小林陵侑(こばやし・りょうゆう)
- 生年月日:1996年11月8日
- 出身地:岩手県八幡平市
- 身長:174cm
- 出身校:盛岡中央高校
- 所属:TEAM ROY
- 競技:スキージャンプ
小林選手は、幼少期からスキーに親しみ、小学3年生の頃に本格的にジャンプを始めました。高校時代まではノルディック複合とジャンプの両方に取り組んでいましたが、2015年4月に土屋ホームへ入社したことを機に、スキージャンプに専念します。
その後、世界のトップ選手へと成長。2016年1月24日にはポーランドのザコパネでW杯デビューを果たし、初出場で7位に入りました。2018年11月にはフィンランドのルカ大会でW杯初優勝を達成しています。
小林陵侑オフィシャルサイトのプロフィールとJOCの選手紹介をもとに、主な転換点を整理すると次のようになります。
| 時期 | 出来事・実績 | 関係する人物・組織 |
|---|---|---|
| 小学3年 | 本格的にジャンプを開始 | 岩手県八幡平市 |
| 2015年4月 | 土屋ホーム入社、ジャンプに専念 | 土屋ホーム |
| 2016年1月 | W杯デビュー、初戦7位 | FIS |
| 2018~19年 | W杯個人総合優勝、ジャンプ週間全勝優勝 | FIS、ジャンプ週間 |
| 2021~22年 | W杯総合優勝、ジャンプ週間2度目の優勝 | FIS |
| 2022年2月 | 北京五輪で金・銀メダル | TEAM JAPAN |
| 2023年 | プロアスリートとして独立 | TEAM ROY |
| 2026年2月 | ミラノ五輪混合団体銅メダル | 二階堂蓮、高梨沙羅、丸山希 |
| 2026年7月 | 2026/27シーズンSランク強化指定 | 全日本スキー連盟 |
北京五輪の金メダルと銀メダルがキャリアの頂点の一つに
2022年の北京冬季オリンピックでは、男子ノーマルヒル個人で金メダル、男子ラージヒル個人で銀メダルを獲得しました。
特にノーマルヒルの金メダルは、日本のスキージャンプ界にとっても大きな成果でした。ラージヒルでも銀メダルを手にし、異なるジャンプ台で高い競技力を示しています。
また、2018/19シーズンにはFISワールドカップ個人総合優勝を達成。日本人男子選手として初めての快挙でした。同シーズンのジャンプ週間では4試合すべてで優勝し、総合優勝も獲得しています。
ジャンプ週間は、ドイツとオーストリアで開催される伝統的な4大会の総合成績を競うシリーズです。4試合すべてに勝つグランドスラムは極めて難しく、小林選手は日本人初、史上3人目の達成者となりました。
さらに2021/22シーズンにもジャンプ週間総合優勝を果たしており、同シリーズを2度制しています。五輪のメダルだけでなく、W杯や伝統大会でも結果を残してきた点が、小林選手のキャリアを特徴づけています。
【現在の活動】TEAM ROY所属・2026/27シーズンはSランク強化指定
2026年11月現在、小林陵侑選手はTEAM ROYに所属するプロスキージャンパーとして活動しています。
土屋ホームから独立してTEAM ROYへ
小林選手は2015年から土屋ホームに所属していましたが、2023年に8年間の所属期間を経て独立。プロアスリートとして新しい活動を始めました。
本人の公式サイトでは、独立に際して、自分らしく新しい挑戦を続けていく考えを表明しています。
TEAM ROYという活動形態は、所属企業の競技部に所属する従来型の選手活動とは異なり、本人を中心に競技活動やスポンサーとの取り組みを展開するスタイルです。競技だけでなく、発信やブランドづくりにも関わる点が特徴です。
FISの選手プロフィールにも所属先としてTEAM ROYが記載されています。JOCの2026年選手紹介でも同じ所属先が確認できます。
2026/27シーズンの強化指定は最高ランクのS
全日本スキー・スノーボード連盟(SAJ)が公表した2026/27シーズンの強化指定選手一覧では、小林選手はジャンプ男子のSランクに選ばれています。
このSランクは、同シーズンのジャンプ男子における最高ランクの強化指定です。2026年の五輪で団体銅メダルを獲得し、W杯総合2位という実績を残した選手が、引き続き日本代表の強化対象として位置づけられています。
同じジャンプ男子のSランクには二階堂蓮選手らも名を連ねています。全日本スキー連盟の2026年7月の発表では、五輪で3つのメダルを獲得した二階堂選手と丸山希選手もSランクに指定されました。
小林選手にとっては、実績あるベテランとしてチームを支えながら、若い世代と競い合う環境が整ったことになります。
2026年10月の最新大会成績は?
2026/27シーズンに向けた直近の実戦として注目されるのが、ドイツのクリンゲンタールで10月24日、25日に行われたFISスキージャンプ・グランプリです。
小林選手の結果は次のとおりです。
- 10月24日・男子個人:10位(255.6ポイント)
- 10月25日・混合団体:日本チーム3位
男子個人では136メートルと131メートルの2本を飛び、10位。翌日の混合団体では、丸山希選手、宮嶋林湖選手、二階堂蓮選手とともに日本チームの3位に貢献しました。
この大会は冬季W杯とは異なるサマーグランプリの最終戦です。したがって、10位という結果を2026/27シーズンの冬季W杯総合成績と混同しないことが大切です。
2026年11月3日時点では、2025/26シーズンのW杯総合2位が直近の冬季W杯実績であり、2026/27シーズンの強化指定と秋の実戦結果が、次の冬に向けた現在地を示しています。
【プロの結論】小林陵侑の本当の強さは個人能力とチームへの貢献にある
小林陵侑選手の2026年を評価する際、五輪の個人種目でメダルを獲得できなかったことだけを取り上げるのは適切ではありません。
競技実績を正しく理解するには、少なくとも次の3つの視点が必要です。
1. 一大会の順位よりシーズン全体の安定性を見る
オリンピックは特定の開催期間に行われる大会ですが、W杯総合順位は長期間にわたる複数の試合で争われます。
2025/26シーズンの小林選手は、29試合の個人戦を通じて2勝、8度の表彰台を記録しました。総合2位という結果は、世界のトップ選手と競いながらシーズンを通して高い水準を維持した証拠です。
五輪での個人メダルの有無だけで競技力を判断せず、W杯の勝利数、表彰台回数、総合順位を合わせて見ることが、実力を評価するうえで重要です。
2. 北京五輪とミラノ五輪ではメダルの意味が違う
北京2022大会では個人種目で金・銀メダルを獲得しました。一方、ミラノ・コルティナ2026大会では混合団体の銅メダルが最大の成果となっています。
これは単純な成績の後退ではありません。個人で勝つ能力に加え、複数の選手が力を合わせる団体競技でも結果を残したという、キャリア上の新しい実績です。
JOCのインタビューで小林選手は、二階堂選手の成長を高く評価するとともに、日本チームの将来を担う若い選手への期待も語っています。自分自身の結果だけでなく、競技全体の底上げに目を向けていることが印象的です。
3. TEAM ROYでの活動と次世代への影響
2023年の独立以降、小林選手はTEAM ROYという独自の活動基盤を持っています。企業の実業団に所属する選手とは異なる形で、プロとして競技活動を続けている点も注目すべきところです。
また、2026/27シーズンのSランク指定は、これまでの競技実績が現在の強化体制でも評価されていることを示しています。
今後の評価では、冬季W杯での優勝数だけでなく、若手選手との連携、団体戦での貢献、五輪を見据えた競技力の維持も重要なポイントになるでしょう。
小林陵侑選手は、すでに北京五輪金メダリストという肩書を持っています。しかし2026年の実績を見ると、過去の栄光だけで競技生活を語る段階にはありません。W杯総合2位、五輪団体銅メダル、次シーズンのSランク指定という3つの事実が、現在も第一線で戦う選手であることを示しています。
【小林陵侑の現在とスキージャンプに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:小林陵侑は2026年ミラノ・コルティナ五輪で何位でしたか?
A1:混合団体で銅メダルを獲得しました。個人種目は男子ノーマルヒル8位、男子ラージヒル6位。男子スーパーチームも6位でした。
Q2:小林陵侑の2025/26シーズンのW杯成績は?
A2:男子個人総合2位です。シーズン中に2勝、2位が2回、3位が4回で、合計8度の表彰台を記録しました。
Q3:小林陵侑は北京五輪で金メダルを獲得しましたか?
A3:はい。2022年北京冬季オリンピックの男子ノーマルヒル個人で金メダル、男子ラージヒル個人で銀メダルを獲得しています。
Q4:小林陵侑の現在の所属先はどこですか?
A4:TEAM ROYです。2023年に土屋ホームから独立し、プロスキージャンパーとして活動しています。
Q5:小林陵侑は2026/27シーズンも日本代表として強化指定されていますか?
A5:はい。全日本スキー連盟の2026/27シーズン強化指定選手一覧で、ジャンプ男子のSランクに指定されています。
まとめ:小林陵侑は2026年も世界のトップで戦い続ける
小林陵侑選手の2026年は、ミラノ・コルティナ五輪の混合団体銅メダルと、2025/26シーズンのW杯個人総合2位という大きな成果を残した一年でした。
男子ノーマルヒル8位、ラージヒル6位という五輪の個人成績だけを見ると、北京大会の金・銀メダルとの違いが目立ちます。しかし、W杯で2勝と8度の表彰台を記録したこと、そして自身初の五輪団体メダルを獲得したことを合わせれば、依然として世界のトップクラスで戦う選手であることが分かります。
2026/27シーズンは全日本スキー連盟のSランク強化指定を受け、10月のサマーグランプリでも個人戦と混合団体に出場。TEAM ROYを拠点としたプロ活動も続いています。
今後注目したいのは、冬季W杯で再び総合優勝を狙えるか、そして次の2030年冬季オリンピックに向けてどのような競技力を見せるかという点です。
北京五輪の金メダリストであり、ミラノ五輪の団体銅メダリストでもある小林陵侑。2026年はそのキャリアに新しい価値を加えたシーズンとして記憶されることになりそうです。
主な参考資料:日本オリンピック委員会(JOC)、全日本スキー・スノーボード連盟(SAJ)、国際スキー・スノーボード連盟(FIS)、小林陵侑オフィシャルサイト、2026年4月5日付SAJシーズン総括。 (出典: スキー ジャンプ 小林 陵 侑(Yahoo!ニュース))