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2026年11月05日 更新
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ゼクシィのキャッチコピー歴代一覧!名作の意味と2026年最新CMを徹底解説

目次
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    「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです。」

    2017年に放送されたゼクシィのテレビCMで発表されたこの言葉は、結婚情報誌の広告としては意外性のある表現だった。結婚を幸せの絶対条件にせず、それでも好きな人と結婚したいという気持ちを肯定する。その絶妙なバランスが、多くの人の心を動かした。

    しかし、ゼクシィのキャッチコピーは、この代表作だけではない。2013年の「プロポーズされたらゼクシィ」、2018年の愛をテーマにしたメッセージ、2023年の「あなたが幸せなら、それでいい。」など、時代ごとに伝える内容を変えてきた。2025年から展開され、2026年も公式CMページに掲載されている「ありのままの、ふたりのままで。」も、その変化を象徴する言葉だ。

    この記事では、リクルートの公式情報、広告制作関係者へのインタビュー、広告業界の専門誌、報道資料をもとに、ゼクシィキャッチコピーの歴代代表作、意味、制作背景、評判、2026年最新CMまでを整理する。

    📌 この記事の重要ポイントまとめ

    - 2017年の代表作:「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです。」は、結婚しない人生も認めながら、結婚を選ぶ喜びを伝えた。
    - コピーの変遷:「プロポーズされたらゼクシィ」というサービス認知から、一人ひとりの幸せや多様なパートナーシップを尊重するブランドメッセージへと広がった。
    - 2026年最新情報:公式CMページでは「ありのままの、ふたりのままで。」を掲げ、池端杏慈・西垣匠が出演する新CMも2026年3月25日から放送されている。

    【代表作を読み解く】ゼクシィの「結婚しなくても幸せになれる」の本当の意味とは?

    ゼクシィキャッチコピー
    【画像】ゼクシィ キャッチ コピー 関連ショット

    ゼクシィのキャッチコピーを語るうえで、2017年の「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです。」は外せない。

    この言葉が印象的なのは、結婚情報誌であるゼクシィ自身が、結婚しない人生の幸せを先に認めている点にある。

    一般的な結婚広告では、結婚式の華やかさや夫婦になる喜びを前面に出すことが多い。しかし、このコピーは少し違う。

    最初に「結婚しなくても幸せになれる」と伝え、その後に「私は、あなたと結婚したい」と続ける。

    この順番にこそ、メッセージの核心がある。

    1.「結婚しなくても幸せになれる」は非婚を肯定する言葉

    ゼクシィキャッチコピー
    【写真】ゼクシィ キャッチ コピー 近影・注目カット

    最初の部分は、結婚だけを人生のゴールにしないという意思表示だ。

    結婚している人が幸せで、独身の人は幸せではないという考え方には当てはまらない。

    仕事に打ち込む人生、一人で自由に暮らす人生、パートナーと一緒にいても婚姻届を提出しない人生など、幸せの形は人によって違う。

    この前提を否定しないことで、結婚を考えていない人にもメッセージが届く。

    2.「この時代に」は社会の価値観の変化を表している

    ゼクシィキャッチコピー
    【資料】ゼクシィ キャッチ コピー 報道・メディア記録

    「この時代に」という表現には、結婚を当然のものと考えなくなった社会の空気が反映されている。

    結婚するかどうかを自分で決める人が増え、結婚式の有無や夫婦の生活スタイルも多様になっている。

    ゼクシィの2017年の広告は、こうした変化を無視して結婚を勧めるのではなく、時代の価値観を受け入れたうえで結婚の魅力を伝えようとした。

    3.「私は、あなたと結婚したいのです」は自分自身の意思

    最後の部分では、主語が「私は」に戻る。

    結婚しなければならないから結婚するのではない。周囲から期待されているからでもない。

    自分自身が、大切な相手と一緒に生きていきたいと思ったから結婚を選ぶ。

    この主体性が、コピーに強い説得力を与えている。

    つまり、この言葉は結婚を万人に勧める広告ではない。

    結婚しない自由を認めたうえで、結婚したいと思える相手と出会った喜びを表現した広告なのである。

    CMの映像にも込められたメッセージ

    2017年4月に公開された「私は、あなたと結婚したいのです」風船篇には、佐久間由衣と清原翔が出演した。

    風船につかまって空へ浮かぶ男女の映像に合わせて、次のナレーションが流れる。

    70億人が暮らすこの星で結ばれる。

    珍しいことではなくても、奇跡だと思った。

    結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです。

    大勢の人が暮らす世界で、たった一人の相手と出会うこと。その偶然を奇跡として捉える演出だ。

    映像のロマンチックさと、現実的な結婚観を表す言葉の組み合わせが、広告の印象を強めている。

    朝日新聞社のwithnewsが2017年5月に掲載した編集長インタビューでは、当時のゼクシィ編集長・平山彩子氏が、二人の出会いと一緒に生きていく決意、そして周囲が二人を応援するというシンプルな幸せを伝えたかったと説明している。

    この説明からも、広告の中心にあったのは結婚制度の押しつけではなく、二人が自ら選んだ関係への祝福だったことが分かる。

    【歴代キャッチコピー一覧】1993年から2026年までの変遷を時系列で紹介

    ゼクシィの歴史を振り返ると、広告の言葉は大きく変化している。

    初期は結婚情報誌としての認知や利便性を伝える表現が中心だった。その後、結婚準備を二人で進めるスタイルを提案し、2017年以降は個人の意思や多様な幸せを尊重するメッセージが目立つようになった。

    以下は、確認できる代表的なコピーと広告施策を整理した年表だ。すべての年度のCMコピーを網羅したものではなく、ブランドの方向性を理解するための主要な節目をまとめている。

    年・時期代表コピー・広告施策関連する人物・意味
    1993年前身誌「XY」創刊結婚関連情報を男女双方に届ける構想
    1994年「出会いだって結婚だって…2人の為のご利益マガジン」恋愛から結婚までを支援
    1995年「ゼクシィ」へ誌名変更結婚情報に特化する方向へ転換
    2001年ゼクシィCMガール開始初代は加賀美セイラ。CMによる認知拡大
    2005~2009年「男のゼクシィ」「彼専用ゼクシィ」新郎も結婚準備に参加するスタイルを提案
    2011年家族をテーマにした広告展開福山雅治「家族になろうよ」などが印象的なCMに
    2013年「プロポーズされたらゼクシィ」松井愛莉出演。結婚準備の入口を訴求
    2017年「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです。」佐久間由衣・清原翔出演。結婚観の転換点
    2018年「あなたとの未来が私の一番かなんて知らないけれど、どんな未来もあなたと生きたい。」井桁弘恵出演。「一万回のキス」篇
    2019年「あなたと幸せになることを私は、私に誓います」白石聖出演。「花嫁の歌」篇
    2022年ゼクシィアプリ関連CM結婚準備をデジタルでも支援
    2023年「あなたが幸せなら、それでいい。」創刊30周年。同性カップル・事実婚カップルも広告に起用
    2025年「ありのままの、ふたりのままで。」池端杏慈・西垣匠が出演
    2026年「ありのままの、ふたりのままで。」を掲載した公式CMページ池端杏慈・西垣匠が2年連続でCMガール・ボーイを担当

    出典:リクルート公式企業情報、ブライダル産業新聞、AdverTimes、宣伝会議「ブレーン」、ゼクシィ公式CM情報など。

    初期のゼクシィは結婚情報を届けるメディアだった

    1993年5月、リクルートから結婚関連情報誌の前身となる「XY」が創刊された。

    京都大学大学院教育学研究科紀要に掲載された彭永成氏の研究「結婚情報のメディア史」によると、創刊当初は男女双方の恋愛や結婚を支援する情報を幅広く扱っていた。

    しかし、1993年から1995年にかけて販売部数が目標を下回り、誌面の方向性を見直すことになる。

    1995年には誌名を「ゼクシィ」に変更。お見合い情報などを縮小し、結婚式場や結婚準備に関する情報に重点を置くようになった。

    リクルートの公式企業沿革でも、ゼクシィは「画一的で退屈な結婚式を解消し、結婚をもっとHAPPYに」というコンセプトから生まれた事業として紹介されている。

    2001年からCMがブランドの顔に

    2001年にはゼクシィCMガールの展開が始まった。

    初代の加賀美セイラをはじめ、加藤ローサ、倉科カナ、広瀬すず、吉岡里帆など、多くの女優やタレントが出演している。

    CMで使用された「パパパパーン」の楽曲や、斉藤和義の「ウエディング・ソング」なども印象的だった。

    2005年には「男のゼクシィ」、2008年には「彼専用ゼクシィ」へと展開し、結婚準備を花嫁だけに任せず、二人で進めるスタイルを打ち出していった。

    そして2013年、「プロポーズされたらゼクシィ」というコピーが登場する。

    結婚式場探しだけではなく、プロポーズ後の結婚準備全体をサポートするブランドとして、認知を広げていった。

    【制作背景を深掘り】なぜゼクシィのキャッチコピーはここまで印象に残るのか

    2017年の名作コピーには、広告を制作した側の明確な問題意識があった。

    その背景を知るうえで重要なのが、2017年12月7日に広告専門メディアAdverTimesが掲載した制作関係者のインタビューだ。

    広告の出発点は「結婚を意識していない人にも届けたい」

    2017年のCM制作では、当時のゼクシィ編集長・平山彩子氏と博報堂のクリエイティブディレクター・小島曜氏が制作に関わった。

    小島氏に伝えられたオリエンテーションの方向性は、普段は結婚を意識していない人にも結婚したいと思ってもらえるCMを作ることだった。

    ところが、結婚に関するニュースや社会の空気を見渡すと、結婚しない人の増加、離婚、結婚式を挙げない「ナシ婚」など、従来の結婚広告とは異なる課題が見えていた。

    そこで小島氏が考えたのが、結婚する人だけに向けて話すのではなく、結婚しない人が増えているという社会の現実を認めるところから始める方法だった。

    AdverTimesの記事では、小島氏の考え方を「世の中と目線を合わせてから語りだそうと思った」と紹介している。

    この発想が、あの印象的な冒頭につながった。

    コピーは関係者とクリエイティブチームの議論から生まれた

    withnewsの取材で、平山編集長はコピーの決定過程について、関係者で思いを共有し、クリエイティブチームで議論と検討を重ねて決定したと説明している。

    つまり、単純にキャッチーな言葉を考えたのではない。

    ゼクシィが社会に伝えたいこと、結婚を考える人が抱える感情、結婚しない選択をする人への配慮を一つの文章にまとめたのである。

    2017年のCMは、同年の「ブレーン広告グランプリ」でグランプリに選ばれた。

    AdverTimesが紹介した審査アンケートにも、結婚しない人を否定せずに結婚の魅力を伝えた点や、時代性を捉えた表現を評価する声が掲載されている。

    印象に残る理由は「否定してから肯定する」構造にある

    このコピーが優れているのは、結婚の価値を直接的に宣伝していないところだ。

    例えば「結婚は人生で最高の幸せです」という言葉では、結婚に関心のない人や、結婚しない人生を選んだ人には距離を感じさせる可能性がある。

    一方、2017年のコピーは最初に結婚以外の幸せを認める。

    そのうえで、個人的な意思として結婚を選ぶ。

    この構造によって、結婚を強制する広告ではなく、結婚という選択肢の魅力を伝える広告に変わった。

    広告として見れば、ターゲットを狭めずにブランドの存在意義を伝えられる点も大きい。

    【ブランドメッセージの変遷】2018年・2019年・2023年に結婚観はどう変わった?

    2017年のコピーが大きな反響を呼んだ後も、ゼクシィは毎年のブランド広告で結婚観を表現してきた。

    広告専門誌「ブレーン」が2024年3月に掲載した小島曜氏へのインタビューでは、2017年以降の広告コピーが紹介されている。

    ここで注目したいのは、結婚という制度そのものを語る表現から、二人の関係や個人の幸福を語る表現へと視点が広がっていることだ。

    2018年「あなたとの未来が私の一番かなんて知らないけれど、どんな未来もあなたと生きたい。」

    2018年の「一万回のキス『ただ、愛してる』篇」に登場したコピーだ。

    2017年が結婚するという選択の尊さを伝えていたのに対し、2018年は未来をともに生きる意思に焦点を当てている。

    未来が必ずしも理想どおりになるとは限らない。それでも相手と一緒に歩んでいきたい。

    その気持ちを、少し揺らぎのある言葉で表現している。

    2019年「あなたと幸せになることを私は、私に誓います」

    2019年の「花嫁の歌」篇で使われたコピーだ。

    結婚式で一般的に行われる誓いを、自分自身に向けた言葉として表現している点が特徴的である。

    相手に幸せにしてもらうことを待つのではなく、自分自身が相手と幸せになると決める。

    この表現には、2017年から続く主体的な結婚観が受け継がれている。

    2023年「あなたが幸せなら、それでいい。」

    創刊30周年を迎えた2023年12月、ゼクシィは新しいキャッチコピーを発表した。

    それまでの広告が二人の関係や結婚する意思を中心にしていたのに対し、今回は一人ひとりの幸福そのものを尊重する内容へと広がっている。

    広告には、法律婚をした男女カップルだけでなく、事実婚カップル、ゲイカップル、レズビアンカップルなど8組が登場した。

    ゼクシィの30年の歴史の中で、性的マイノリティ当事者を広告に起用した初めての取り組みだった。

    掲出されたメッセージには、結婚しなくてもよいし、何度結婚してもよいという考え方や、幸せを決める権利は本人にあるという趣旨が盛り込まれていた。

    2023年の広告には賛否両方の反応があった

    この広告は多様なパートナーシップを可視化した一方、批判的な意見も集めた。

    Business Insider Japanの2023年12月8日の報道では、同性婚が法律上認められていない日本で、同性カップルと法律婚を選択できる男女カップルを同じ前提で描くことへの問題提起が紹介されている。

    批判の中心は、同性カップルの場合、結婚を望んでも法律上の選択肢が制限されているという現実だった。

    つまり「あなたが幸せなら、それでいい」という言葉だけでは、社会制度によって選択肢を制限されている人の問題を解決できないという指摘である。

    一方で、広告が同性カップルや事実婚カップルを一般的なパートナーシップの一つとして紹介したことには、ブライダル業界の認識を変える意義もある。

    ここには、広告表現が社会の価値観を映し出すだけでなく、社会に残る課題を浮かび上がらせるという側面が見える。

    【2026年最新】現在のゼクシィCMキャッチコピーと出演者は?

    2026年11月現在、ゼクシィの公式CMページに掲載されているブランドメッセージは「ありのままの、ふたりのままで。」だ。

    2017年の代表作が結婚する意思を表現したコピーだったのに対し、こちらは二人が無理に相手に合わせる必要はないという考え方を表現している。

    現在のメッセージ「ありのままの、ふたりのままで。」

    公式CMページには、次のメッセージが掲載されている。

    こんな私を、
    あなたは好きっていう。

    そんなあなたを、
    私は大好きって思う。

    だから、どんな未来でも、
    幸せにしあいましょう。

    ありのままの、
    ふたりのままで。

    このコピーのポイントは、相手を理想の人物に変えようとするのではなく、お互いの個性を受け入れるところにある。

    結婚式という特別な一日だけでなく、日常生活の中にある幸せも大切にする。

    2025年のCMでは、結婚式という非日常の場面と、二人の自然な日常生活を組み合わせて、二人で生きていくことの尊さを描いている。

    2026年3月25日から新CMを放送

    2026年3月24日、リクルートはゼクシィの新テレビCMについて公式発表を行った。

    出演するのは、池端杏慈と西垣匠。

    二人は2025年に続き、2年連続でゼクシィCMガール・ボーイを担当することになった。

    2026年の新CMは3月25日から放送され、池端杏慈は初めて和装姿にも挑戦している。

    衣装の変化や表情の移り変わりを通じて、結婚の華やかさと幸福感を表現しているのが見どころだ。

    2026年の出演者プロフィール

    池端杏慈(いけはた・あんじ)

    2007年生まれ。2021年にファッション誌「ニコラ」のモデルオーディションでグランプリを獲得した。

    2022年のTBS日曜劇場『オールドルーキー』で俳優デビュー。2024年公開の映画『矢野くんの普通の日々』では実写映画初出演を果たした。

    2025年にゼクシィ15代目CMガールに就任し、2026年も続投している。

    西垣匠(にしがき・しょう)

    1999年5月26日生まれ、石川県出身。

    2021年のドラマ『夢中さ、きみに。』で俳優デビュー。その後、『ドラゴン桜』『みなと商事コインランドリー』『春になったら』『海に眠るダイヤモンド』などのドラマに出演してきた。

    2025年にゼクシィCMボーイに起用され、2026年も池端杏慈とともに出演している。

    リクルートの2026年3月の発表では、池端は日常の小さな幸せを共有できる相手への憧れを語り、西垣もCM出演を通して自分が結婚するならどのような生活がよいか考えるようになったとコメントしている。

    「結婚決めたら、ゼクシィ」も現在の広告で展開

    もう一つ注目したいのが、サービス利用を促す広告コピーだ。

    ゼクシィの公式CMページには「結婚決めたら、ゼクシィ クチコミ式場探し」篇も掲載されている。

    こちらは2017年のブランド広告とは役割が異なる。

    「ありのままの、ふたりのままで。」が結婚やパートナーシップに対するブランドの考え方を表現するのに対し、「結婚決めたら、ゼクシィ」は結婚を決めたカップルに具体的な式場探しを促す言葉だ。

    つまり、2026年のゼクシィは、感情に寄り添うブランドメッセージと、実際のサービス利用につなげる広告表現を使い分けている。

    【評判と広告分析】ゼクシィのキャッチコピーが支持される理由と残された課題

    ゼクシィの広告が長く記憶されている理由は、単純にロマンチックな言葉を使っているからではない。

    時代の価値観を受け止めながら、結婚というテーマを自分自身の問題として考えられるように表現しているからだ。

    理由1:結婚を押しつけない

    2017年のコピーは、結婚しない人の人生を否定しない。

    結婚情報誌が発信しているにもかかわらず、結婚しなくても幸せになれると認める。

    この意外性が、広告を見る人に新鮮な印象を与えた。

    理由2:個人の意思を大切にしている

    「私は、あなたと結婚したい」という部分は、結婚を周囲から求められるものではなく、自分が選ぶものとして描いている。

    この主体性は、2018年や2019年のコピーにも引き継がれている。

    理由3:時代に合わせてメッセージを更新している

    1990年代は結婚情報の提供、2000年代は結婚準備の分担、2010年代後半は個人の結婚観、2020年代は多様なパートナーシップへと、広告の視点が広がってきた。

    一度成功したコピーを繰り返すのではなく、社会の変化に応じて伝える内容を変えている。

    理由4:広告の言葉とサービスの方向性がつながっている

    ゼクシィはキャッチコピーだけを変えてきたわけではない。

    新郎向け情報の拡充、再婚や大人婚に関する情報、同性カップルや事実婚に関する情報など、誌面やサービスでも結婚の形の多様化を取り上げてきた。

    2023年の創刊30周年広告では、実際に多様なカップルを起用している。

    広告の言葉と媒体の情報発信が連動している点も、ブランドメッセージに説得力を持たせている。

    一方で広告だけでは解決できない問題もある

    2023年の広告に対する批判は、ブランドメッセージと社会制度の間にある課題を示した。

    同性カップルが広告に登場しても、法律上の婚姻制度を利用できないという現実は残る。

    広告が多様性を表現することと、社会全体で選択肢を保障することは別の問題だ。

    この違いを理解することは、ゼクシィの広告を評価するうえでも重要になる。

    広告は社会の変化を後押しできるが、それだけで制度や現実の障壁を取り除くことはできない。

    【プロの結論】ゼクシィのキャッチコピーから読み取れるブランド戦略とは?

    ゼクシィの広告を長期的に見ると、メッセージの中心が「結婚すること」から「自分たちが幸せになること」へと広がっている。

    ここで重要なのは、結婚の価値を下げているわけではないという点だ。

    2017年のコピーでは、結婚しない自由を認めながら結婚したい気持ちを表現した。

    2023年には、婚姻関係だけでは測れない幸せを尊重した。

    2025年から2026年にかけては、二人がありのままで一緒に生きていくことをメッセージにしている。

    この変化から、ゼクシィのブランド戦略には三つの特徴が見えてくる。

    第一に、結婚をゴールではなく選択肢として伝えていること。

    結婚することを当然と考えるのではなく、本人が納得して選ぶことを重視している。

    第二に、結婚式だけでなく、その後の生活まで視野に入れていること。

    ドレスや式場の華やかさに加えて、日常の小さな幸せや二人の関係性を描いている。

    第三に、結婚を取り巻く社会の変化に合わせてブランドの言葉を更新していること。

    従来の広告表現を守るだけではなく、時代によって変わる結婚観を取り入れている。

    ゼクシィのコピーを評価するときは、次の三つの視点を持つと理解しやすい。

    - 時代性: その時代の結婚観や社会の価値観を反映しているか。
    - 主体性: 結婚を押しつけず、本人の意思を尊重しているか。
    - 一貫性: 広告のメッセージと実際の情報提供・サービスがつながっているか。

    この三つを踏まえると、2017年のコピーがなぜ長く語り継がれ、2023年の広告がなぜ賛否両方の反応を生み、2026年の「ありのままの、ふたりのままで。」へつながったのかが見えてくる。

    ゼクシィのキャッチコピーに関するよくある質問(FAQ)

    Q1:ゼクシィの最も有名なキャッチコピーは何ですか?

    A1:2017年の「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです。」です。結婚しない人生も肯定しながら、好きな人と結婚する意思を表現した言葉で、大きな反響を呼びました。

    Q2:ゼクシィの「結婚しなくても幸せになれる」は誰が考えたコピーですか?

    A2:2017年の広告制作には、博報堂のクリエイティブディレクター小島曜氏と、当時のゼクシィ編集長・平山彩子氏らが関わっています。関係者とクリエイティブチームで議論を重ねて決定したことが、平山氏のインタビューで明かされています。

    Q3:ゼクシィの歴代キャッチコピーには何がありますか?

    A3:代表的なものには、2013年の「プロポーズされたらゼクシィ」、2017年の「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです。」、2018年の「あなたとの未来が私の一番かなんて知らないけれど、どんな未来もあなたと生きたい。」、2023年の「あなたが幸せなら、それでいい。」などがあります。

    Q4:2026年現在のゼクシィのキャッチコピーは何ですか?

    A4:2026年11月現在、ゼクシィの公式CMページでは「ありのままの、ふたりのままで。」というブランドメッセージが掲載されています。また、式場探しを促す広告では「結婚決めたら、ゼクシィ」という表現も展開されています。

    Q5:ゼクシィの2017年のキャッチコピーはなぜ評判になったのですか?

    A5:結婚情報誌でありながら、結婚しない人生の幸せを最初に肯定したからです。結婚を強制せず、本人が自分の意思で結婚を選ぶことの尊さを伝えた点が評価されました。同年のブレーン広告グランプリでもグランプリを獲得しています。

    Q6:2026年のゼクシィCMには誰が出演していますか?

    A6:池端杏慈と西垣匠です。二人は2025年に続いて2026年もCMガール・ボーイを務め、2026年3月25日から新CMが放送されています。

    まとめ:ゼクシィのキャッチコピーは結婚の意味を問い続けている

    ゼクシィのキャッチコピーの歴史を振り返ると、単なる広告の変化ではなく、日本社会における結婚観の変化も読み取れる。

    2013年の「プロポーズされたらゼクシィ」は、結婚準備の入口としてブランドを印象づけた。

    2017年の「結婚しなくても幸せになれるこの時代に、私は、あなたと結婚したいのです。」は、結婚しない自由を認めながら、結婚を選ぶことの喜びを表現した。

    そして2023年の「あなたが幸せなら、それでいい。」、2025年から2026年の「ありのままの、ふたりのままで。」へと、メッセージは一人ひとりの幸せや二人らしい関係へと広がっている。

    特に2017年のコピーが優れているのは、結婚を勧める前に、結婚しない人の幸せも認めたことだ。

    結婚することが正解なのではない。結婚しないことが正解でもない。自分が望む人生を自分で選び、その選択を大切にできることに意味がある。

    2026年のゼクシィが発信するメッセージにも、この考え方は受け継がれている。

    これからの結婚広告に求められるのは、結婚の華やかさを伝えるだけでなく、そこにいる一人ひとりの意思や生活を尊重することなのかもしれない。

    主な参考資料: リクルート公式発表・ゼクシィ公式CMページ、AdverTimes(2017年12月)、withnews(2017年5月)、ブレーン(2024年3月)、Business Insider Japan(2023年12月)、京都大学大学院教育学研究科紀要。 (出典: ゼクシィ キャッチ コピー(Yahoo!ニュース))

    高橋 健太 (Kenta Takahashi)
    高橋 健太 (Kenta Takahashi) エンタメコラムニスト

    テクノロジーやライフスタイル領域を中心に執筆活動を行っています。趣味は写真撮影と旅行です。