2026年11月現在、歌舞伎俳優の二代目尾上右近は、歌舞伎の舞台に加え、NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』への出演や清元の唄方としての活動など、複数の分野で存在感を高めている。34歳を迎えた現在、歌舞伎界での評価を裏付ける大きな出来事となったのが、2026年の第33回読売演劇大賞・杉村春子賞と、第76回文化庁芸術選奨・文部科学大臣新人賞の受賞だ。
本名は岡村研佑。曾祖父に六代目尾上菊五郎、母方の祖父に昭和を代表する映画俳優・鶴田浩二を持ち、父方では清元の名跡を受け継ぐという独自の家系に生まれた。立役と女方を演じ分け、七代目清元栄寿太夫としても舞台に立つ右近は、どのような経緯で現在の地位を築いたのか。襲名の背景、2026年の受賞、大河ドラマでの役柄、そして自主公演「研の會」FINALまで、人物像を整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 現在34歳(2026年11月3日時点)。歌舞伎俳優と七代目清元栄寿太夫の二つの名跡を持つ。
- 2026年は杉村春子賞と第76回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。大河ドラマ『豊臣兄弟!』では足利義昭を演じる。
- 自主公演「研の會」は2026年の第十回でFINALを迎えた。ただし、自主公演そのものからの引退を意味するものではない。
- 曾祖父は六代目尾上菊五郎、母方の祖父は鶴田浩二、父は七代目清元延寿太夫。
- 結婚については、2024年に交際報道があったが、2026年現在、本人から新たな結婚発表は確認されていない。
【2026年最新】二代目尾上右近の現在は?歌舞伎・大河ドラマ・清元での活動
2026年11月3日現在
尾上右近は現在、歌舞伎の舞台を中心に、テレビドラマや清元の活動にも取り組んでいる。
特に2026年は、歌舞伎俳優としての実績が二つの大きな賞につながり、俳優としてもNHK大河ドラマに出演するなど、キャリアの節目となる一年になった。
現在出演中の歌舞伎座公演
2026年11月1日から25日まで歌舞伎座で開催されている「吉例顔見世大歌舞伎」に出演中だ。
公式公演情報によると、出演する役は次のとおり。
- Aプロ・昼の部:塩冶判官
- Bプロ・夜の部:おかる
同じ公演の中で、異なる人物像を演じ分ける出演形態となっている。
さらに、12月1日から24日まで京都・南座で開催される「當る未歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」への出演も予定されている。こちらでは「正札附根元草摺」の小林朝比奈、「新版歌祭文 野崎村」の油屋娘お染を演じる。
歌舞伎座から南座へと出演が続くことからも、2026年後半の舞台活動が充実していることが分かる。
大河ドラマ『豊臣兄弟!』では足利義昭役
2026年1月4日放送開始のNHK大河ドラマ第65作。主人公の豊臣秀長を仲野太賀、豊臣秀吉を池松壮亮が演じる。
尾上右近は室町幕府第15代将軍・足利義昭役で出演している。
足利義昭は、織田信長との関係を深めながら、やがて対立していく歴史上の人物だ。
右近はNHK財団が運営する「ステラnet」のインタビューで、義昭について、人の心を読み、相手に応じた姿を見せられる人物として解釈している。
また、明智光秀との関係では、政治的な顔だけではない人間味を表現しようとしていることも語っている。
この役柄は、歌舞伎で培った身体表現や人物の内面を立ち上げる技術を、テレビドラマという異なる舞台で発揮する機会になっている。
七代目清元栄寿太夫としての活動も継続
右近の特徴は、歌舞伎俳優でありながら、清元節の唄方としても活動している点にある。
2018年に襲名した名跡が、七代目清元栄寿太夫(きよもと・えいじゅだゆう)だ。
清元節は歌舞伎の舞台を支える邦楽の一つで、唄と三味線によって物語や人物の感情を表現する。
右近はそのうち唄方を務める。つまり、歌舞伎の登場人物を演じるだけでなく、舞台を音楽面から支える立場にもある。
2026年の文化庁芸術選奨の贈賞理由でも、清元の唄方として鍛えた声と、歌舞伎舞踊の技量が評価されている。二つの芸を別々に継承しているだけではなく、それぞれの経験が相互に生かされている点が、右近の大きな特徴だ。
【プロフィールと襲名の経緯】本名・岡村研佑から二代目尾上右近へ
二代目尾上右近
歌舞伎俳優・清元唄方
- 本名:岡村研佑
- 生年月日:1992年5月28日
- 年齢:34歳
- 出身地:東京都
- 身長:170cm
- 屋号:音羽屋
- 定紋:重ね扇に抱き柏
- 別名跡:七代目清元栄寿太夫
上記は公式プロフィールに掲載されている基本情報だ。
7歳で初舞台を踏んだ幼少期
右近が初舞台を踏んだのは2000年4月。
歌舞伎座の『舞鶴雪月花』で松虫を演じ、本名の岡村研佑として舞台に立った。
歌舞伎俳優を志したきっかけとして知られるのが、曾祖父・六代目尾上菊五郎の存在だ。
2026年3月の「徹子の部屋」出演に関するスポーツニッポンの報道によると、右近は3歳の頃、祖母の家で六代目尾上菊五郎の『鏡獅子』の映像を見たことが、歌舞伎を志すきっかけになったと振り返っている。
幼い頃に見た舞台映像が、その後の人生を決定づけたというエピソードは印象的だ。
12歳で二代目尾上右近を襲名
2005年1月、新橋演舞場で上演された『人情噺文七元結』の長兵衛娘お久役などを機に、二代目尾上右近を襲名した。
このとき右近は12歳。
襲名以前から舞台経験を積んでいたものの、ここから正式に歌舞伎俳優としての名跡を背負うことになる。
また、右近は七代目尾上菊五郎のもとで修業を積んだ。六代目尾上菊五郎の血縁を受け継ぐだけではなく、当代の名優から芸を学んだことも、その成長を考えるうえで重要な背景だ。
25歳で清元の名跡も襲名
2018年2月には、七代目清元栄寿太夫の襲名披露が歌舞伎座で行われた。
これによって、歌舞伎俳優と清元の唄方という二つの芸の道を本格的に歩むことになった。
歌舞伎俳優としての名前と清元の名前は別々に存在するが、どちらも同じ本人が受け継いでいる。
この二つの襲名が、現在の尾上右近という人物を理解するうえで欠かせないポイントとなっている。
【家系図を整理】六代目尾上菊五郎・鶴田浩二・清元宗家との関係
尾上右近の家系が注目される理由は、歌舞伎と邦楽、映画という異なる芸能分野につながっていることだ。
単純に「歌舞伎の名門の出身」と説明するだけでは、その背景を十分に理解できない。
尾上右近の家族と芸のつながり
| 人物・名跡 | 右近との関係 | 主なつながり |
|---|---|---|
| 六代目尾上菊五郎 | 曾祖父 | 歌舞伎界の名優。『鏡獅子』が歌舞伎を志すきっかけ |
| 七代目尾上菊五郎 | 師匠 | 歌舞伎俳優として修業を積んだ相手 |
| 鶴田浩二 | 母方の祖父 | 昭和を代表する映画俳優 |
| 七代目清元延寿太夫 | 父 | 清元宗家の家元 |
| 七代目清元栄寿太夫 | 本人 | 2018年に襲名した清元唄方の名跡 |
| 岡村研佑 | 本人 | 生まれ持った本名 |
公式プロフィールと日本俳優協会系の歌舞伎俳優名鑑をもとに整理した。
曾祖父・六代目尾上菊五郎の存在
近代歌舞伎を代表する名優の一人。右近は曾祖父にあたり、その舞踊や芸に強い憧れを抱いていた。
右近が特に影響を受けた演目が『春興鏡獅子』だ。
文化庁の2026年芸術選奨の贈賞理由でも、2025年に右近が演じた小姓弥生と獅子の精について言及されている。
さらに、曾祖父が手掛けた作品を自身が演じることについても評価されている。
つまり、単に有名な家系に生まれたというだけではない。先人が築いた芸を、自らの身体で再現し、現代の観客に届ける立場にある。
祖父・鶴田浩二は昭和の映画スター
右近の母方の祖父。映画や歌謡の世界で活躍した昭和を代表するスターの一人。
歌舞伎の世界に加え、映画俳優の血縁も持っていることが、右近の家系の特徴だ。
ただし、鶴田浩二の孫であることと、右近自身の歌舞伎の実績は分けて考える必要がある。右近は幼少期から稽古を重ね、舞台で経験を積み、自身の芸によって評価を獲得してきた。
父は七代目清元延寿太夫
父は清元宗家の七代目清元延寿太夫。
清元の家に生まれた右近が、歌舞伎俳優と清元唄方の両方を受け継いだ背景には、父方の芸の伝統がある。
一方で、歌舞伎俳優としての道を選び、七代目尾上菊五郎のもとで修業を積んだ点も見逃せない。
父方の清元、曾祖父につながる歌舞伎、母方の祖父が活躍した映画界。異なる芸能文化が交わる環境が、右近の幅広い活動を支える土台になっている。
【立役・女方の評判】尾上右近が歌舞伎界で評価される理由
尾上右近の芸を語るとき、欠かせないのが立役と女方の両方を演じることができる点だ。
歌舞伎では、男性の役を演じる俳優を立役、女性の役を演じる俳優を女方と呼ぶ。
それぞれに異なる身体の使い方、声、所作、人物表現が求められるため、両方を高い水準で演じるには相応の修練が必要になる。
立役としての魅力
立役では、人物の性格や身分、物語上の役割に合わせた表現が求められる。
右近は『スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース』で主人公ルフィを含む3役を演じた経験もある。
また、『義経千本桜』の狐忠信など、古典作品でも重要な役を担ってきた。
現代的な作品から古典まで幅広く挑戦していることが、立役としての活動の特徴だ。
女方としての魅力
右近は女方としても大役を務めている。
2025年の歌舞伎座公演『春興鏡獅子』では、小姓弥生を演じた。
同じ演目の中で、可憐な小姓弥生から勇壮な獅子の精へと変化する表現は、舞踊の技量が問われる見せ場だ。
また、2026年の「研の會」FINALでは、女方舞踊の大曲『鷺娘』にも挑戦した。
女方の表現は、単に女性らしい仕草をまねるものではない。指先、歩き方、視線、身体の重心など、細部にわたる技術によって人物の感情を表現する芸だ。
専門家からの評価を裏付ける実績
歌舞伎俳優名鑑は、右近について幼い頃から舞踊で注目を集め、立役と女方の双方でさまざまな役に取り組んできたと紹介している。
さらに2026年の文化庁芸術選奨では、清元で鍛えた声と規矩正しい踊りの才能が評価された。
ここで注目したいのは、評価の中心が単なる知名度やテレビ出演の多さではないことだ。
舞踊、声、古典作品への理解、そして複数の役柄を演じ分ける技術が、受賞理由として具体的に挙げられている。
右近の評判を考えるなら、メディア露出だけでなく、実際に演じた演目と受賞理由を確認することが重要になる。
【2026年の受賞歴】杉村春子賞と第76回芸術選奨の意味
2026年の尾上右近を語るうえで、二つの受賞は特に重要だ。
いずれも演劇分野における実績を評価するもので、歌舞伎界の次代を担う俳優としての存在感を示している。
第33回読売演劇大賞・杉村春子賞
2026年、第33回読売演劇大賞で尾上右近が受賞した賞。対象となった演技は次の3作品。
- 『春興鏡獅子』
- 『盲目の弟』
- 『義経千本桜』
右近の公式サイトでも、2026年2月に受賞が発表された。
三つの作品における演技が対象になったことからも、単一の役柄だけでなく、異なる作品での表現力が評価されたことが分かる。
第76回文化庁芸術選奨・文部科学大臣新人賞
2026年3月2日、文化庁は令和7年度(第76回)芸術選奨の受賞者を発表した。
尾上右近は演劇部門の文部科学大臣新人賞を受賞している。
ここで注意したいのは、文部科学大臣賞ではなく、文部科学大臣新人賞であることだ。
文化庁が公表した贈賞理由では、2025年の次の舞台が評価対象として挙げられている。
| 作品 | 右近の役・見どころ |
|---|---|
| 『春興鏡獅子』 | 小姓弥生と獅子の精を演じ分ける |
| 『義経千本桜』 | 狐忠信を演じる |
| 『盲目の弟』 | 角蔵を演じる |
特に評価されたのは、清元の唄方として鍛えた声、踊りの技量、古典芸能の伝統を現代へつなぐ姿勢だ。
文化庁の評価文には、右近が演じた人物の表現に加え、新作への意欲や次代の歌舞伎を牽引する存在としての期待も示されている。
これまでの主な受賞歴
| 年 | 受賞・実績 |
|---|---|
| 2010年 | 国立劇場特別賞 |
| 2017年 | 国立劇場奨励賞 |
| 2018年 | 第39回松尾芸能賞新人賞 |
| 2022年 | 第45回日本アカデミー賞新人俳優賞 |
| 2026年 | 第33回読売演劇大賞・杉村春子賞 |
| 2026年 | 第76回芸術選奨・文部科学大臣新人賞 |
日本アカデミー賞新人俳優賞は、映画『燃えよ剣』での松平容保役など、映像分野での活動にもつながる実績だ。
歌舞伎の舞台だけでなく、映画、テレビ、ミュージカルなどで積み重ねてきた経験が、現在の幅広い活動につながっている。
【研の會 FINAL】2026年の第十回で一区切りを迎えた理由
尾上右近の活動を語るうえで、もう一つ大切なのが自主公演「研の會」だ。
2015年にスタートしたこの公演は、右近自身がプロデュースし、普段の歌舞伎公演とは異なる挑戦的な演目にも取り組んできた。
2026年には第十回を迎え、シリーズとしてのFINALが開催された。
研の會 FINALの開催日程
| 公演 | 日程 | 会場 |
|---|---|---|
| 大阪公演 | 2026年9月5日・6日 | 国立文楽劇場 |
| 東京公演 | 2026年10月2日・3日 | 明治座 |
公演では、次の3演目が上演された。
一、『藝阿呆』
明治期の義太夫の名人たちを題材とする作品。右近が中心となって演じ、文楽座から竹本織太夫、竹澤團七が特別出演した。
二、『鷺娘』
恋に苦しむ娘の姿を白鷺の精に重ね合わせた女方舞踊の大曲。右近が鷺の精を演じた。
三、『春興鏡獅子』
小姓弥生と獅子の精という対照的な二つの姿を踊り分ける舞踊の名作。右近が自身の芸の原点とも関わる演目に再び挑んだ。
この構成からは、清元や文楽とのつながり、女方の舞踊、歌舞伎舞踊の大作という、右近の芸の幅を一度に見せようとする意図が読み取れる。
なぜFINALなのか?自主公演からの引退ではない
ここは誤解されやすい部分だ。
「研の會」は第十回をもってシリーズとして終了した。しかし、右近は自主公演という活動そのものをやめるとは述べていない。
歌舞伎美人に掲載されたインタビューでは、右近は「研の會」が終わった後も自主公演を続けていきたいという意向を示している。
また、2015年に23歳で始めた公演を10回続けられたことが、自身にとって大きな自信になったとも振り返っている。
つまり、FINALは芸能活動からの引退でも、自主公演からの全面撤退でもない。
一つのシリーズを完結させ、次の挑戦へ進むための節目と捉えるのが適切だ。
これは歌舞伎俳優として自ら企画し、演目を選び、観客と向き合ってきた右近の姿勢を象徴する出来事でもある。
【結婚・熱愛の現在】尾上右近に結婚相手はいる?
尾上右近については、歌舞伎や家系だけでなく、結婚や恋愛事情も検索されている。
特に話題になったのが、2024年に報じられた年上女性との交際報道だ。
2024年に年上の一般女性との交際が報道された
2024年1月、FRIDAYデジタルは右近と年上女性との交際を報じた。
その後の取材で、右近は女性との同居について質問され、肯定する趣旨の返答をしている。
また、相手については自分より少し年上の一般女性と説明し、プライベートを尊重してほしいという意向を示した。
結婚についても質問され、当時は結婚していないと明言していた。
本人の発言として重要なのは、結婚する場合には歌舞伎界や関係者、師匠などに話を通し、世間にも報告する考えを示していた点だ。
2026年現在、結婚しているのか?
2026年11月3日時点で、本人や所属事務所による結婚発表は確認できない。
そのため、公表情報から判断する限り、既婚者として扱う根拠はない。
一方、2024年当時に報じられた交際相手との関係が、2026年現在も続いているかどうかについては、新たな公表情報がないため断定できない。
ここで押さえておきたいのは、次の違いだ。
- 確認できる事実: 2024年に年上の一般女性との交際・同居が報道された。
- 本人の当時の説明: その時点では結婚していないと明言した。
- 2026年の状況: 新たな結婚発表や交際状況の公式説明は確認できない。
相手は一般人であり、本人もプライバシーへの配慮を求めている。結婚や恋愛の話題だけでなく、現在の活動や舞台での実績も含めて人物像を捉えることが大切だ。
【二代目尾上右近】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:尾上右近は2026年現在、何歳ですか?
1992年5月28日生まれで、2026年11月3日現在は34歳です。本名は岡村研佑。2000年に7歳で初舞台を踏み、2005年に12歳で二代目尾上右近を襲名しました。
Q2:尾上右近と七代目清元栄寿太夫は同一人物ですか?
同一人物です。2018年に清元唄方の名跡である七代目清元栄寿太夫を襲名しました。歌舞伎俳優としての尾上右近と、清元の唄方としての栄寿太夫という二つの顔を持っています。
Q3:尾上右近は結婚していますか?
2026年11月現在、本人や所属事務所による結婚発表は確認できません。2024年には年上の一般女性との交際が報道され、本人は当時、結婚していないと説明していました。
Q4:尾上右近の祖父は鶴田浩二ですか?
はい。昭和の映画俳優・鶴田浩二は右近の母方の祖父です。また、曾祖父は六代目尾上菊五郎です。
Q5:研の會 FINALで尾上右近の自主公演は終了したのですか?
2015年から続いた「研の會」というシリーズは2026年の第十回でFINALを迎えました。ただし、右近は今後も自主公演を続けたい意向を示しており、自主公演そのものからの引退ではありません。
まとめ:二代目尾上右近の本当の評価は受け継いだ芸と自ら磨いた実力にある
二代目尾上右近は、歌舞伎の名門につながる家系と清元宗家の伝統を受け継ぎながら、自らの努力で独自の芸を築いてきた俳優だ。
2026年11月現在、34歳。歌舞伎座の「吉例顔見世大歌舞伎」に出演し、NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』では足利義昭を演じる。さらに、杉村春子賞と第76回芸術選奨の文部科学大臣新人賞という二つの評価を得た。
その歩みを整理すると、右近の強みは大きく三つに分けられる。
1. 伝統の継承力: 六代目尾上菊五郎につながる歌舞伎の芸と、父から受け継ぐ清元の伝統。
2. 表現の幅: 立役・女方・舞踊・清元を横断する技術。
3. 自ら挑戦する姿勢: 研の會を10回続け、独自の舞台づくりを実現した行動力。
【プロの結論】
右近を評価する際に、家系の華やかさやテレビ出演の多さだけを見るのは十分ではない。
本当に注目すべきなのは、歌舞伎俳優としての舞踊と演技、清元唄方としての声、そして自主公演を通じて新しい表現の場をつくってきたことだ。
特に2026年の二つの受賞は、こうした複数の活動が単なる話題性ではなく、舞台芸術としての成果につながっていることを示している。
「研の會」FINALは一つの時代の区切りになった。しかし、右近自身は次の自主公演への意欲を示している。
これからの尾上右近に注目するなら、テレビでの知名度だけでなく、歌舞伎座や南座での役柄、清元の舞台、そして新たな自主公演でどのような芸を見せるのかを追うことが、最も確かな評価につながるだろう。 (出典: 二 代目 尾上 右近(Yahoo!ニュース))