JR東日本の「のってたのしい列車」は、列車ごとに異なるコンセプトを設定し、車窓の絶景、地域の食文化、車内イベント、個性的な車両デザインなどを楽しめる観光列車のシリーズです。単なる移動手段ではなく、乗車する時間そのものを旅行の目的にできる点が大きな魅力。新潟・庄内の食を味わう「海里」、五能線の絶景を走る「リゾートしらかみ」、東北の食材を使った料理を提供する「TOHOKU EMOTION」など、目的に合わせて選べる列車がそろっています。
2026年は、JR東日本の公式ポータルで13列車が紹介されており、1月20日に2026年度上期、8月21日に下期の運転日が追加されました。この記事では、公式ラインアップの特徴と運行エリア、2026年11月の運転日、えきねっとを使った予約方法、料金の仕組み、スマートフォンで沿線グルメを注文できる「うけとりっぷ」まで整理します。初めて観光列車に乗る人も、次の旅行でどの列車を選ぶか判断できる内容です。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2026年のラインアップ:JR東日本の公式ポータルには、地域やテーマの異なる13列車が掲載されている。
- 運転日・予約:2026年度上期・下期の運転日が公開され、一般の指定席と食事付き旅行商品では予約方法が異なる。
- 料金・費用:通常の乗車券と指定席券を組み合わせる方式と、食事・乗車券などを含む旅行商品方式がある。
【2026年最新版】のってたのしい列車一覧と運行エリアを総まとめ
JR東日本の「のってたのしい列車」は、東北、甲信越、関東などの地域を舞台に展開されています。列車によって、食事を楽しむことが中心のもの、景色を眺めることに重点を置くもの、蒸気機関車やキャラクターを通じて車内体験を提供するものなど、方向性はさまざまです。
2026年の公式ポータルに掲載されているラインアップは次の13列車です。運行区間は季節や臨時列車の設定によって変わる場合があるため、表では代表的なエリアと主な特徴を整理しました。
| 列車名 | 主なエリア・運行区間 | 特徴・楽しみ方 |
|---|---|---|
| SATONO(さとの) | 宮城・福島・山形 | 南東北の郷土文化、景色、地域の食 |
| ひなび(陽旅) | 青森・岩手 | 北東北の自然、地域の食、ゆったりした車内 |
| 海里 | 新潟〜酒田 | 日本海の景色、新潟・庄内の料理 |
| 越乃Shu*Kura | 上越妙高〜十日町など | 新潟の日本酒、利き酒、食文化 |
| TOHOKU EMOTION | 八戸〜久慈 | オープンキッチンを備えたレストラン列車 |
| SLぐんま | 群馬県内 | 蒸気機関車、レトロな客車、沿線風景 |
| SLばんえつ物語 | 新津〜会津若松 | C57 180、展望車、レトロな客車 |
| HIGH RAIL 1375 | 山梨・長野、小海線 | 高原の景色、星空をテーマにした車内体験 |
| B.B.BASE | 千葉・茨城など | 自転車を列車に載せて楽しむサイクルトレイン |
| POKÉMON with YOU トレイン | 岩手・宮城 | ポケモンをテーマにしたファミリー向け列車 |
| おいこっと | 長野・新潟、飯山線 | 日本の原風景や里山の景色 |
| リゾートしらかみ | 秋田〜青森、五能線 | 白神山地、日本海、絶景の車窓 |
| リゾートビューふるさと | 長野県内 | 信州の山並みや田園風景 |
この一覧から分かるのは、観光列車という共通点があっても、乗車体験は一様ではないということです。例えば、海里とTOHOKU EMOTIONは食事を楽しむ旅行に適していますが、リゾートしらかみは車窓の景色が主役。B.B.BASEは自転車旅行との組み合わせに特化しています。
また、同じ列車でも、運転日や行き先によって旅行の内容が変わります。SATONOは郡山〜喜多方、仙台〜山形、仙台〜女川など複数の区間で運行設定があり、ひなびも釜石、宮古、下北方面など運行パターンが分かれています。
したがって、列車名だけで選ぶのではなく、乗りたい日、実際の運行区間、目的地、車内サービスの4点をセットで比較することが、旅行計画の出発点になります。
【人気列車を比較】海里・リゾートしらかみ・越乃Shu*Kura・TOHOKU EMOTIONの違い
13列車の中でも、検索需要が高く、旅行の目的を決める際に比較されやすいのが、海里、リゾートしらかみ、越乃Shu*Kura、TOHOKU EMOTIONです。それぞれの特徴を知ると、同じ観光列車でも何を重視して設計されているかが見えてきます。
海里:新潟と庄内の食、日本海の景色を一緒に味わう
「海里」は2019年10月にデビューした観光列車で、新潟駅〜酒田駅間を運行します。列車名には、新潟県と山形県庄内地方の豊かな海と里を楽しんでほしいという思いが込められています。
最大の魅力は、新潟・庄内の食文化と日本海の景観を同時に楽しめることです。4両編成の車両には、リクライニングシート、コンパートメントシート、売店・イベントスペース、ダイニング車両が設けられています。
特に4号車は食事付き旅行商品専用のダイニング車両です。下りでは新潟の料亭による日本料理や新潟食材を使った料理、上りでは庄内のイタリアンや酒田のフレンチなど、方向によって食の内容が異なります。
一方、1号車と2号車は通常の乗車券・指定席券で利用できます。食事付きの本格的なダイニング体験を求める人にも、景色を眺めながら気軽に乗りたい人にも選択肢がある構成です。
なお、2026年下期の食事付き旅行商品とライトコースは、それぞれ設定日が別に設けられています。海里そのものが運転する日と、4号車の旅行商品を購入できる日は必ずしも一致しません。
リゾートしらかみ:五能線の絶景を楽しむ東北の代表的観光列車
「リゾートしらかみ」は、秋田駅〜青森駅間を結ぶ五能線の観光列車です。世界自然遺産の白神山地や日本海、岩木山など、東北を代表する自然景観を車窓から楽しめます。
車両は「橅(ブナ)」「青池」「くまげら」の3編成。それぞれ異なるデザインを持ち、特に橅編成ではハイブリッドシステムを採用し、秋田杉や青森ヒバなど沿線の木材を内装に取り入れています。
見どころは、景色を楽しめる区間だけではありません。途中駅での観光や地域の食、沿線の文化に触れられることも魅力です。能代駅〜ウェスパ椿山駅間などでは、実施日限定で白神山地の歴史や自然を案内するガイド企画も設けられています。
全車指定席で、車内で指定席券を購入することはできません。2026年度の運転日は、編成だけでなく号数や上下方向によっても異なります。希望する区間を走る列車を選んでから座席を確保することが大切です。
越乃Shu*Kura:新潟の日本酒と食文化が主役
2014年5月にデビューした「越乃Shu*Kura」は、新潟の日本酒をコンセプトにした観光列車です。越後の酒蔵と自然をイメージした名称で、Shuは酒、Kuraは蔵、アスタリスクは米・雪・花を表しています。
基本となる「越乃Shu*Kura」のほか、「ゆざわShu*Kura」「柳都Shu*Kura」などの運行形態があり、上越妙高駅を起点に十日町、越後湯沢、新潟方面へ向かいます。
2号車にはサービスカウンター「蔵守〜Kuramori〜」があり、新潟県内の地酒を常時5種類用意した利き酒コーナーを設置。地酒の無料試飲や、車内限定のオリジナル大吟醸酒、地元食材を使ったおつまみなども楽しめます。
予約時に注意したいのは、車両によって利用方法が違うことです。1号車は食事付き旅行商品専用、3号車は乗車券と指定席券で利用する通常の指定席車両です。1号車の旅行商品は「のってたのしい列車予約サイト」で販売されます。
また、2026年12月〜2027年2月は越乃Shu*Kuraの運休期間として案内されています。冬の新潟旅行を計画している場合は、運行再開時期を含めて確認する必要があります。
TOHOKU EMOTION:車内全体がレストランになる特別な列車
「TOHOKU EMOTION」は2013年10月にデビューした、八戸駅〜久慈駅間を走る東北レストラン鉄道です。
特徴は、単に食事を提供するだけではなく、車内全体をレストラン空間として構成している点です。オープンキッチンを設け、東北の食材を使った料理を目の前で仕上げるライブ感が旅行の中心になります。
2026年10月〜2027年3月の往路ランチは、「クリマ ディ トスカーナ」のオーナーシェフ佐藤真一氏が監修。イタリア・トスカーナの郷土料理の考え方を取り入れたメニューが用意されています。2026年10月〜12月のメニューには、リンゴと白身魚のカルピオーネ、ラヴィオリ、国産豚のサルシッチャなどが並びます。
復路はデザート&アフタヌーンティーが中心で、往路とは異なる楽しみ方ができます。料理だけでなく、三陸の海岸風景や沿線の伝統工芸をモチーフにしたインテリア、車内アートなども見どころです。
通常の指定席券を購入して乗るタイプとは異なり、食事付きの旅行商品として予約する列車です。旅行商品には設定日があり、運転日と販売日が一致しない場合もあります。
SATONOとひなび:南東北・北東北をゆっくり巡る
「SATONO(さとの)」は2024年4月にデビューした列車です。宮城・福島・山形の3県を舞台に、郷土の景色や食、文化を楽しむことをテーマにしています。
主な運行区間は郡山駅〜喜多方駅、仙台駅〜山形駅、仙台駅〜女川駅です。2026年秋には仙台〜山形間の「いろどりSATONO」などが設定されており、季節によって路線や列車名が変わります。
「ひなび(陽旅)」は2023年12月にデビューした北東北の観光列車です。盛岡〜釜石、盛岡〜宮古、八戸〜大湊など、複数の区間で運行されます。大きな車窓から四季折々の自然を眺め、地域の食材を使った商品を楽しめる点が特徴です。
どちらも移動時間を急がず、沿線の地域に目を向ける旅に適しています。特定の路線だけを走る列車ではないため、乗車日ごとに設定された運行名称と区間を照合しておきましょう。
SLばんえつ物語:C57 180が走る鉄道ファンにも人気の列車
「SLばんえつ物語」は、新津駅〜会津若松駅間を磐越西線経由で結ぶ蒸気機関車の観光列車です。けん引機関車として知られるC57 180号機は1946年生まれで、1999年に動態復元され、同年4月29日にSLばんえつ物語として復活しました。
車内にはオコジョ展望車両、普通車指定席、展望車、売店、グリーン車などが配置されています。1号車には子どもが遊べる「オコジョルーム」があり、4号車にはパノラマ展望室もあります。
津川駅の停車中には「オコジロウの家」を楽しめるなど、車内だけでなく停車駅にも見どころがあります。蒸気機関車の音や煙、レトロな客車の雰囲気を重視する人におすすめです。
【2026年運転日】11月の運行カレンダーと確認すべきポイント
2026年度の運転日は、JR東日本の公式ポータルで上期・下期に分けて案内されています。上期の情報は2026年1月20日、下期の情報は8月21日に追加されました。
2026年11月の運転日について、主な列車の公式カレンダー掲載内容をまとめると次のとおりです。
- 海里:11月1日、3日、6日〜8日、13日〜15日、20日〜22日、27日〜29日。別設定の「もみじ海里」は2日、9日、16日、23日。
- 越乃Shu*Kura:越乃Shu*Kuraは20日、21日、27日〜29日。ゆざわShu*Kuraは6日、9日。柳都Shu*Kuraは13日〜16日、22日、23日。あかねShu*Kuraは1日〜3日。
- TOHOKU EMOTION:11月1日、6日〜8日、13日〜15日、20日〜23日、27日〜29日。
- SATONO:いろどりSATONO(仙台〜山形)は1日〜3日、6日〜9日、13日〜16日、21日〜24日、27日〜30日。だてSATONO(仙台〜女川)は11月の運行設定なし。
- ひなび(陽旅):ひなび釜石は7日、8日、14日、15日、21日〜23日。ひなび東北は1日〜3日、ひなび八幡平は27日〜30日。
- SLばんえつ物語:SLばんえつ物語は3日、7日、14日、21日。DLばんえつ物語は1日、8日、15日。
この運転日を見るだけでも、列車ごとの運行スタイルの違いが分かります。海里は日本海の景観を楽しむ通常運行に加え、季節限定の「もみじ海里」を設定。越乃Shu*Kuraは複数の運行形態があり、同じ月でも運転日が分かれています。
リゾートしらかみも、橅・青池・くまげらの編成別、号数別、上下別に運転日が設定されています。例えば2026年11月は、橅1号の下りが14日以降、青池1号の下りが1日〜9日など、編成によって運行パターンが異なります。
2026年の運転日を調べるときの3つの注意点
1. 運転日と旅行商品の販売日は同じではない
海里や越乃Shu*Kuraのように、通常の指定席で乗れる列車と食事付き旅行商品専用の車両を併設する列車では、車両ごとに販売日が異なる場合があります。運転カレンダーだけで予約可能と判断しないことが大切です。
2. 季節によって運行区間が変わる
SATONOやひなびは、季節や企画によって走行する区間が変わります。乗車したい駅から目的地まで直通するか、途中で乗り換えが必要かも確認しましょう。
3. 運休・臨時変更のお知らせも確認する
2026年は、ひなび錦秋湖について北上線の大雨による盛土流出等の影響で、一部区間の運転取りやめが発表されました。観光列車は通常の定期列車と異なり、運行日が限られるため、天候や設備の影響を受けた際には旅行計画を見直す必要があります。
2026年11月以降に乗車する場合は、JR東日本の公式ポータルで対象列車の最新カレンダー、運行情報、停車駅と時刻を確認してください。
【予約方法を解説】えきねっと・のってたのしい列車予約サイトの使い分け
のってたのしい列車の予約で最も間違えやすいのが、すべての列車を同じ方法で予約できるわけではないという点です。基本的には、通常の乗車券・指定席券で乗る方法と、食事などがセットになった旅行商品を購入する方法に分かれます。
えきねっとで通常の指定席を予約する
一般的な指定席を予約する場合は、JR東日本の「えきねっと」が便利です。対象列車を選択し、乗車日、乗車駅、降車駅、座席タイプなどを指定して購入します。
2026年時点で、通常の指定席予約に対応する列車には、リゾートしらかみ、海里、越乃Shu*Kura、SATONO、ひなび、SLばんえつ物語などがあります。
指定席は原則として乗車日の1か月前の午前10時から発売されます。駅のみどりの窓口や指定席券売機でも購入できますが、インターネットを利用すれば事前に空席を確認しながら申し込めます。
なお、TOHOKU EMOTIONのように旅行商品専用の列車は、通常の指定席券を購入する方式ではありません。列車ごとの購入条件を必ず確認してください。
のってたのしい列車予約サイトで食事付きプランを購入する
食事付き旅行商品を予約したい場合は、JR東日本の「のってたのしい列車予約サイト」を利用します。
代表的な対象列車は次のとおりです。
- 海里:4号車のダイニング車両を利用する食事付きプラン。
- 越乃Shu*Kura:1号車の食事付きプラン。
- TOHOKU EMOTION:往路のランチコース、復路のデザート・アフタヌーンティーなど。
旅行商品は、通常の指定席とは異なり、食事やドリンクなどのサービスを含む価格で販売されます。乗車区間やメニュー、設定日によって料金が変わるため、希望する日付の商品詳細を確認して申し込みます。
また、運転カレンダーに掲載されている日でも、旅行商品の設定がない場合や、別の旅行会社で販売される場合があります。
在来線チケットレス座席指定券も利用できる
JR東日本は2024年10月1日の予約分から、「のってたのしい列車」などの対象列車で在来線チケットレス座席指定券を導入しました。
えきねっとで予約し、紙の指定席券を受け取らずに乗車できるサービスです。ただし、チケットレス座席指定券だけで乗車できるわけではなく、別途乗車券が必要です。
また、対象列車であっても、旅行商品専用車両や一部の座席には設定されない場合があります。予約画面でチケットレス対象かどうかを確認してください。
予約を失敗しないための手順
- JR東日本の公式ポータルで乗りたい列車を選ぶ。
- 乗車希望日の運転カレンダーを確認する。
- 乗車区間と停車駅、発着時刻を確認する。
- 通常の指定席か、食事付き旅行商品かを判断する。
- えきねっとまたは専用予約サイトで空席・販売状況を確認する。
- 購入条件、受取方法、キャンセル条件を確認して申し込む。
特に食事付きプランは、一般的な列車の指定席よりも販売枠が限られる場合があります。旅行日が決まっているなら、運転日と発売開始日を先に確認しておくと計画を立てやすくなります。
【料金・費用】のってたのしい列車はいくらで乗れる?
料金は列車によって異なりますが、基本的な考え方は2種類です。通常のきっぷを購入する場合は、乗車区間の運賃と指定席料金を組み合わせます。食事付き旅行商品を購入する場合は、乗車券類や食事などがセットになった旅行代金を支払います。
通常の指定席で乗る場合
JR東日本の指定席料金案内では、海里、越乃Shu*Kura、HIGH RAIL 1375、B.B.BASE、POKÉMON with YOU トレイン、おいこっと、ひなび、SATONO、リゾートしらかみ、リゾートビューふるさとなどの指定席料金は、運転日について大人840円、子ども420円と案内されています。
SLばんえつ物語やSLぐんまなどの客車を連結して運転する列車も、対象となる指定席料金は同じく840円です。
ただし、この金額は指定席料金であり、乗車区間の運賃は含まれません。実際の支払総額は、乗車する距離や利用する座席の種類によって変わります。
例えば海里の1・2号車は、乗車券に加えて指定席券840円が必要です。SATONOには普通車指定席のほかグリーン車指定席もあり、グリーン車は別の料金体系となります。
食事付き旅行商品の場合
食事付き旅行商品は、通常の乗車券と指定席券を別々に購入する方法とは異なります。乗車区間の交通費、食事、ドリンクなどをまとめた旅行代金が設定されています。
例えば越乃Shu*Kuraの2026年10月・11月出発分では、成人1名の旅行代金は次のように区間別に設定されています。
- 上越妙高〜長岡:12,800円
- 上越妙高〜十日町:13,400円
- 直江津〜長岡:12,400円
- 直江津〜十日町:13,000円
- 長岡〜十日町:12,000円
これらの料金には、利用区間の運賃・料金と食事1回が含まれます。子ども料金も別途設定されています。
海里の4号車についても、2026年下期の食事付き旅行商品とライトコースが設定されています。料金は乗車区間やサービス内容によって異なり、通常の指定席料金840円だけで利用できる車両ではありません。
TOHOKU EMOTIONも旅行商品方式です。往路のランチと復路のデザートプランでは提供内容が異なるため、単純な乗車料金の比較ではなく、食事の内容を含めて検討する必要があります。
費用を比較するときのチェック項目
- 乗車券:乗車する区間の基本運賃が必要か。
- 指定席料金:普通車かグリーン車か、座席種別を確認する。
- 食事代:旅行商品に食事が含まれるか、別途注文するか。
- ドリンク代:飲み物がセットか、車内で別途購入するか。
- 追加注文:車内販売や事前予約商品の料金が別途必要か。
- キャンセル条件:旅行商品と通常のきっぷで払い戻し条件が異なるか。
安さを優先するなら、通常の指定席で乗車して沿線の観光を楽しむ方法があります。一方、車内での食事そのものを旅の中心にしたい場合は、旅行商品を選ぶことで予約やサービス内容をまとめて管理できます。
【うけとりっぷとは?】観光列車で沿線グルメを楽しむ方法
「うけとりっぷ」は、JR東日本の観光列車で沿線の食を楽しむための事前予約・決済サービスです。スマートフォンから弁当、スイーツ、飲料などを注文し、乗車当日に指定された駅や列車内で商品を受け取れます。
対象となる列車は、2026年8月時点で次の4列車です。
- リゾートしらかみ
- 海里
- ひなび(陽旅)
- SATONO(さとの)
リゾートしらかみでは、五能線のモバイルオーダーサービス「ごのたび(うけとりっぷ)」として案内されています。
うけとりっぷの基本的な利用方法
- 対象列車の公式案内から注文ページを確認する。
- 乗車日と受け取り場所を選ぶ。
- 購入したい弁当やスイーツ、飲料などを選択する。
- スマートフォンから事前決済する。
- 乗車当日に指定された駅や車内で商品を受け取る。
海里では、車内限定の「海里特製弁当」などが案内されています。越の旬彩 海里御膳には、新潟県産コシヒカリを使ったご飯や、地元食材を生かした料理が盛り込まれています。海里の弁当は乗車日の5日前まで予約できる商品として案内されています。
SATONOでも、沿線のお弁当やスイーツ、飲料などを事前注文できます。商品は列車内でアテンダントから受け取る方式が案内されており、商品ごとに予約締切が異なります。当日販売がない商品もあるため、乗車前の手配が重要です。
うけとりっぷを利用するメリットと注意点
最大のメリットは、乗車前に沿線グルメを確保できることです。人気の観光列車では、車内販売の商品が売り切れる可能性もあります。事前予約なら、乗車時間に合わせて食事を楽しむ計画を立てやすくなります。
一方、注意したいのは、すべての商品が乗車当日まで注文・キャンセルできるわけではないことです。予約締切やキャンセル可能期間は商品ごとに設定されます。また、受け取り場所や時間も注文内容によって異なるため、決済前に詳細を確認しましょう。
うけとりっぷは列車の指定席予約そのものではありません。まず列車の乗車券・指定席券を確保し、そのうえで食事やスイーツを追加注文するサービスと考えると分かりやすいでしょう。
【どの列車がおすすめ?】目的別に選ぶ観光列車と後悔しない判断基準
のってたのしい列車を選ぶときは、知名度や人気だけで判断するより、旅行で何をしたいかを明確にするほうが満足度につながります。
景色をじっくり楽しみたい人
おすすめはリゾートしらかみ、海里、SATONO、ひなびです。
リゾートしらかみは五能線の日本海と白神山地、海里は新潟・庄内の海岸風景、SATONOは南東北の山や田園風景、ひなびは北東北の自然が魅力です。
特に景色を重視するなら、乗車する方向や時間帯にも注目してください。海里の夕日ダイヤのように、時間帯によって異なる景色を楽しめる設定もあります。
食事やグルメを旅行の中心にしたい人
TOHOKU EMOTION、海里、越乃Shu*Kuraがおすすめです。
料理をメインに考えるならTOHOKU EMOTION、料亭や庄内の食文化と日本海を一緒に楽しむなら海里、日本酒や地元の酒蔵文化を体験したいなら越乃Shu*Kuraという選び方ができます。
ただし、食事付きプランの料金は通常の指定席より高くなる傾向があります。予算を抑えたい場合は、通常座席で乗車し、うけとりっぷや車内販売を利用する方法も検討できます。
家族や子どもと一緒に楽しみたい人
POKÉMON with YOU トレインやSLばんえつ物語、SLぐんまが候補になります。
POKÉMON with YOU トレインはポケモンをテーマにした車内空間が特徴で、子どもと一緒の旅行に適しています。SLばんえつ物語は、オコジョルームや展望車など、子どもから大人まで楽しめる設備が用意されています。
蒸気機関車の迫力を体験したい鉄道ファンや、昔ながらの客車の雰囲気を味わいたい人にも向いています。
趣味やアクティビティを組み合わせたい人
自転車旅行ならB.B.BASE、星空や高原の景色を楽しみたいならHIGH RAIL 1375が候補です。
B.B.BASEは自転車を列車に載せて目的地まで移動できるため、鉄道とサイクリングを組み合わせた旅行に適しています。HIGH RAIL 1375は小海線沿線の高原風景や星空をテーマにした列車で、一般的な観光列車とは異なる体験ができます。
あまりおすすめできないケースもある
観光列車は、毎日同じ時刻に走る通常の通勤・通学列車とは異なります。運転日が限定されることや、食事付き商品の販売日が限られることから、日程に融通が利かない旅行には不向きな場合があります。
また、乗車そのものに長い時間を使うため、目的地への最短移動を優先する人にとっては、通常の快速列車や特急列車のほうが便利な場合もあります。
観光列車を選ぶ際は、次の基準で考えると失敗しにくくなります。
- 景色優先:リゾートしらかみ、海里、SATONO、ひなび。
- 食事優先:TOHOKU EMOTION、海里、越乃Shu*Kura。
- 家族旅行:POKÉMON with YOU トレイン、SLばんえつ物語。
- 鉄道そのものを楽しむ:SLばんえつ物語、SLぐんま。
- 趣味との組み合わせ:B.B.BASE、HIGH RAIL 1375。
大切なのは、列車に乗ること自体を旅行の目的にできるかどうかです。観光地への移動だけでなく、車内で過ごす時間にも価値を感じられる人ほど、のってたのしい列車の魅力を実感できます。
【よくある質問】のってたのしい列車に関するFAQ
Q1:のってたのしい列車は全部で何種類ありますか?
A1:2026年のJR東日本公式ポータルには13列車が掲載されています。海里、リゾートしらかみ、越乃Shu*Kura、TOHOKU EMOTION、SATONO、ひなび、SLばんえつ物語などが代表的です。
Q2:のってたのしい列車はえきねっとで予約できますか?
A2:通常の指定席を設定している列車は、えきねっとで予約できるものがあります。ただしTOHOKU EMOTIONなど旅行商品専用の列車は、専用予約サイトでの申し込みが必要です。車両によって購入方法が異なります。
Q3:指定席料金はいくらですか?
A3:対象となるJR東日本の観光列車の普通車指定席料金は、運転日について大人840円、子ども420円が基本です。別途乗車券が必要で、グリーン車や食事付き旅行商品は料金体系が異なります。
Q4:リゾートしらかみは毎日運転していますか?
A4:毎日すべての号数が運転するわけではありません。橅・青池・くまげらの編成や号数、上下方向によって運転日が異なります。2026年度の運転カレンダーで希望日の列車を確認してください。
Q5:海里の食事付きプランは通常の指定席券で利用できますか?
A5:4号車のダイニング車両は旅行商品専用です。食事やドリンクなどがセットになった専用プランを購入する必要があります。1号車・2号車は通常の乗車券と指定席券で利用できます。
Q6:TOHOKU EMOTIONはどこからどこまで走りますか?
A6:青森県の八戸駅から岩手県の久慈駅まで、八戸線を走ります。往路ではランチコース、復路ではデザートやアフタヌーンティーを中心とした食事を楽しめます。
Q7:うけとりっぷはどの列車で使えますか?
A7:2026年8月時点のJR東日本の案内では、リゾートしらかみ、海里、ひなび(陽旅)、SATONOの4列車が対象です。スマートフォンから沿線の弁当やスイーツ、飲料などを事前予約・決済して受け取れます。
Q8:子ども連れでも楽しめる列車はありますか?
A8:POKÉMON with YOU トレインやSLばんえつ物語がおすすめです。SLばんえつ物語には子ども向けのオコジョルームや展望スペースがあります。家族旅行の場合は、座席の種類や子ども料金も確認しましょう。
まとめ:2026年は旅の目的から観光列車を選ぶのが正解
JR東日本の「のってたのしい列車」は、景色、食事、鉄道文化、地域との交流など、列車ごとに異なる楽しみを提供する観光列車シリーズです。2026年の公式ラインアップには13列車が掲載されており、東北・新潟・長野・群馬・千葉など、幅広いエリアで特別な鉄道旅行を楽しめます。
絶景ならリゾートしらかみや海里、食事ならTOHOKU EMOTIONや越乃Shu*Kura、家族旅行ならPOKÉMON with YOU トレインやSLばんえつ物語など、目的に合わせて選ぶのが基本です。
予約では、通常の指定席と食事付き旅行商品を区別することが重要です。通常の指定席はえきねっと、食事付きプランはのってたのしい列車予約サイトを中心に確認し、運転日と商品の設定日が一致しているかを確かめましょう。うけとりっぷを利用すれば、沿線の食材を使った弁当やスイーツも事前に手配できます。
2026年11月以降の旅行を計画する場合は、最新の運転カレンダー、臨時運休情報、予約開始日を確認してから日程を決めるのがおすすめです。移動時間を楽しみに変える観光列車は、目的地だけでなく、そこへ向かう時間まで思い出に残る旅行を実現してくれます。
主な情報確認資料: JR東日本公式ポータル、各列車の2026年度運転日・利用案内、JR東日本の指定席料金案内および旅行商品販売情報。
編集上の補足: TOHOKU EMOTIONについては、JR東日本の公式ページに2026年10月23日付で専用予約サイトのシステムメンテナンスに関する告知が掲載されています。再開時期については最新の公式告知を確認してから予約する必要があります。 (出典: の っ て たのしい 列車(Yahoo!ニュース))