股関節手術の名医を探していると、2019年に女性セブンで紹介された医師や、「名医がすすめる本当の名医」といった特集記事が目に留まることがあります。しかし、当時の名医が2026年現在も同じ病院に所属しているとは限らず、手術実績や専門分野、担当する術式も変化しています。過去の掲載情報は、現在の医師選びにどこまで役立つのでしょうか。
2019年12月の女性セブンに掲載された医師の一人には、金沢医科大学の兼氏歩医師がいます。同医師は2025年4月に同大学整形外科学の教授に就任し、2026年4月には金沢医科大学病院の副院長に就任しています。こうした経歴の変化を追うと、過去の名医情報を現在の診療体制と照らし合わせる必要性が見えてきます。この記事では、2019年の掲載情報、2026年の所属・専門性、人工股関節全置換術や寛骨臼骨切り術の違い、病院の実績、費用とセカンドオピニオンまで詳しく整理します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2019年の名医情報:女性セブンに掲載された兼氏歩医師は、2026年現在も金沢医科大学で股関節診療に携わっている。
- 2026年の医師選び:肩書やメディア掲載歴だけでなく、現在の所属、専門資格、術式別の手術経験を確認することが大切。
- 手術方法の違い:寛骨臼骨切り術、人工股関節全置換術、人工股関節再置換術では、適応と必要な技術が異なる。
- 病院選びの基準:日本股関節学会の研修病院情報や、日本整形外科学会の専門医検索が参考になる。
- 費用と相談:保険適用や2026年8月からの高額療養費制度を確認し、必要ならセカンドオピニオンを活用する。
【2019年の女性セブン掲載医】股関節手術の名医として紹介された兼氏歩医師とは?
股関節手術の名医を調べる際、2019年の女性セブンの記事が検索される背景には、当時の医師の専門性や実績を現在の医療機関選びにも生かしたいという需要があります。
2019年12月の女性セブンでは、膝と股関節の治療をテーマにした名医特集が組まれ、股関節分野では日本の名医15人が紹介されました。その一人として掲載されたのが、当時から股関節の骨切り術や人工関節の研究・診療に取り組んでいた兼氏歩医師です。金沢医科大学病院も、同医師が2019年12月に女性セブンの特集で紹介されたことを公式に案内しています。
この掲載歴は、単にメディアに登場したというだけではありません。股関節の専門領域における診療・研究・後進の指導などが紹介された点に意味があります。ただし、雑誌の名医選出は学会が認定する資格とは異なります。掲載された事実と、現在の専門性や治療実績は分けて考える必要があります。
兼氏歩医師の専門分野と2019年以降の経歴
兼氏歩医師は1991年に金沢大学医学部を卒業し、整形外科の臨床と研究に従事してきました。米国のThomas Jefferson University、Rothman Instituteへの留学経験もあります。
専門分野は股関節疾患と人工股関節に関する基礎・臨床研究です。特に注目されるのが、患者自身の骨を生かす寛骨臼骨切り術への取り組みです。
金沢医科大学病院の公式紹介によると、兼氏医師は関節軟骨が残っている形成不全股関節症に対し、皮膚切開を約7cmに抑え、筋肉を切らない低侵襲の寛骨臼骨切り術を実施してきました。また、全国の股関節外科医が手術見学に訪れ、各地で手術指導も行っています。
2019年の掲載から2026年までの主な経歴を整理すると、次のようになります。
- 1991年:金沢大学医学部卒業。
- 1990年代後半:金沢大学整形外科、金沢医科大学整形外科で臨床・研究に従事。
- 2013年前後まで:准教授、臨床教授などを歴任。
- 2019年12月:女性セブンの股関節分野の名医15人の一人として紹介。
- 2025年4月:金沢医科大学整形外科学の教授・講座主任に就任。
- 2026年4月:金沢医科大学病院の副院長に就任。
2026年現在の所属と役職は、金沢医科大学の公式スタッフ紹介と病院の組織概要で確認できます。2019年の掲載時点から役職が変わっているため、古い紹介記事だけを頼りに受診先を決めないことが大切です。
なお、兼氏医師は日本整形外科学会の代議員、日本股関節学会の理事、日本人工関節学会の理事なども務めています。これらは専門領域での学術活動を確認する材料になります。
2019年の名医と2026年の名医は同じ基準で選べる?
2019年の女性セブン掲載情報は、股関節治療に力を入れる医師を探す出発点として有用です。しかし、7年前の所属や肩書を2026年の情報として扱うことはできません。
さらに、2026年2月5日には女性セブンが「名医が選んだ『股関節』で頼れる病院」という特集を掲載しています。公益財団法人日産厚生会玉川病院の公式発表によると、同特集では松原正明医師と加瀬雅士医師が紹介されました。
玉川病院の現在の公式スタッフ紹介では、松原医師は関節疾患研究部門長、佐藤敦子医師は股関節センター長・整形外科部長として掲載されています。過去の掲載情報と2026年の診療スタッフ情報を照合することで、現在の担当医や専門分野をより正確に把握できます。
つまり、2019年の特集を参考にしながら、2026年の新しい特集や病院公式プロフィールを追加確認する方法が合理的です。
【2026年最新】股関節の名医を見分ける専門資格と病院の実績
股関節手術の名医を探すうえで、最初に理解しておきたいのが「整形外科専門医」と「股関節を専門とする医師」の違いです。
日本整形外科学会の整形外科専門医とは
日本整形外科学会の整形外科専門医は、整形外科全般について一定の研修と試験を経て認定される資格です。
同学会の公式説明によると、医学部卒業後、医師として6年間の研修を中心に経験を積み、専門医試験に合格する必要があります。さらに、専門医資格は5年ごとの更新制で、診療実績や研修への参加なども更新要件に含まれます。
専門医であることは、整形外科全般の知識と診療能力を確認する重要な材料です。ただし、整形外科専門医という資格だけで、人工股関節手術や寛骨臼骨切り術の経験まで判断することはできません。
日本整形外科学会の公式検索ページでは、都道府県、医師名、勤務先名称などから専門医を検索できます。受診候補の医師について、まず資格の有無と現在の勤務先を確認するとよいでしょう。
日本股関節学会の評議員・研修病院を確認する
股関節の専門性を確認する際には、日本股関節学会の情報も参考になります。
同学会の患者向け案内では、股関節を専門に診療する医師について、整形外科専門医を取得した後、さらに股関節を専門分野として選び、専門施設で診療や研究を積み重ねる医師と説明しています。
一方、同学会は2024年8月時点で、学会としての正式な「股関節専門医」という資格は設けていないと説明しています。理事、学術理事、評議員、学術評議員などは、股関節領域で専門的な研修を積んだ医師を探す際の参考になります。
ここで注目したいのが、同学会の「股関節研修病院」です。この一覧には、評議員が指導する研修病院と、各施設で指導可能な手術分野が掲載されています。
単に股関節を診療しているかどうかだけでなく、寛骨臼側の骨切り術、人工股関節全置換術、人工股関節再置換術など、具体的な手術能力を確認できる点が特徴です。
股関節手術の病院比較で確認したいポイント
日本股関節学会の研修病院情報をもとに、代表的な施設を比較すると次のようになります。これは全国順位や治療成績のランキングではなく、公開されている指導体制と手術分野を整理したものです。
| 医療機関 | 代表指導医・関連医師 | 主な対応・指導可能分野 | 確認できる特徴 |
|---|---|---|---|
| 金沢医科大学病院 | 兼氏歩医師 | 寛骨臼骨切り術、人工股関節全置換術、再置換術 | 骨切り術と人工関節の両方を確認できる |
| 日産厚生会玉川病院 | 佐藤敦子医師 | 人工股関節全置換術、再置換術 | 股関節センターを設置し、専門スタッフが在籍 |
| 新潟大学医歯学総合病院 | 今井教雄医師 | 寛骨臼骨切り術、大腿骨骨切り術、人工股関節全置換術、再置換術など | 複数の股関節手術領域を扱う研修施設 |
この比較から分かるのは、病院ごとに専門領域や指導可能な術式が異なるということです。
例えば、股関節の軟骨が残っている患者が骨切り術を検討する場合と、進行した変形性股関節症で人工股関節を検討する場合では、適した医療機関の条件が違います。人工股関節の再置換が必要な患者なら、再置換術を実施できる施設かどうかも重要です。
また、玉川病院では松原正明医師が人工股関節・骨切りを専門分野としており、佐藤敦子医師は日本股関節学会の評議員です。医師個人の経歴と施設の診療体制をセットで確認することが、病院比較の基本になります。
なお、研修病院の一覧は手術の指導体制を示すもので、個々の患者に対する手術の成功率や治療成績を保証するものではありません。
【手術方法を徹底比較】寛骨臼骨切り術・人工股関節全置換術・再置換術
股関節手術の名医を選ぶ際、最も重要なのは自分の病状に合った手術を専門的に扱っているかどうかです。同じ股関節の手術でも、術式によって必要な技術や経験は異なります。
寛骨臼骨切り術は自分の関節を残す治療
寛骨臼骨切り術は、骨盤側の受け皿にあたる寛骨臼を切り、股関節の骨頭を覆う位置や角度を調整する手術です。
日本人の変形性股関節症では、臼蓋形成不全など、生まれつき股関節の受け皿が浅いことが関係しているケースがあります。このような場合、股関節にかかる負担が偏り、長期的に軟骨がすり減ってしまうことがあります。
寛骨臼骨切り術では、骨頭を覆う範囲を改善し、関節への荷重を分散させることを目指します。自分の骨と関節を残せることが大きな特徴です。
日本整形外科学会の変形性股関節症診療ガイドラインでは、青・壮年期の前股関節症や初期変形性股関節症に対する関節温存術は、症状緩和や病期進行の予防に効果があり、まず考慮すべき手術療法とされています。
ただし、関節軟骨の状態や骨頭の変形、股関節の形態などによって適応が異なります。若いという理由だけで選べる手術ではありません。
兼氏歩医師が取り組んできた低侵襲の寛骨臼骨切り術は、こうした関節温存治療の専門性を示す一例です。
人工股関節全置換術(THA)は進行した変形性股関節症に対応
人工股関節全置換術(THA:Total Hip Arthroplasty)は、傷んだ股関節を人工関節に置き換える手術です。
変形性股関節症が進行し、関節軟骨の摩耗や骨の変形によって強い痛みや歩行障害が生じている場合に検討されます。
人工関節は、主に骨盤側のカップ、大腿骨側のステム、骨頭などで構成されます。傷んだ関節の機能を人工物で再建することにより、痛みの軽減や歩行能力の改善を目指します。
手術方法には前方進入法、後方進入法、側方進入法などがあります。どの方法が適しているかは、患者の骨格や筋肉の状態、既往歴、術者の経験などによって異なります。
重要なのは、特定の進入法がすべての患者にとって最良というわけではないことです。手術方法の名称や低侵襲という言葉だけで選ばず、その患者に適した理由を説明してもらう必要があります。
人工股関節再置換術は初回手術とは異なる高度な専門性が必要
人工股関節再置換術は、以前に入れた人工関節を取り外し、新しい人工関節に入れ替える手術です。
人工関節は長期間使用するうちに部品が摩耗したり、骨との固定が緩んだりすることがあります。また、感染、脱臼の繰り返し、人工関節周囲の骨折などが再手術の原因になります。
初回の人工股関節手術と比べ、再置換術では骨の欠損や周囲組織の状態など、複雑な条件を考慮しなければなりません。骨移植などが必要になるケースもあります。
そのため、過去に人工股関節手術を受けた人が再手術を検討する場合は、初回THAの件数だけでなく、再置換術そのものの経験と対応体制を確認することが大切です。
日本の人工股関節手術件数から分かること
日本人工関節学会が公開している日本人工関節登録制度(JAR)の2024年度統計によると、2024年4月1日から2025年3月31日までに登録された人工股関節全置換術は、初回手術92,711件、再手術3,406件、合計96,117件でした。
この統計は、全国の人工股関節治療の実態を知るうえで重要な資料です。また、初回手術と再手術を分けて集計していることからも、両者を同じ経験値として評価できないことが分かります。
病院別の手術件数についても、例えば慶應義塾大学医学部整形外科学教室は、2025年の人工股関節置換術205件、両側同時手術41件、人工股関節再置換術9件を公表しています。
ただし、件数は経験を判断する材料の一つであり、そのまま手術の質や安全性を示す数字ではありません。患者の年齢や病状、術式の難易度、術後の経過なども合わせて評価する必要があります。
【手術件数だけでは不十分】股関節専門医の評判と実績を見極める5つの基準
インターネットで医師の評判を検索すると、口コミやランキング、手術件数など、さまざまな情報が見つかります。しかし、情報の種類によって評価できる内容は異なります。
1. 自分が受ける術式の手術経験を確認する
最初に確認したいのは、医師が自分の病状に対する手術をどれだけ経験しているかです。
人工股関節全置換術を多く行う医師が、寛骨臼骨切り術や再置換術も同じように得意とは限りません。
診察時には、次の点を質問すると具体的な情報を得やすくなります。
- 担当医自身が年間に何件程度の該当手術を行っているか。
- 自分と似た病状や骨の変形を持つ患者の手術経験があるか。
- 初回手術と再置換術の両方に対応しているか。
- 手術中に想定外の問題が起きた場合の対応体制はどうなっているか。
- 術後のリハビリテーションや長期フォローを誰が担当するか。
特に、年間件数を聞くときには、病院全体の件数なのか、担当医個人の件数なのかを区別してください。
2. 学会活動と専門資格を照合する
日本整形外科学会の専門医資格に加え、日本股関節学会での活動、日本人工関節学会での活動なども参考になります。
学会の評議員や理事であることは、研究・教育・専門領域での活動を確認する材料です。ただし、役職だけで手術技術を直接評価できるわけではありません。
資格や学会活動は、実際の診療経験、担当する術式、術後成績と組み合わせて判断することが大切です。
3. 手術件数と治療成績を分けて考える
手術件数が多い病院には、一定の経験を積み重ねているという利点があります。一方、件数が多いからといって、すべての患者に最適な病院とは限りません。
比較する際には、次の情報を確認するとよいでしょう。
- 年間の人工股関節全置換術の件数。
- 寛骨臼骨切り術の年間件数。
- 人工股関節再置換術の年間件数。
- 術後の脱臼、感染、再手術などの合併症への対応。
- 患者の痛みや歩行能力、生活の質の変化。
また、病院によって公表する年度や集計方法が異なります。比較するなら、同じ年度、同じ術式、同じ集計対象の数字を使うことが基本です。
4. 口コミや評判は診療内容と分けて読む
股関節専門医の評判を調べると、診察が丁寧だった、説明が分かりやすかった、術後の回復が良かったなど、患者の体験談が見つかる場合があります。
こうした口コミは、医師や病院の雰囲気を知る参考になります。しかし、患者の年齢、病状、手術方法、術後の経過には個人差があります。ある患者の満足度が、そのまま別の患者の治療結果を保証するわけではありません。
特に注意したいのは、口コミ評価の高さと医学的な治療成績を混同することです。実績の確認には病院の公式統計や学会の公開資料を優先し、口コミは補助情報として利用するのが適切です。
5. 術後の診療体制と説明の丁寧さを確認する
股関節手術は、手術当日だけで完結する治療ではありません。術後のリハビリテーション、歩行訓練、脱臼予防、定期検診など、長期的な管理が必要です。
手術前にリスクや代替治療について説明があるか、退院後の通院先が明確か、問題が起きた場合にすぐ相談できるかも確認しましょう。
手術を勧めるだけでなく、保存療法を続ける選択肢や、手術を急がなくてよい理由まで説明してくれる医師は、治療方針を一緒に考えるうえで重要な存在です。
【2026年の費用と保険適用】股関節手術の自己負担はいくら?
股関節手術を検討する患者や家族にとって、医療費は避けて通れない問題です。人工股関節全置換術や寛骨臼骨切り術を受ける場合、保険適用の有無と自己負担額を事前に確認しておく必要があります。
人工股関節手術は保険適用になる?
変形性股関節症などの医学的な必要性に基づき、標準的な保険診療として人工股関節置換術を受ける場合、原則として公的医療保険の対象になります。
実際の自己負担額は、加入している健康保険、年齢、所得、入院期間、治療内容などによって異なります。
保険適用だからといって、窓口で支払う金額が一律になるわけではありません。手術費用のほか、入院費、食事代、個室利用料なども分けて確認しましょう。
2026年8月からの高額療養費制度を確認
高額療養費制度は、1か月の医療費の自己負担が所得や年齢に応じた上限額を超えた場合、その超過分が支給される制度です。
厚生労働省の2026年7月31日更新資料によると、2026年8月から制度の見直しが実施されました。例えば、70歳未満で年収約370万円から約510万円の人が、医療費100万円の治療を受けた場合、自己負担は約9万3,000円まで抑えられると説明されています。
これは特定の所得区分を想定した例であり、すべての患者に当てはまる金額ではありません。2027年8月からは所得区分の細分化も予定されています。
制度を利用する場合は、マイナ保険証による限度額情報の確認や、加入している健康保険組合、協会けんぽ、市区町村の窓口への相談が役立ちます。
入院前に確認しておきたい費用
手術を受ける病院には、次の項目を事前に確認しておくと安心です。
- 入院から退院までの概算自己負担額。
- 高額療養費制度を利用した場合の負担額。
- 食事代や差額ベッド代など保険適用外の費用。
- 手術後の通院・リハビリテーションにかかる費用。
- 退院後に必要となる杖や歩行補助具などの費用。
また、医療費控除の対象になる費用もあります。領収書を保管し、確定申告の際に税務署や税理士に確認するとよいでしょう。
【セカンドオピニオンの活用法】股関節手術の病院選びで後悔しないために
手術を勧められたものの、本当に今すぐ必要なのか、別の術式を選べないのか、ほかの病院でも同じ診断になるのかと悩む人は少なくありません。
そうした場合に役立つのが、セカンドオピニオンです。
股関節手術でセカンドオピニオンを受けるメリット
セカンドオピニオンは、現在の主治医とは別の医師に診断や治療方針について意見を求め、判断材料を増やす仕組みです。
股関節手術では、特に次のようなケースで検討する価値があります。
- 人工股関節置換術を勧められたが、関節温存手術の可能性も知りたい。
- 寛骨臼骨切り術と人工股関節置換術のどちらが適切か迷っている。
- 手術を急ぐ必要があるのか判断できない。
- 人工股関節再置換術を勧められ、経験豊富な施設の意見を聞きたい。
- 術後の痛みや機能障害について別の専門家の意見を聞きたい。
セカンドオピニオンは、現在の主治医を否定するための制度ではありません。複数の専門的な見解を比較し、自分が納得できる治療方針を選ぶための機会です。
相談時に用意したい資料
セカンドオピニオンを受ける場合、一般的には次の資料が必要です。
- 現在の主治医が作成した診療情報提供書。
- 股関節のレントゲン画像。
- CTやMRIの画像データ。
- 血液検査などの検査結果。
- これまでの治療経過や手術歴が分かる資料。
慶應義塾大学病院のセカンドオピニオン案内でも、現在の主治医に希望を伝え、紹介状や画像データ、検査結果を準備して申し込む流れが説明されています。
セカンドオピニオン外来は、通常の診察とは異なり、新たな検査や治療を行わず、提供された資料をもとに意見を伝える形式が一般的です。また、保険適用外の自費診療として料金が設定される場合があります。
医師に聞いておきたい質問
相談の際には、次のような質問を準備しておくと、医師の考え方を比較しやすくなります。
- 現在の股関節の状態はどの段階にあるのか。
- 手術をしない場合、どのような経過が予想されるか。
- 関節温存手術と人工股関節手術のどちらが適しているか。
- 提案された術式を選ぶ医学的な理由は何か。
- 術後の歩行や日常生活への復帰にはどの程度の期間が必要か。
- 再手術や合併症が起きた場合、どのような対応が可能か。
回答を比較する際には、単にどちらの医師が手術に積極的かではなく、診断の根拠、治療の選択肢、リスクの説明が具体的かどうかを重視してください。
【プロの結論】股関節手術の名医は2019年の肩書ではなく2026年の専門性で選ぶ
股関節手術の名医を探すとき、2019年の女性セブン掲載情報は、専門医を知るための有力な手がかりになります。実際、兼氏歩医師のように、当時の掲載から2026年まで専門分野で活動を続け、大学教授や病院副院長へと役職を重ねた医師もいます。
一方で、医師の所属や役職、診療体制は変化します。2019年に紹介された医師を探す場合でも、現在の勤務先や外来担当、実際に執刀する医師を確認することが欠かせません。
医師選びで特に重視したいのは、次の5点です。
- 専門資格:日本整形外科学会の整形外科専門医資格を確認する。
- 専門領域:日本股関節学会の評議員や研修病院の情報を参考にする。
- 術式別の経験:人工股関節全置換術、寛骨臼骨切り術、再置換術の経験を区別して調べる。
- 病院の診療体制:手術、麻酔、リハビリテーション、術後フォローまで確認する。
- 説明と納得感:手術のメリットだけでなく、リスクや代替治療も説明してくれるか判断する。
特に大切なのは、名医の評判と自分に適した医師を同じものとして扱わないことです。人工股関節の手術件数が多い医師が、必ずしも関節温存手術を得意としているわけではありません。逆に、骨切り術に強い医師が、すべての人工股関節再置換術に最適とも限りません。
自分の病状と手術の目的を明確にし、それに合う専門性を持つ医師を探すことが、納得できる治療への近道です。
【股関節手術の名医を2019年情報から探す方法】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2019年に女性セブンで紹介された股関節の名医は2026年も現役ですか?
A1:2019年12月に紹介された兼氏歩医師は、2026年現在も金沢医科大学で股関節診療に携わっています。2025年4月に整形外科学の教授に就任し、2026年4月には金沢医科大学病院の副院長に就任しています。ほかの掲載医についても、現在の所属や診療状況を個別に確認する必要があります。
Q2:女性セブンに掲載された医師なら手術を任せても大丈夫ですか?
A2:雑誌への掲載は、医師を探す際の参考情報になりますが、手術の成功を保証するものではありません。現在の専門分野、術式別の手術経験、病院の診療体制、術後のフォロー体制などを総合的に確認してください。
Q3:股関節専門医という資格はありますか?
A3:日本股関節学会の公開案内では、2024年8月時点で学会としての正式な「股関節専門医」資格は設けられていません。日本整形外科学会の整形外科専門医資格に加え、日本股関節学会の評議員や研修病院の指導医情報などを参考にできます。
Q4:人工股関節全置換術の件数が多い病院を選べばよいですか?
A4:手術件数は経験を判断する材料ですが、それだけで治療の質は決まりません。自分の病状に対応する術式の経験、合併症への対応、術後のリハビリテーション体制なども確認しましょう。
Q5:寛骨臼骨切り術と人工股関節置換術はどちらがよいですか?
A5:関節軟骨が残っている前股関節症や初期の変形性股関節症では、寛骨臼骨切り術などの関節温存手術が検討されます。一方、変形が進行し、関節機能が大きく損なわれている場合には人工股関節置換術が選択肢になります。適応は画像検査や身体所見などから医師が判断します。
Q6:股関節手術には健康保険が適用されますか?
A6:医学的な必要性に基づく標準的な股関節手術は、原則として公的医療保険の対象です。自己負担額は年齢や所得などによって異なり、高額療養費制度も利用できます。2026年8月から制度の見直しが実施されているため、最新の限度額を加入先の保険者に確認してください。
Q7:股関節手術を受ける前にセカンドオピニオンを受けてもよいですか?
A7:もちろん可能です。手術方法や適応について別の専門医の意見を聞くことは、治療方針を納得して決めるうえで役立ちます。現在の主治医に紹介状や検査画像の準備を依頼し、股関節を専門とする医師に相談するとよいでしょう。
まとめ:2019年の名医情報を2026年の医師選びに生かすために
股関節手術の名医を探す際、2019年の女性セブン掲載情報は現在も参考になります。ただし、過去の掲載歴だけで医師を選ぶのではなく、2026年現在の所属、役職、専門分野、手術経験を照合することが重要です。
兼氏歩医師のように、2019年の掲載後も専門領域で実績を重ね、2025年には教授、2026年には病院副院長に就任した医師もいます。また、2026年2月の女性セブンでは、玉川病院の松原正明医師と加瀬雅士医師が紹介されています。
医師や病院を比較するときには、日本整形外科学会の専門医検索、日本股関節学会の研修病院一覧、日本人工関節学会の登録統計など、公的・学術的な情報を活用しましょう。
そして、人工股関節全置換術、寛骨臼骨切り術、人工股関節再置換術のどれが必要なのかを理解し、自分の病状に合った専門医を選ぶことが大切です。
股関節手術は、術後の歩行や生活の質にも大きく関わる治療です。2019年の名医情報を入り口に、2026年の最新の所属・実績・専門性を確認し、必要に応じてセカンドオピニオンも利用しながら、納得できる治療先を見つけてください。
主な情報確認先:女性セブン、金沢医科大学病院、金沢医科大学整形外科学、日本股関節学会、日本整形外科学会、日本人工関節学会、日産厚生会玉川病院、慶應義塾大学医学部整形外科学教室、厚生労働省。 (出典: 股関節 手術 名医 2019(Yahoo!ニュース))