2026年のホークス戦力外通告は、10月6日、10月26日、10月29日の3日間に分けて発表されました。
福岡ソフトバンクホークスの公式発表では、支配下選手契約を結ばないと通達された選手が8人、育成選手契約を結ばないと通達された選手が11人です。
2026年10月6日:第1次の通告は4人
球団は10月6日、大江竜聖投手と育成選手3人に来季契約を結ばない旨を通達しました。
2026年10月26日:第2次の通告は14人
10月26日には、支配下選手6人と育成選手8人の計14人が対象となりました。今回の戦力外通告の中で最も人数が多い発表です。
2026年10月29日:緒方理貢に追加通告
10月29日には、緒方理貢外野手への通告が発表されました。日本シリーズ第1戦にも代走で出場していた選手だけに、大きな注目を集めました。
ソフトバンク戦力外選手一覧2026
球団公式発表と報道を照合した19人の一覧は次のとおりです。
出典:福岡ソフトバンクホークスの2026年10月6日・26日・29日付「来季契約について」。
支配下8人・育成11人という内訳
今回の人事で押さえておきたいのが、支配下選手と育成選手の違いです。
- 支配下選手8人: 大江竜聖、岩井俊介、安德駿、中村稔弥、相良雅斗、木村大成、秋広優人、緒方理貢。
- 育成選手11人: 長谷川威展、ハモンド、桑原秀侍、宮里優吾、川口冬弥、田上奏大、岡植純平、佐々木明都、牧原巧汰、重松凱人、佐藤航太。
ここで注意したいのは、支配下選手への通告が必ずしも球団との関係終了を意味するわけではない点です。秋広優人らには育成契約での再契約が打診されたと報じられています。
一方、育成選手への通告は、来季の育成選手契約を結ばないという内容です。両者は契約上の立場が異なります。
【注目選手4人】大江竜聖・秋広優人・緒方理貢・長谷川威展の経緯
今回の戦力外通告で特に注目されるのが、大江竜聖、秋広優人、緒方理貢、長谷川威展の4選手です。
それぞれ異なる経歴と事情を抱えており、通告後の選択にも違いがあります。
大江竜聖:巨人から移籍後、2年目に通告
投手・支配下選手/10月6日通告
2025年5月に秋広優人とともに巨人からソフトバンクへ移籍。2026年は1軍登板3試合にとどまりました。
大江は2016年のドラフト6位で巨人に入団した左腕です。2021年には自己最多の47試合に登板するなど、救援投手として経験を積んできました。
2025年5月、リチャードとの交換トレードで秋広とともにソフトバンクへ加入。移籍1年目は16試合に登板し、防御率1.53を記録しました。
しかし、2026年は1軍で3試合の登板に終わり、5月24日の登録抹消後はファームで調整を続けていました。
10月6日に通告を受けた大江は、現役続行を希望。国内外を問わず、新たなプレーの機会を探す意向を示しています。
秋広優人:育成契約の打診と他球団移籍の可能性
内野手・支配下選手/10月26日通告
2020年ドラフト5位で巨人に入団。2025年5月にトレードでソフトバンクへ移籍しました。
秋広は身長201センチの大型野手として知られ、巨人時代の2023年には121試合に出場し、打率.273、10本塁打を記録しました。
しかし、ソフトバンク移籍後は出場機会を十分に確保できず、2026年は1軍出場なし。ファーム・リーグでは97試合に出場し、10本塁打を記録したものの、打率は.205でした。
10月26日の通告後、秋広は報道陣に対して、ホークスに貢献できなかった悔しさを語っています。
「プロに入って一番打てなかったシーズンなので。悔しい」
球団は育成契約での再契約を打診したと報じられています。
秋広本人は現役続行を希望しており、球団に残るのか、他球団で新たな機会を求めるのかが注目されています。現段階では育成契約の成立を確定事項として扱うことはできません。
緒方理貢:日本シリーズ出場直後の戦力外通告
外野手・支配下選手/10月29日通告
2020年育成ドラフト5位で入団。2024年に支配下登録を勝ち取りました。
緒方の通告は、2026年のホークス戦力外ニュースの中でも特に印象的な出来事でした。
2025年は自己最多の101試合に出場し、代走や守備固めを中心にチームを支えていました。しかし、2026年は右足の故障や腰痛の影響もあり、1軍出場は14試合にとどまりました。
さらに、日本シリーズ第1戦にも代走として出場。柳町達の犠牲フライでホームに生還しています。
その日本一決定翌日の10月29日、球団から来季契約を結ばない旨を通達されました。
緒方は現役続行を希望し、NPBでプレーすることを中心に次の所属先を探す考えを示しています。11月17日に予定されている12球団合同トライアウトへの参加も視野に入っています。
長谷川威展:手術とリハビリを経て現役続行を希望
投手・育成選手/10月6日通告
2023年オフの現役ドラフトで日本ハムからソフトバンクに加入しました。
長谷川は2024年に32試合に登板し、4勝0敗6ホールド、防御率2.49を記録。救援投手としてチームのリーグ優勝に貢献しました。
ところが、2025年3月に左肘のトミー・ジョン手術を受け、育成契約でリハビリを続けることになりました。
さらに2026年4月には腰の手術も受け、実戦復帰を目指して調整していました。
10月6日に育成契約を結ばないと通告されましたが、本人は野球を続けたい意向を明らかにしています。
長谷川の場合、2024年の実績と、その後の長期離脱を切り離して考えることはできません。能力を発揮できる状態まで戻せるかどうかが、今後の契約交渉における大きなポイントになります。
【戦力外通告の理由】なぜ19人もの選手が対象になったのか
今回の19人への通告を読み解くには、単純な成績だけでなく、球団の選手編成と選手個人のコンディションを考える必要があります。
1. 1軍での出場機会と成績
プロ野球では、限られた支配下登録枠の中で、1軍で戦える選手を確保する必要があります。
秋広は2026年の1軍出場がなく、大江も登板3試合にとどまりました。
緒方も前年の101試合から14試合へと出場機会が減少しています。
こうした出場機会の変化は、翌シーズンの構想を考えるうえで無視できない要素です。
ただし、1軍出場数だけで選手の能力や将来性が決まるわけではありません。ポジションの競争、故障、起用方針など複数の条件が関係します。
2. 故障とリハビリ期間の長期化
今回の対象選手には、手術や故障からの復帰を目指していた選手もいます。
代表例は長谷川威展、安德駿、相良雅斗です。
長谷川は左肘の手術後に腰の手術も経験。安德と相良も右肘のトミー・ジョン手術を受け、リハビリに取り組んでいました。
選手にとって、故障から復帰するまでの時間は競技生活を左右する大きな問題です。
球団側も、翌シーズンの戦力として計算できるか、復帰後にどの程度のパフォーマンスを期待できるかを考える必要があります。
3. 支配下から育成への再編
今回の発表では、支配下選手6人のうち、秋広、岩井、安德、相良、木村の5人について育成契約での再契約が打診されたと報道されています。
これは、選手の能力を完全に否定するという意味ではありません。
支配下契約をいったん終了し、育成選手として再び競争する機会を設ける方法です。
一方、選手側には、支配下登録を目指して残留するか、他球団での出場機会を求めるかという選択が生まれます。
この違いは、秋広らの今後を追う際に特に重要です。
中村晃の現役引退は戦力外19人とは別の動き
現役引退発表/2026年7月3日
ホークスで19年間プレーした選手。
2026年のホークスでは、戦力外通告とは別に、中村晃の現役引退も発表されています。
球団は7月3日、中村が2026年シーズン限りで現役を引退すると発表しました。
引退会見では、19年間のプロ野球選手生活を終える決断をしたことを報告。決断のきっかけについては、6月4日の中日戦後に自身の中で引退を決めたと説明しています。
注目したいのは、中村晃は戦力外通告を受けた19人には含まれないという点です。
本人が現役引退を決断したケースと、球団が翌シーズンの契約を結ばないと通達したケースは、別のカテゴリーとして整理する必要があります。
【戦力外後の現在と今後】現役続行・移籍・トライアウトの可能性
戦力外通告を受けた19人の進路は、全員が同じではありません。
現役続行を希望する選手、育成契約の打診を受けた選手、他球団との交渉を考える選手など、それぞれの状況を確認する必要があります。
現役続行を希望する主な選手
10月6日の通告を受けた大江、長谷川、ハモンド、桑原は、現役続行を希望していると報じられています。
10月26日に通告された選手についても、14人全員が現役続行を希望したと日刊スポーツが報じました。
緒方もNPBでの現役続行を希望しています。
ただし、現役続行の希望と、他球団との契約成立は別の話です。11月3日時点で、今回の19人について新たな所属先が正式に発表されたという情報は確認できません。
育成契約を打診された選手
10月26日の支配下選手への通告では、次の5人に育成契約での再契約が打診されたと報道されています。
- 秋広優人
- 岩井俊介
- 安德駿
- 相良雅斗
- 木村大成
育成契約で残留する場合、まずはファームなどで状態を整え、支配下登録への復帰を目指すことになります。
特に安德と相良は手術後のリハビリが関係しており、復帰までの時間を確保できるかが焦点です。
ただし、育成契約の打診が報じられたことと、実際に契約が締結されたことは区別しなければなりません。
12球団合同トライアウトは11月17日
2026年の12球団合同トライアウトは、11月17日にバンテリンドームで開催予定です。
トライアウトは、戦力外通告を受けた選手などが他球団の関係者にプレーを披露し、新たな契約の可能性を探る機会です。
緒方は参加を視野に入れていると報じられています。田上奏大も受験希望が伝えられています。
ただし、トライアウトに参加しなければ他球団と契約できないわけではありません。球団によっては、個別の評価や交渉を通じて選手を獲得することもあります。
戦力外選手の今後を確認するポイント
11月3日時点では、次の情報を分けて追うことが大切です。
- 育成再契約: 球団が打診した段階なのか、正式契約が成立したのか。
- 他球団移籍: 獲得発表や契約合意が公表されたか。
- トライアウト: 参加を希望しているのか、実際に出場したのか。
- 現役引退: 本人や球団から正式な発表があったか。
戦力外後の進路は、秋季キャンプやトライアウト、自由契約選手の公示などを経て動くことがあります。選手の希望だけで進路が決まるわけではありません。
【戦力外通告と自由契約の違い】同じ意味ではない?
ホークス戦力外の情報を調べる際に混同されやすいのが、「戦力外通告」と「自由契約」です。
両者は関連していますが、制度上は異なる言葉です。
戦力外通告とは?
戦力外通告とは、球団が選手本人に対して、翌シーズンの契約を結ばない意向を伝えることです。
今回のホークスの公式発表でも、支配下選手については「来季の支配下選手契約を締結しない旨」、育成選手については「来季の育成選手契約を締結しない旨」と表現されています。
つまり、契約更新を行わないことを本人に伝える手続きです。
自由契約とは?
自由契約は、NPBの野球協約に定められた選手の状態です。
野球協約第58条では、選手契約が解除された選手などについて、自由契約選手として公示された後、いずれの球団とも自由に選手契約を締結できると定めています。
戦力外通告を受けた選手が、その後に自由契約選手として公示され、他球団との契約交渉が可能になるという流れです。
2つの違いを簡単に整理
- 戦力外通告:球団が翌シーズンの契約を更新しないと本人に伝えること。
- 自由契約:契約上、他球団とも自由に契約できる状態。
- FA宣言:一定の条件を満たした選手が、自らの権利として他球団との交渉を可能にする制度。
自由契約とFA宣言も同じではありません。
また、支配下から育成への再契約を打診された場合も、従来の支配下契約を結ばないという通告が行われます。そのため、戦力外という言葉だけで引退や球界からの退場を判断するのは正確ではありません。
2026年11月3日時点のNPB公示にも注意
日本野球機構の公式公示では、自由契約選手の一覧が別に掲載されています。
11月3日更新の自由契約選手一覧には、ソフトバンクの今回の19選手は掲載されていません。
これは、球団が戦力外通告を行った日と、NPBが自由契約選手として公示する日が同一ではないためです。
球団発表の戦力外通告一覧とNPBの自由契約選手公示は、別々に確認する必要があります。
【よくある質問】ホークス戦力外2026に関するFAQ
Q1:2026年のソフトバンクの戦力外選手は何人ですか?
A1:10月6日、10月26日、10月29日の球団発表を合計して19人です。内訳は支配下選手8人、育成選手11人です。
Q2:大江竜聖の戦力外通告日はいつですか?
A2:2026年10月6日です。巨人から移籍した大江は、2026年シーズンの1軍登板が3試合にとどまり、現役続行を希望しています。
Q3:秋広優人はソフトバンクを退団するのでしょうか?
A3:10月26日に来季の支配下選手契約を結ばないと通達されました。球団から育成契約が打診されたと報じられていますが、残留や他球団移籍などの最終的な進路とは区別する必要があります。
Q4:緒方理貢は日本シリーズに出場したのに戦力外になったのですか?
A4:はい。日本シリーズ第1戦に代走として出場し、ホームに生還しましたが、10月29日に来季契約を結ばないと通達されました。本人は現役続行を希望しています。
Q5:長谷川威展は引退するのでしょうか?
A5:引退を発表したわけではありません。10月6日に育成契約を結ばないと通達されましたが、本人は野球を続けたい意向を示しています。
Q6:中村晃は戦力外になったのですか?
A6:いいえ。中村晃は2026年7月3日に今季限りでの現役引退を発表しています。10月に戦力外通告を受けた19人には含まれません。
Q7:戦力外通告を受けた選手は必ず自由契約になりますか?
A7:戦力外通告と自由契約は異なる段階の制度です。契約関係の解除とNPBによる公示を経て、他球団との契約交渉が可能になります。育成契約での再契約などもあるため、選手ごとの公示状況を確認する必要があります。
まとめ:ホークス戦力外2026は19人、今後は契約と移籍の発表に注目
2026年の福岡ソフトバンクホークスでは、10月の3回の発表で合計19人が来季契約の対象外となりました。
今回の人事を整理すると、重要なポイントは次のとおりです。
- 10月6日:大江竜聖ら4人。
- 10月26日:秋広優人ら14人。
- 10月29日:緒方理貢1人。
- 支配下選手8人、育成選手11人。
- 秋広ら5人には育成契約の打診が報じられている。
- 中村晃は7月に現役引退を発表しており、19人とは別枠。
【プロの結論】戦力外の人数だけで選手の将来を判断しない
今回のホークス戦力外で見えてくるのは、プロ野球の編成が単なる成績順では決まらないという現実です。
大江や秋広のように移籍後の出場機会を十分に得られなかった選手もいれば、長谷川や安德、相良のように故障とリハビリがキャリアに影響している選手もいます。
緒方のように前年は101試合に出場し、日本シリーズにも出場しながら、翌シーズンの契約を結ばないと通告されるケースもあります。
戦力外通告は、選手の能力やプロとしての価値を最終評価するものではありません。球団の編成方針と、選手本人の今後のキャリアが交差する節目です。
読者が今後の動向を判断するときは、次の3点を確認するのが有効です。
1. 球団から育成契約の正式な提示・締結があったか。
2. 他球団から獲得や入団の正式発表があったか。
3. 本人が現役続行、引退、独立リーグなどの進路を公表したか。
2026年11月は、合同トライアウトや各球団の契約発表によって、選手たちの進路が具体化していく時期です。
19人の通告はキャリアの終わりを意味するものではありません。 大江、秋広、緒方、長谷川をはじめとする選手たちが、どのような道を選ぶのか。今後の正式発表が注目されます。 (出典: ホークス 戦力 外(Yahoo!ニュース))