ライオンレースホースは、サラブレッドクラブライオンのクラブ法人として競走馬を所有・運用する一口馬主クラブの運営主体です。かつてのセゾンレースホースを前身とし、ドリームパスポートやドリームバレンチノ、アルナシームなど、重賞戦線で存在感を示した競走馬を送り出してきました。
2026年11月現在、注目されているのは2026年度募集馬25頭のラインナップです。募集総額は1,200万円から8,900万円まで幅があり、全馬500口募集。イクイノックス産駒やキタサンブラック産駒、コントレイル産駒など、血統面でも個性のある顔ぶれがそろいました。さらに、入会金無料キャンペーンや新会員プランの発表など、入会を検討する人にとって見逃せない動きもあります。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 運営体制:サラブレッドクラブライオンが愛馬会法人、ライオンレースホースがクラブ法人という2法人構造。
- 2026年度募集:25頭を500口で募集。1口価格は2万4,000円~17万8,000円。
- 入会費用:通常の入会金は2万1,000円、一般会費は月額3,150円。2026年度は入会金無料キャンペーンも実施。
- 賞金分配:匿名組合契約に基づき、月次・年次・引退精算の3段階で分配。
- 最大の注意点:元本保証はなく、維持費や保険料も継続的に発生する。中途解約時の返金も原則ない。
【基本情報】ライオンレースホースとは?サラブレッドクラブライオンとの関係と社名変更の歴史
ライオンレースホースと愛馬会法人は別会社
最初に整理しておきたいのが、ライオンレースホースとサラブレッドクラブライオンの関係です。両者は同じグループの名称違いではなく、それぞれ異なる役割を担う法人です。
出資者が直接契約を結ぶのは、愛馬会法人である株式会社サラブレッドクラブライオンです。一方、競走馬を所有し、JRAや地方競馬のレースに出走させる馬主として活動するのがライオンレースホース株式会社です。
2026年現在の公式会社概要によると、両法人の基本情報は次のとおりです。
- 株式会社サラブレッドクラブライオン:愛馬会法人。1992年9月設立。代表取締役は田畑利彦氏。
- ライオンレースホース株式会社:クラブ法人。1986年4月設立。代表取締役は田畑マヤ氏。
所在地はいずれも東京都中央区東日本橋二丁目8番5号です。金融商品取引業者として、それぞれ関東財務局長の登録を受けています。
この2法人構造は、競走馬ファンドの仕組みを理解するうえで欠かせません。会員が馬の所有権を直接持つわけではなく、愛馬会法人との匿名組合契約を通じて出資し、クラブ法人が馬主として競走馬を運用する仕組みです。
セゾンレースホースからライオンレースホースへ
現在のライオンレースホースを理解するには、前身となるセゾンレースホースの歴史も重要です。
同法人は、日信レースホース、ジョイ・レースホースなどの名称を経て、セゾンレースホースとして活動していました。2007年3月28日には、JRA報道室の発表に基づき、ジョイ・レースホースからセゾンレースホースへの社名変更が報じられています。
その後、2015年に株式会社ジーライオンの田畑利彦氏側がクラブの権利を取得したことを契機に、ライオンを冠した新たな運営体制へ移行しました。競馬専門媒体の報道では、2016年にはライオンレースホースとして初めての重賞制覇を果たしたとされています。
この転換は単なる名称変更ではありません。セゾン時代の実績や馬主としての歴史を引き継ぎながら、新しい経営体制のもとで募集馬や所属馬のラインナップを構築していった点に特徴があります。
なお、ドリームパスポートやドリームバレンチノは、現在のライオンという名称になる前の時代を含むクラブの代表的な活躍馬です。
【2026年最新】ライオンレースホースの募集馬25頭・価格・募集口数・厩舎一覧
2026年度募集は全25頭、すべて500口
サラブレッドクラブライオンは2026年9月1日に募集馬のラインナップを発表し、9月11日に募集価格・募集口数・所属予定厩舎を公表しました。出資受付は10月1日午前10時に開始されています。
今回の募集馬は合計25頭で、募集口数はすべて500口です。募集総額の最低価格は1,200万円、最高価格は8,900万円となっています。
以下は公式募集馬一覧に掲載された2026年度募集馬の内容です。価格は消費税相当額を含む募集価格として整理しています。
| 番号 | 募集馬名 | 募集総額 | 1口価格 | 予定厩舎 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | ジュベルアリの2025 | 8,900万円 | 17.8万円 | 栗東・橋口慎介 |
| 2 | ライラヌールの2025 | 7,000万円 | 14万円 | 栗東・松永幹夫 |
| 3 | ソブラドラインクの2025 | 6,000万円 | 12万円 | 美浦・大竹正博 |
| 4 | コールバックの2025 | 6,000万円 | 12万円 | 美浦・上原佑紀 |
| 5 | タングリトナの2025 | 6,000万円 | 12万円 | 美浦・田中博康 |
| 6 | ダイワクンナナの2025 | 5,500万円 | 11万円 | 美浦・伊藤圭三 |
| 7 | アールクインダムの2025 | 5,000万円 | 10万円 | 栗東・上村洋行 |
| 8 | ベレッツァデアルテアガの2025 | 5,000万円 | 10万円 | 栗東・池添学 |
| 9 | インテグリフォリアの2025 | 3,600万円 | 7.2万円 | 栗東・新規開業厩舎 |
| 10 | アンフィニドールの2025 | 3,200万円 | 6.4万円 | 美浦・加藤士津八 |
| 11 | ニューヨークローズの2025 | 3,200万円 | 6.4万円 | 栗東・橋田宜長 |
| 12 | レッドジョコンダの2025 | 2,800万円 | 5.6万円 | 栗東・田中克典 |
| 13 | フォーエヴァービーの2025 | 2,800万円 | 5.6万円 | 栗東・柴田卓 |
| 14 | ヒルダの2025 | 2,800万円 | 5.6万円 | 栗東・武幸四郎 |
| 15 | ラヴォルタの2025 | 2,400万円 | 4.8万円 | 美浦・菊沢隆徳 |
| 16 | ホロイムアの2025 | 2,400万円 | 4.8万円 | 美浦・矢嶋大樹 |
| 17 | アンセランの2025 | 2,400万円 | 4.8万円 | 美浦・嘉藤貴行 |
| 18 | ミスティックアイルの2025 | 2,400万円 | 4.8万円 | 栗東・新規開業厩舎 |
| 19 | アッラサルーテの2025 | 2,400万円 | 4.8万円 | 美浦・手塚貴徳 |
| 20 | ヴァージニアジョイの2025 | 2,300万円 | 4.6万円 | 美浦・田島俊明 |
| 21 | ソルティエラの2025 | 2,200万円 | 4.4万円 | 栗東・小栗実 |
| 22 | カデナダムールの2025 | 2,200万円 | 4.4万円 | 栗東・西園翔太 |
| 23 | ラブリーベルナデットの2025 | 2,100万円 | 4.2万円 | 栗東・東田明士 |
| 24 | ジュモーの2025 | 2,000万円 | 4万円 | 栗東・中村直也 |
| 25 | シャレードスマイルの2025 | 1,200万円 | 2.4万円 | 栗東・松下武士 |
※全馬500口募集。募集状況は変動するため、申込時には公式募集馬一覧の最新表示を確認する必要があります。
注目を集める募集馬はどれ?
2026年10月16日更新の公式人気上位情報では、次の5頭が上位に挙げられています。
- 1位:ラブリーベルナデットの2025(父タイトルホルダー)
- 2位:ライラヌールの2025(父イクイノックス)
- 3位:タングリトナの2025(父キズナ)
- 4位:アールクインダムの2025(父キタサンブラック)
- 5位:シャレードスマイルの2025(父ユニコーンライオン)
この順位は申込状況を示すものであり、競走能力や将来の獲得賞金を保証するランキングではありません。
特に注目したいのが、1番のジュベルアリの2025です。父はモーリス、母はジュベルアリ。2024年中京記念と2025年中山金杯を制したアルナシームの全兄弟にあたります。
アルナシームと同じ血統背景を持ち、予定厩舎も橋口慎介厩舎です。募集総額8,900万円、1口17万8,000円という価格は今回の募集馬で最も高額ですが、クラブの実績馬との血統的なつながりが関心を集める理由の一つになっています。
一方、14番のヒルダの2025は、募集総額2,800万円、1口5万6,000円。父シスキン、栗東・武幸四郎厩舎という組み合わせです。公式発表によると、10月6日に満口となりました。
価格帯だけで判断せず、馬体、歩様、成長度合い、母系の繁殖実績、育成環境、予定厩舎を総合的に見ることが、募集馬選びでは欠かせません。
【入会費用を検証】入会金・月会費・維持費・保険料はいくら必要?
通常の入会金と月会費
サラブレッドクラブライオンの公式「必要費用とお支払方法」では、基本的な費用として次の項目が案内されています。
- 入会金:21,000円
- 一般会費:月額3,150円
- 競走馬出資金:募集馬ごとに異なる
- 維持費出資金:出資口数に応じて負担
- 保険料出資金:年齢と募集価格に応じて負担
ただし、2026年度募集では公式トップページに入会金無料キャンペーンが掲示されています。したがって、通常の入会金21,000円と実際の新規入会時の負担額は区別して考える必要があります。キャンペーンの適用期間や条件は申込時の案内が優先されます。
月会費は出資頭数が増えても一律なのか
従来の一般会費は、出資頭数や出資口数にかかわらず、会員1人につき月額3,150円という設定です。
つまり、1頭だけ出資している場合も、複数頭に出資している場合も、基本的な一般会費は同額です。ただし、2026年10月1日には公式から新会員プランの案内が発表されています。
そのため、2026年11月時点で入会する場合は、従来の一般会費だけを見て判断するのではなく、新プランの適用条件、会員区分、特典、将来的な費用変更についても確認しておきたいところです。
維持費出資金は毎月変動する
見落としやすいのが維持費出資金です。これは競走馬の飼養管理に必要な費用を出資者が負担する仕組みで、預託料、治療費、輸送費、登録料などが含まれます。
公式案内では、維持費出資金の初回金は1頭につき63万円とされています。2026年度募集馬はすべて500口募集なので、1口あたりの初回金は次の計算です。
630,000円 ÷ 500口 = 1,260円
この初回金は、運用終了時に返還される仕組みです。ただし、以後の維持費は実際に発生した費用に応じて毎月精算されます。初回金1,260円だけで維持費の負担が終わるわけではありません。
競走馬保険料も必要
競走馬保険は、出資馬の万一の事故に備えるものです。公式費用案内に示された基本的な条件は次のとおりです。
- 2歳時:募集価格の70%を保険金額とし、保険料率3.0%
- 3歳時:募集価格の50%を保険金額とし、保険料率3.0%
- 4歳時:募集価格の30%を保険金額とし、保険料率3.0%
- 5歳以上:原則として保険加入の対象外
保険料は出資口数に応じて負担します。実際の請求額は募集馬の価格や契約条件によって異なります。
実際に1口出資した場合の費用イメージ
2026年度募集で最も安いシャレードスマイルの2025を例に考えてみます。
- 競走馬出資金:24,000円
- 維持費初回金:1,260円
- 2歳時の保険料:計算上約504円
- 一般会費:月額3,150円
入会金無料キャンペーンが適用される場合、入会金は不要です。ただし、上記のほかに毎月の実費による維持費出資金が発生します。
また、月会費は1頭ごとではなく会員単位で発生する費用です。出資馬を増やすほど維持費や保険料などの負担は増えるため、募集価格だけを予算として考えるのは危険です。
支払いは原則として指定金融機関口座からの自動振替で、毎月4日が振替日です。前月25日頃に請求明細書が送付されます。
【仕組みを図解】一口馬主の匿名組合契約・賞金分配・源泉徴収とは?
出資者が馬主になるわけではない
一口馬主という言葉から、複数の会員が競走馬の所有権を直接共有するイメージを持つ人もいます。しかし、ライオンレースホースの競走馬ファンドは、法律上の仕組みが異なります。
出資者は株式会社サラブレッドクラブライオンと匿名組合契約を締結します。愛馬会法人は出資金をもとに競走馬を取得し、クラブ法人であるライオンレースホースに競走馬を現物出資します。
その後、クラブ法人が馬主としてJRAやNARの競走に出走させます。賞金などの収入は、クラブ法人から愛馬会法人に分配され、最終的に出資口数に応じて会員に分配される仕組みです。
このため、出資者は競走馬の所有者としてレースや騎手、調教師を自由に決められる立場ではありません。馬の管理や出走判断はクラブ法人側が担います。
賞金が出資者に届くまでの流れ
賞金分配では、次の3段階を理解しておく必要があります。
- JRA・NARからクラブ法人へ:競走馬が獲得した賞金がクラブ法人に支払われる。
- クラブ法人から愛馬会法人へ:進上金、営業者報酬、税金などを差し引いて分配する。
- 愛馬会法人から会員へ:出資口数に応じて各会員に分配する。
賞金の全額がそのまま出資者に入るわけではありません。騎手、調教師、厩務員などへの進上金も差し引かれます。
さらに、クラブ法人の営業者報酬は、原則として通常の賞金の3%、重賞競走の場合は5%です。GⅠ優勝時には、本賞金の10%の範囲内で必要となった費用を負担する規定もあります。
月次分配・年次分配・引退精算分配の違い
ライオンレースホースでは、賞金などの運用収入を主に3つの方法で分配しています。
月次分配:通常の賞金や特別出走手当などを、原則として出走月の翌々月4日に分配します。
年次分配:JRAやクラブ法人段階で控除された源泉所得税の精算金などを、翌年4月4日に分配します。
運用終了精算分配:引退時に発生する売却代金、登録抹消給付金、保険金、保険料解約返戻金などを精算します。維持費出資金の初回金も、この段階で返還されます。
なお、収入が発生した場合に分配される仕組みであり、毎月必ず賞金が受け取れるわけではありません。
源泉徴収20.42%の意味
一口馬主を検討する人が混乱しやすいのが源泉徴収です。
ライオンレースホースの公式説明では、会員が分配金を受け取るまでに、次のような源泉徴収が行われます。
- JRA等がクラブ法人に賞金を支払う段階での源泉徴収。
- クラブ法人から愛馬会法人に利益を分配する段階での源泉徴収。
- 愛馬会法人から会員に利益を分配する段階での源泉徴収。
匿名組合契約に基づく利益分配では、20.42%の源泉徴収所得税が適用されます。
ただし、ここで重要なのは、分配金の全額に20.42%が課税されるわけではないという点です。
会員への分配金は「出資返戻金」と「利益分配額」に区分されます。出資金の返還にあたる部分は課税対象から除外され、利益分配額に対して源泉徴収が行われます。
また、JRAやクラブ法人段階で差し引かれた源泉税は、法人の決算による精算を経て翌年4月4日に会員へ分配される仕組みです。会員段階の源泉税については、確定申告によって精算・還付を受けられる場合もあります。
税務上の取り扱いは個々の状況によって異なるため、実際の申告ではクラブから交付される書類を確認し、必要に応じて税理士などに相談することが大切です。
【歴代活躍馬と現在の所属馬】ドリームパスポート・アルナシームの実績を検証
ドリームパスポートはクラブの歴史を代表する存在
ライオンレースホースの前身時代から現在までを語るうえで、ドリームパスポートは外せない競走馬です。
父フジキセキ、母グレースランドという血統で、2006年のきさらぎ賞と神戸新聞杯を制覇。同年の皐月賞2着、日本ダービー3着、菊花賞2着、ジャパンカップ2着など、クラシックから古馬の大舞台まで活躍しました。
JRAの競走馬情報によると、通算22戦3勝、総賞金は4億6,078万9,000円です。勝利数だけでは測れない安定した実績を残しました。
ドリームバレンチノは短距離・ダート路線で活躍
セゾンレースホース時代の代表馬として知られるのがドリームバレンチノです。
2012年の函館スプリントステークス、2013年のシルクロードステークス、2014年のJBCスプリントなどを制覇。芝の短距離からダートの重賞まで幅広く活躍しました。
JBISサーチの競走馬データでは、中央・地方を合わせて55戦12勝という成績が確認できます。引退後は種牡馬としても活動しています。
アルナシームは2025年に引退
近年のクラブを代表する存在として、アルナシームも大きな実績を残しました。
父モーリス、母ジュベルアリという血統で、2024年の中京記念と2025年の日刊スポーツ賞中山金杯を制覇。いずれもGⅢ競走で、クラブにとって印象的な勝利となりました。
しかし、JRAは2025年11月21日付で競走馬登録を抹消したと発表しています。通算28戦7勝、JRA獲得賞金は2億527万2,000円。今後は乗馬となる予定と発表されました。
したがって、2026年現在の所属馬としてアルナシームを紹介するのは正確ではありません。2026年度募集馬のジュベルアリの2025が、その全兄弟にあたる点が現在の募集における注目材料です。
2026年現在の所属馬にも注目
クラブ公式の主な活躍馬情報は2026年10月1日時点で更新されています。
同ページでは、2022年募集馬のルシュヴァルドールが15戦5勝で、ベテルギウスステークスなどを制した実績が紹介されています。
2021年募集馬では、コンティノアールやコントラポストなどが主な活躍馬として挙げられています。
また、2025年募集馬ではブレイクアウェイとシュヴァルツペルレが、それぞれデビュー戦で勝利を挙げています。
公式の所属馬一覧には、中央競馬だけでなく、笠松、浦和、金沢、園田、名古屋など地方競馬に所属する馬も掲載されています。中央競馬での勝ち上がりだけでなく、地方競馬への転籍も含めた運用状況を見る必要があります。
募集世代別の勝ち上がり率から見える実績
クラブ公式の実績ページには、2025年4月1日時点の世代別データが掲載されています。
- 2020年募集馬:25頭募集、勝ち上がり率56%。
- 2021年募集馬:20頭募集、勝ち上がり率45%。
- 2022年募集馬:20頭募集、勝ち上がり率55%。
- 2023年募集馬:20頭募集、勝ち上がり率25%。
この数字からは、世代によって結果に差があることが分かります。2023年募集馬は集計時点で競走生活が十分に進んでいない馬もいるため、他の世代と単純比較することには注意が必要です。
また、勝ち上がり率は競走馬の成績を示す指標であって、出資金に対する回収率ではありません。勝ち上がった馬でも、募集価格や維持費を含む総負担額を賞金だけで回収できるとは限らないのです。
【評判・口コミを検証】ライオンレースホースのメリットと出資前に知るべきリスク
評価されやすいポイントは血統と募集馬の選択肢
ライオンレースホースの魅力として挙げられるのは、血統背景や厩舎を含めた募集馬の多様性です。
2026年度募集では、イクイノックス、キタサンブラック、キズナ、コントレイル、モーリスなど、実績ある種牡馬の産駒がそろいました。
また、栗東・美浦の複数の厩舎に預託予定馬が振り分けられており、血統だけでなく管理体制を含めて検討できます。
募集馬のレポートや写真、動画などを確認できる点も、出資馬を選ぶうえで役立ちます。出資後も所属馬の情報や出走予定などを会員向けに案内する体制があります。
2026年の新会員プランには賛否も
2026年10月1日に発表された新会員プランは、会員サービスのあり方という点で話題になりました。
SNSや一口馬主の個人ブログでは、プレミア会員の出資口数条件や、募集馬見学会・クラブパーティーなどの優遇内容について、歓迎する意見がある一方、一般会員とのサービス差や費用負担に疑問を示す声も見られます。
こうした反応は、クラブの評価が競走馬の成績だけで決まるわけではないことを示しています。会員にとっては、馬の成長を見守るサービスやイベントへの参加機会、月会費といった要素も満足度を左右します。
特に新制度への加入を考える場合は、プレミアム会員の条件、会費、特典の適用時期を公式の新会員プラン案内と会員規約で照合することが必要です。
一口馬主で最も注意したい出資リスク
ライオンレースホースの公式「競走用馬ファンドの仕組み/ご注意点」には、出資者が理解しておくべき重要なリスクが明記されています。
第一に、出資元本は保証されません。競走馬がデビューできずに引退する場合もあります。デビューしても成績が振るわず、出資金を上回る賞金を獲得できない可能性があります。
第二に、運用開始後は追加費用の負担が続きます。2026年度の募集馬は2歳1月1日から運用開始となり、その後は実際の維持費や保険料などを負担します。死亡や競走能力喪失などで運用できなくなった場合でも、運用開始後の出資金納入義務は原則として免除されません。
第三に、中途解約が簡単ではありません。公式規約では、競走馬ファンドは一般的な通信販売のようなクーリングオフ制度の対象ではありません。契約成立後に中途解約した場合、原則として返金はなく、出資馬に関する権利も失います。
第四に、出資権利を自由に売買できません。第三者への譲渡や移転には制限があり、出資馬を自由に換金できる投資商品とは異なります。
また、牝馬には原則として6歳3月末日までという運用終了期限があります。引退時には提供牧場などが募集総額の10%相当額で買い戻す場合がありますが、これは一定の条件に基づくもので、出資元本の全額返還を意味しません。
向いている人・慎重に検討したい人
ライオンレースホースへの出資が向いているのは、競馬そのものを楽しみながら、長期間にわたって特定の競走馬を応援したい人です。
血統や馬体、調教師、育成環境などを自分で調べ、デビューまでの成長過程を楽しめる人にも適しています。
反対に、短期間での利益を期待する人や、出資金を確実に回収したい人にはおすすめできません。毎月の維持費を支払う余裕がない人や、途中で自由に解約できることを重視する人も慎重な判断が必要です。
出資判断では、次の5点を確認しておきたいところです。
- 募集価格だけでなく、引退までの維持費を含めた総予算を考える。
- 血統だけでなく、馬体や歩様、健康状態を確認する。
- 予定厩舎の特徴や過去の管理実績を調べる。
- 募集馬レポートや動画を継続的に確認する。
- 出資金が戻らなくても生活に影響しない金額に抑える。
一口馬主は、競馬を身近に楽しめる一方、金融商品としてのリスクを伴う契約です。クラブの実績や口コミだけで決めず、契約内容と費用を理解してから申し込む姿勢が欠かせません。
【よくある質問】ライオンレースホースに関する疑問を解決
Q1:ライオンレースホースとサラブレッドクラブライオンは同じ会社ですか?
A1:別法人です。株式会社サラブレッドクラブライオンは愛馬会法人で、会員と匿名組合契約を締結します。ライオンレースホース株式会社はクラブ法人で、競走馬を所有し、JRAやNARの競走に出走させます。
Q2:2026年度募集馬の1口価格はいくらですか?
A2:2026年度は25頭すべて500口募集です。1口価格は最安のシャレードスマイルの2025が2万4,000円、最高額のジュベルアリの2025が17万8,000円です。別途、維持費や保険料などが必要になります。
Q3:入会金と月会費はいくらですか?
A3:公式の通常費用案内では入会金2万1,000円、一般会費は月額3,150円です。ただし、2026年度募集では入会金無料キャンペーンが掲示されています。また、新会員プランが発表されているため、実際の適用条件は最新の公式案内を確認してください。
Q4:アルナシームは2026年現在も現役ですか?
A4:いいえ。アルナシームは2025年11月21日付でJRAの競走馬登録を抹消されています。2024年中京記念、2025年中山金杯の重賞2勝を含む28戦7勝の実績を残し、今後は乗馬となる予定です。
Q5:一口馬主になれば競走馬の所有者になれますか?
A5:競走馬の所有権を直接取得するわけではありません。出資者は愛馬会法人との匿名組合契約に基づいて出資し、クラブ法人が馬主として競走馬を運用します。出資者には契約に基づく分配を受ける権利があります。
まとめ:ライオンレースホースへの出資は実績・費用・リスクの3点で判断
ライオンレースホースは、セゾンレースホース時代から続く歴史を持ち、ドリームパスポート、ドリームバレンチノ、アルナシームなどの活躍馬を送り出してきたクラブ法人です。
2026年度募集では25頭を500口で募集し、イクイノックスやキタサンブラック、コントレイルなどの産駒をラインナップに加えました。募集価格は1口2万4,000円から17万8,000円まで幅広く、血統や厩舎、馬体を比較しながら検討できる内容です。
一方、入会金や月会費だけでなく、維持費出資金、保険料、賞金分配時の源泉徴収など、理解しておくべき費用・契約条件があります。何よりも、競走馬ファンドには元本保証がなく、運用開始後の追加費用や中途解約の制限も存在します。
出資を検討する際は、過去の重賞実績や人気ランキングに引っ張られすぎず、募集馬ごとの特徴と総費用を冷静に比較することが大切です。
競走馬の成長やレースでの活躍を長く応援する楽しさと、出資に伴う経済的リスク。その両方を理解したうえで、自分の予算と競馬との付き合い方に合った選択をすることが、ライオンレースホースで一口馬主を始めるための基本になります。
主な確認資料: サラブレッドクラブライオン公式の2026年度募集馬一覧・会社概要・費用案内・競走用馬ファンドの仕組み・賞金分配案内・実績ページ、JRAの競走馬情報および登録抹消発表、JBISサーチの競走馬データ。 (出典: ライオン レース ホース(Yahoo!ニュース))