部門で2大会連続のタイトルを獲得した。
車いす部門は通常のマラソンとは競技特性やレース展開が異なるため、男女の一般マラソンとは分けて順位と記録を見る必要がある。
【東京マラソン2024完走者数・完走率】3万5,443人がフィニッシュ
東京マラソン2024は、エリート選手の記録だけでなく、市民ランナーの参加規模でも大きな大会だった。
東京マラソン財団が公表した確定記録では、マラソンの出走者は36,697人、完走者は35,443人となっている。
東京マラソン2024の参加・完走データ
マラソン出走者
マラソン完走者
マラソン完走率
10.7km完走率
出典:東京マラソン財団・2024大会確定結果
全種目の参加者と完走者は?
ここで注意したいのは、マラソン単独の数字と大会全体の数字は異なるということだ。
| 区分 | 出走者 | 完走者 |
|---|---|---|
| フルマラソン | 36,697人 | 35,443人 |
| 10.7km | 268人 | 267人 |
| 大会全体 | 36,965人 | 35,710人 |
つまり、東京マラソン2024全体の完走者は35,710人だが、検索されることの多い「完走者数35,443人」はフルマラソンだけの数字である。
この違いを押さえておけば、完走率や参加者数を紹介する際に数字を取り違えずに済む。
完走タイム別の人数にも注目
公式発表では、フルマラソンの完走タイム別の人数も公開されている。
- 3時間未満:1,814人(5.1%)
- 3時間以上4時間未満:9,277人(26.2%)
- 4時間以上5時間未満:10,844人(30.6%)
- 5時間以上6時間未満:8,688人(24.5%)
- 6時間以上7時間未満:4,820人(13.6%)
最も多かったのは4時間以上5時間未満のグループで、全完走者の30.6%を占めた。
一方、3時間未満でゴールしたランナーは1,814人。全体の5.1%にとどまっている。
世界トップレベルのエリート選手と市民ランナーでは走る目的もペースも違う。完走タイムの分布を見ると、東京マラソンが競技性と市民参加の両方を持つ大会であることがよく分かる。
【東京マラソン2024の大会新記録】歴代記録との比較で分かる価値
2024年大会の大きな特徴は、男女の優勝記録がともに大会新記録になったことだ。
ただし、ここで理解しておきたいのが「大会新記録」と「世界記録」「日本記録」は、それぞれ意味が異なるという点である。
男女の従来記録をどれだけ更新したのか
世界陸連の大会レポートによると、2024年大会で更新された従来の日本国内最高記録は、2022年東京マラソンで記録されたものだった。
| 区分 | 2022年の従来記録 | 2024年の新記録 | 更新幅 |
|---|---|---|---|
| 男子 | 2:02:40 | 2:02:16 | 24秒 |
| 女子 | 2:16:02 | 2:15:55 | 7秒 |
男子は24秒、女子は7秒の記録更新となった。
この結果は、単に優勝者が速かったという話ではない。
男女ともに従来の東京マラソンの最高水準を超え、日本国内で開催されたマラソンの歴史的な記録も塗り替えたことを意味する。
「日本国内最高記録」と「日本記録」は別物
ここは検索ユーザーが混同しやすいポイントだ。
2024年大会でキプルトとケベデが達成した記録は、世界陸連がいうJapan All-Comers' Record、つまり日本国内で行われた大会における最高記録である。
日本人選手だけを対象にした日本記録とは異なる。
例えば、男子優勝者のキプルトはケニア国籍、女子優勝者のケベデはエチオピア国籍だ。それでも日本国内で走ったタイムとしては最高記録を更新できる。
したがって、2024年の大会新記録を「日本人選手が日本記録を更新した」と解釈するのは誤りである。
東京マラソンの記録を評価する3つの視点
記録を正確に評価するには、次の3つを分けて考えると分かりやすい。
1. 大会記録・コース記録: 東京マラソンの従来の最高記録を更新したか。
2. 日本国内最高記録: 日本国内で開催されたマラソンの歴代最高記録を更新したか。
3. 日本記録: 日本人選手による歴代最高記録を更新したか。
2024年のキプルトとケベデは、最初の2つに該当する。世界記録や日本人選手の日本記録とは区別して理解したい。
【東京マラソン全順位・タイム検索】公式リザルトの確認方法
東京マラソン2024の男子・女子の上位10人だけでなく、一般参加者を含む全ランナーの順位やタイムを調べたい場合は、東京マラソン財団の公式リザルト検索が利用できる。
公式ページの名称は「東京マラソン2024 大会結果」。
検索画面では、次の項目を指定できる。
- 参加種目
- アスリートビブス(ゼッケン番号)
- 氏名
- 年代
- 性別
- 国籍
- 居住都市・都道府県
全順位を確認する手順
STEP 1:公式大会結果を開く
東京マラソン2024の大会結果・ランナー検索画面を表示する。
STEP 2:検索条件を指定する
ゼッケン番号、氏名、性別、年代などから対象ランナーを絞り込む。
STEP 3:順位と記録を確認する
検索結果から対象者の大会記録を確認する。
全リザルトを表示する方法
公式検索画面には、重要な機能がある。
それは、検索条件を何も指定せずに検索ボタンを押すと、2024年大会の全リザルトを表示できるという点だ。
特定の選手の記録だけを調べる場合は氏名やゼッケン番号を入力すればよい。一方、全体の順位を確認したい場合は、条件を指定せずに検索する方法が便利だ。
また、マラソンと10.7kmなど種目によって検索対象が異なるため、目的の競技カテゴリーを確認してから検索したい。
【東京マラソン結果2024】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:東京マラソン2024の男子優勝者とタイムは?
男子優勝者はケニアのベンソン・キプルト。記録は2時間02分16秒で、大会新記録と日本国内最高記録を達成した。
Q2:東京マラソン2024の女子優勝者とタイムは?
女子優勝者はエチオピアのストゥメ・アセファ・ケベデ。2時間15分55秒で優勝し、女子の大会新記録を樹立した。
Q3:日本人トップは誰?
男子は西山雄介が2時間06分31秒で総合9位。女子は新谷仁美が2時間21分50秒で総合6位となり、それぞれ日本人トップだった。
Q4:車いすマラソンの優勝者は誰?
男子は鈴木朋樹が1時間23分05秒、女子はスイスのマニュエラ・シャーが1時間40分10秒で優勝した。
Q5:東京マラソン2024の完走者数と完走率は?
フルマラソンの完走者は35,443人、完走率は96.6%。10.7kmを含めた大会全体では35,710人が完走した。
Q6:東京マラソン2024の全順位やタイムはどこで確認できる?
東京マラソン財団の公式サイトにある「東京マラソン2024 大会結果」で確認できる。氏名やゼッケン番号などによる検索が可能で、検索条件を指定せずに検索すれば全リザルトを表示できる。
まとめ:東京マラソン2024は男女ともに歴史的な記録が生まれた大会
2024年3月3日に開催された東京マラソンは、男女の優勝者がともに従来の大会記録を更新する印象的な大会となった。
最後に、重要な結果を振り返っておこう。
| 注目項目 | 東京マラソン2024の結果 |
|---|---|
| 男子優勝 | ベンソン・キプルト |
| 男子優勝タイム | 2時間02分16秒 |
| 女子優勝 | ストゥメ・アセファ・ケベデ |
| 女子優勝タイム | 2時間15分55秒 |
| 男子日本人トップ | 西山雄介・9位 |
| 女子日本人トップ | 新谷仁美・6位 |
| 車いす男子優勝 | 鈴木朋樹 |
| 車いす女子優勝 | マニュエラ・シャー |
| フルマラソン完走者 | 35,443人 |
| フルマラソン完走率 | 96.6% |
【プロの結論】東京マラソン2024を正しく評価するポイント
今回の結果から読み取れる重要なポイントは3つある。
第一に、男女の優勝記録がともに更新されたこと。キプルトの2時間02分16秒、ケベデの2時間15分55秒は、日本国内のマラソン競技史に残る記録となった。
第二に、日本人選手も世界のトップ10に入ったこと。西山雄介の男子9位、新谷仁美の女子6位は、日本勢の競技力を確認するうえで注目すべき成績だ。
第三に、完走率96.6%という数字が示すように、東京マラソンはエリート選手だけの大会ではないということ。3万5,443人のフルマラソン完走者が、それぞれの目標に向かって42.195kmを走り切った。
2026年に過去大会の結果を振り返る場合も、優勝者だけでなく、日本人選手の順位、車いす部門、完走者数、記録の位置づけまで確認することで、大会の全体像が見えてくる。
東京マラソン2024は、世界最高水準の競技と大規模な市民参加が交差した、記録面でも大会運営面でも印象深い大会だった。 (出典: 東京マラソン 結果 2024(Yahoo!ニュース))