相撲の懸賞金最高額は、誰が、いつ、いくら獲得した記録なのか。2026年11月場所前の最新記録では、1場所の個人獲得額で歴代1位に立つのは横綱・大の里だ。2026年9月場所で獲得した懸賞金は698本、4,188万円。2025年秋場所に自身が記録した3,114万円を大幅に更新した。
一方、1場所の最多獲得本数では、2015年初場所の白鵬が記録した545本が長く歴代最多だった。大の里は2025年秋場所に519本を獲得して白鵬の記録に迫り、2026年9月場所には698本まで伸ばして本数でも更新。さらに年間獲得本数でも2025年に2,432本を記録し、2010年の白鵬の2,111本を超えている。2026年夏場所の霧島508本も含め、懸賞金記録は新しい局面を迎えている。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 1場所の個人獲得額・本数: 大の里が2026年9月場所に698本、4,188万円を獲得して歴代最高を更新。
- 過去の代表的記録: 大の里の2025年秋場所3,114万円、白鵬の2015年初場所545本も歴史的な記録。
- 懸賞金の内訳: 1本7万円のうち6万円が勝ち力士の獲得分、1万円が協会の手数料。
- 現金の受取方法: 2025年5月から、現金1万円と別口座への振込5万円に変更。
- 年間最多記録: 大の里が2025年に2,432本を獲得。2026年は9月場所終了時点で暫定1位。
【2026年最新】相撲懸賞金最高額は大の里の4,188万円!698本の歴代新記録
2026年9月場所で大の里が前人未到の698本
2026年の懸賞金記録を大きく動かしたのが、9月場所の大の里だ。
2026年9月13日から27日まで開催された秋場所で、大の里は15日間を通じて698本の懸賞を獲得した。最終成績は12勝3敗。懸賞金の獲得額は、1本につき勝ち力士に配分される6万円で計算すると、698本×6万円=4,188万円となる。
日刊スポーツの秋場所千秋楽時点の集計でも、大の里は698本、4,188万円で1位。2位の安青錦は365本、3位の霧島は259本だった。大の里は2位に333本もの差をつけており、突出した獲得数だった。
場所中の記録更新も目覚ましい。9月23日の11日目には累計594本に到達し、2015年初場所の白鵬の545本を超えた。最終的には698本まで積み上げ、従来の最多記録を104本更新した。
2025年秋場所の519本から見ても179本増加している。獲得金額に換算すると、2025年の3,114万円から2026年の4,188万円へ、1,074万円の上積みだ。
なお、企業や団体が支払う懸賞金の総額は1本7万円であるため、698本に対する広告主側の支出総額は4,886万円。4,188万円は協会手数料を除いた力士側の獲得配分額である。
2025年の3,114万円は現在も重要な歴代記録
大の里は2025年9月にも大きな記録を残していた。
横綱として迎えた2025年秋場所の13日目、若隆景を破った時点で懸賞金は519本に達し、獲得額は3,114万円となった。この時点では、白鵬が2015年初場所に獲得した3,090万1,500円を上回る歴代最高額だった。
その後、2026年9月場所に698本、4,188万円という新記録が誕生したことで、3,114万円は過去の最高額となった。ただし、2025年当時の白鵬超えを象徴する数字として、現在も比較の基準になっている。
【歴代ランキング】大の里・白鵬・霧島の懸賞金記録を徹底比較
金額と本数を分けて見ることが重要
歴代ランキングでは、懸賞金の獲得金額と本数を同じ基準で扱わないことが大切だ。
白鵬が545本を獲得した2015年と、現在では懸賞金の単価や配分が異なる。白鵬の当時の力士取り分は1本5万6,700円。現在は1本6万円となっている。
以下に、主要な記録を整理した。
| 力士・記録 | 場所・年度 | 獲得本数 | 力士獲得額・評価 |
|---|---|---|---|
| 大の里・1場所最高 | 2026年9月場所 | 698本 | 4,188万円 |
| 大の里・過去の最高額 | 2025年9月場所 | 519本 | 3,114万円 |
| 白鵬・過去の最多本数 | 2015年1月場所 | 545本 | 3,090万1,500円 |
| 大の里 | 2025年5月場所 | 509本 | 3,054万円 |
| 霧島 | 2026年5月場所 | 508本 | 3,048万円 |
| 白鵬・年間最多 | 2010年 | 2,111本 | 年間歴代2位 |
| 大の里・年間最多 | 2025年 | 2,432本 | 年間歴代1位 |
※金額は力士側の獲得配分を基準とする。過去の記録は当時の懸賞金単価を使用。2026年の1場所記録は9月場所終了時点。
白鵬の545本と大の里の698本、何が違う?
白鵬が545本を獲得したのは2015年1月の初場所。15戦全勝で優勝した場所であり、現在でも歴史的な大記録として知られている。
当時の懸賞金は1本6万2,000円。勝ち力士の取り分は5万6,700円だった。545本を掛け合わせると、白鵬の獲得配分は3,090万1,500円になる。
一方、現在の単価は7万円で、勝ち力士の獲得配分は6万円。大の里は2025年に519本で3,114万円を記録し、2026年には698本で4,188万円まで伸ばした。
つまり、白鵬は当時の制度下で圧倒的な本数を獲得し、大の里は本数と金額の両方で新しい記録を打ち立てたことになる。
2026年夏場所の霧島508本も歴代上位
2026年5月の夏場所では、霧島が508本を獲得した。現在の配分で計算すると3,048万円に相当する。
大の里が2025年夏場所に獲得した509本と比べても、わずか1本差だ。霧島は2026年1月場所に168本、3月場所に179本を獲得しており、5月場所で大きく数字を伸ばした。
2026年の懸賞本数ランキングでは、霧島、大の里、熱海富士、豊昇龍、安青錦らが上位を争っている。懸賞金は単なる優勝賞金ではなく、企業や観客が特定の取組に寄せる期待も反映した数字だ。
【懸賞金1本7万円の内訳】力士の手取り6万円はどう配分される?
7万円のうち1万円は日本相撲協会の手数料
日本相撲協会の公式案内によると、懸賞金は1本7万円(税込み)。このうち、1万円は取組表への掲載料や場内放送料などの手数料として協会に納められる。
残りの6万円が勝ち力士の獲得分だ。
したがって、計算式は次のようになる。
懸賞金の総額7万円-協会手数料1万円=力士の獲得配分6万円
ここで注意したいのは、ニュースなどで使われる「手取り6万円」という表現だ。これは懸賞金のうち力士に配分される金額を意味し、所得税などを最終的に差し引いた後の個人の純手取り額とは異なる。
2025年5月から現金支給は1万円に変更
懸賞金の受け取り方は、2025年5月場所から変更された。
それ以前は1本6万円の力士配分のうち、3万円が土俵上で現金として渡され、残り3万円が給与とは別の口座に振り込まれていた。
変更後は、土俵上で受け取る現金が1万円となり、残る5万円が別口座に振り込まれる方式になった。
日刊スポーツの2025年5月9日付報道によると、変更の背景には大量の現金を持ち歩くことによる盗難リスクや、協会側の現金管理・袋詰め作業の負担があった。
現在の内訳を整理すると次のとおりだ。
- 広告主の支払額:7万円
- 日本相撲協会の手数料:1万円
- 力士への獲得配分:6万円
- 土俵上で受け取る現金:1万円
- 別口座への振込・積立分:5万円
懸賞袋の束が以前より薄く見える場合でも、力士が受け取る配分額そのものが減ったわけではない。現金の受け渡し方法が変わったのである。
698本を獲得した大の里の配分は?
2026年9月場所の大の里の記録を現在の制度に当てはめると、次の金額になる。
- 企業・団体からの懸賞総額:4,886万円
- 日本相撲協会の手数料:698万円
- 大の里の獲得配分:4,188万円
- 土俵上で受け取る現金分:698万円
- 別口座への振込分:3,490万円
これは懸賞金の配分計算であり、税金やその他の個人的な負担を差し引いた後の年収・純資産を示すものではない。
【相撲懸賞金の仕組みと計算方法】企業はなぜ懸賞を出すのか
懸賞を出せるのは幕内の取組
日本相撲協会の公式案内では、懸賞を掛けられるのは幕内の取組に限られている。企業や団体などが希望する取組、応援する力士の取組を指定して申し込む仕組みだ。
懸賞を出すと、提供者名を記載した原稿が当日の取組表に掲載され、取組直前には場内放送でも読み上げられる。さらに、呼出しが懸賞旗を掲げて土俵を回るため、会場内の観客にも広告が届く。
つまり懸賞金は、力士への報奨金であると同時に、企業にとっては大相撲中継や会場内での認知度向上を狙う広告手段でもある。
懸賞金は勝った力士が受け取る
懸賞が掛かった取組では、勝った力士が勝ち名乗りを受ける際、行司が軍配に乗せて差し出す懸賞金を受け取る。
受け取る際に行う「手刀を切る」所作も、相撲の見どころの一つだ。左・右・中の順に手刀を切る作法には、五穀の守り神への感謝という意味があると日本相撲協会は説明している。
また、不戦勝の場合には、その取組に掛かっていた懸賞は原則として勝ち力士に渡らない。懸賞が別の取組に振り替えられる場合や取り消される場合もある。
1場所15本以上から申し込み可能
日本相撲協会の懸賞案内によると、申し込みは1日1本以上、1場所15本以上が基本条件となっている。追加の申し込みは1本から受け付けている。
1場所15本を最低単位として申し込む場合、広告主が支払う金額は105万円。懸賞を出す側にも一定の広告予算が必要になる。
こうした仕組みがあるため、懸賞が多く集まる力士は、強さだけでなく企業の広告需要やファンからの注目度も高い存在だと分かる。
【1取組の懸賞本数上限は60本】63本の例外記録も存在
通常の上限は60本、森永賞が加わる場合も
1取組に掛けられる懸賞本数には上限がある。
日本相撲協会の2025年11月公開の公式クイズでは、1取組の懸賞本数は原則60本と説明されている。2006年1月場所から原則50本の制限が設けられ、その後、人気取組への懸賞申し込みが集中したことを受けて、2017年3月場所から原則60本となった。
国技館で実施される森永賞が加わる場合は、60本に森永賞1本を加えた61本となることがある。
霧島-琴ノ若戦の63本は特別なケース
通常の上限を超える記録として知られるのが、2024年1月場所14日目の霧島-琴ノ若戦だ。
この日は本来、照ノ富士と豊昇龍の取組に掛かっていた懸賞の一部が、豊昇龍の休場に伴って結びの一番となった霧島-琴ノ若戦に振り替えられた。こうした特殊な事情により、63本が掛かったと報じられている。
したがって、60本という数字は通常の制度上の上限として理解するのが正確だ。63本を通常の申し込み上限と混同してはいけない。
なお、2026年9月場所でも大の里の取組には60本に森永賞を加えた懸賞が複数回掛かるなど、人気力士の取組に懸賞が集中する傾向が見られた。
【年間懸賞金獲得本数ランキング】大の里が白鵬の記録を更新
年間最多は大の里の2,432本
1場所の記録と並んで注目したいのが、年間の懸賞獲得本数だ。
かつて年間最多記録を保持していたのは白鵬。2010年に2,111本を獲得し、年間を通じて圧倒的な数字を残した。
しかし、2025年には大の里が年間2,432本を獲得。白鵬の記録を321本上回り、年間最多記録を更新した。
大の里の2025年の場所別獲得本数は、初場所327本、春場所274本、夏場所509本、名古屋場所486本、秋場所519本、九州場所317本。6場所すべてで懸賞を積み上げたことが年間記録につながった。
2026年の最新年間ランキングは?
2026年は9月場所終了時点で、年間ランキングの勢力図も変化している。
日本相撲協会広報部の発表数値を掲載する月刊相撲の集計をもとにした7月場所までの年間累計と、9月場所の個人獲得本数を加算すると、主な上位力士は次のようになる。
- 大の里: 1,541本(7月まで843本+9月698本)
- 霧島: 1,373本(7月まで1,114本+9月259本)
- 熱海富士: 1,163本(7月まで970本+9月193本)
- 豊昇龍: 1,042本(7月まで。9月場所は休場)
- 安青錦: 946本(7月まで581本+9月365本)
※上記は2026年7月場所までの年累計に、9月場所の個人別獲得本数を加えた暫定集計。2026年の年間最終記録ではない。
この数字からも、大の里が2026年の年間獲得本数でもトップに立っていることが分かる。霧島も年間1,000本を超えており、安定して懸賞を獲得している。
年間ランキングを見るときの注意点
年間獲得本数は、単に優勝回数だけで決まるわけではない。
幕内での勝利数、上位力士との対戦機会、結びの一番を務める回数、企業が指定する力士の人気など、複数の要因が影響する。
また、休場が多ければ獲得本数は伸びにくい。2026年の豊昇龍は7月まで1,042本を獲得していたが、9月場所は休場したため、その場所での上積みはなかった。
年間ランキングは、実力だけでなく、出場機会と企業・ファンからの注目度を合わせて見ると理解しやすい。
【プロの結論】懸賞金最高額から分かる大相撲の人気と実力
相撲の懸賞金記録を分析するときは、次の3つの基準を分けて考える必要がある。
第一に、1場所の個人獲得額。 2026年9月場所の大の里が4,188万円で歴代最高。懸賞金の単価と勝ち力士の配分を考慮した金額の記録だ。
第二に、1場所の獲得本数。 白鵬の545本は2025年までの歴史的な最多記録だったが、2026年9月場所に大の里が698本を獲得して更新した。
第三に、年間の獲得本数。 2025年の大の里が2,432本を記録し、2010年の白鵬の2,111本を上回っている。
懸賞金は勝利した力士が受け取るため、勝ち星を積み重ねることが大前提になる。しかし、同じ勝利でも懸賞が多い取組に勝てば獲得額は大きく変わる。企業の広告需要やファンの関心が、懸賞本数という形で土俵に表れるのだ。
また、懸賞金の金額を比較する際は、広告主の支払総額と力士の獲得配分を混同しないことも大切だ。1本7万円という表示だけを見て、力士が7万円を受け取ると考えるのは誤りである。
2026年の大の里698本、4,188万円という記録は、強さと人気が重なった結果だ。今後、同じ記録を超える力士が現れるかどうかは、優勝争いと企業の懸賞需要の両方に左右される。
相撲懸賞金最高額に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在、1場所の懸賞金最高額はいくらですか?
A1:2026年9月場所の大の里が獲得した4,188万円です。698本に1本当たりの力士獲得配分6万円を掛けた金額で、歴代最高記録となっています。
Q2:白鵬の懸賞金545本は大の里に抜かれましたか?
A2:はい。大の里は2025年秋場所に519本を獲得し、白鵬の545本には届きませんでしたが、2026年9月場所には698本を獲得して記録を更新しました。
Q3:懸賞金1本7万円のうち、力士が受け取る金額はいくらですか?
A3:勝ち力士の獲得配分は6万円です。残り1万円は日本相撲協会の手数料です。2025年5月以降は、獲得配分6万円のうち現金1万円が土俵上で渡され、5万円が別口座に振り込まれます。
Q4:1取組に掛けられる懸賞金の上限は何本ですか?
A4:原則60本です。国技館の森永賞が加わる場合は61本になることがあります。2024年1月場所の霧島-琴ノ若戦では、懸賞の振り替えによる特例で63本が掛かった記録もあります。
Q5:年間で最も多く懸賞金を獲得した力士は誰ですか?
A5:2025年の大の里です。年間2,432本を獲得し、従来の年間最多だった2010年の白鵬の2,111本を上回りました。
まとめ:大の里の4,188万円は歴代最高、次の記録更新にも注目
2026年11月場所前の最新情報では、1場所の懸賞金獲得額と獲得本数の歴代最高記録は、ともに大の里が保持している。
2026年9月場所の698本、4,188万円は、2025年に記録した3,114万円をさらに更新する歴史的な数字だ。白鵬の545本や年間2,111本という記録も、現在では大の里が上回っている。
一方、霧島も2026年夏場所に508本を獲得し、年間ランキングでも上位を維持している。懸賞金の獲得争いは、大の里だけでなく、霧島や熱海富士、安青錦らにも注目したい。
懸賞金を正しく比較するには、1場所の金額、獲得本数、年間記録、1取組の上限、そして1本7万円の配分をそれぞれ理解することが欠かせない。次の記録更新を見届ける際にも、この違いを押さえておけば大相撲の楽しみ方がさらに広がる。
主な参照資料
- 日本相撲協会「懸賞について」:懸賞金の単価・配分・申し込み条件。
- 日刊スポーツ:2025年の大の里3,114万円、白鵬との比較、2026年9月場所の最新獲得ランキング。
- 日本相撲協会「大相撲クイズ」:1取組の懸賞本数上限。
- 日刊スポーツ:2025年5月からの現金支給方法の変更。
- 大相撲の観戦ガイド:2026年の年間累計、2025年の年間記録。 (出典: 相撲 懸賞 金 最高 額(Yahoo!ニュース))