2026年の第20回アジア競技大会(愛知・名古屋)では、サッカー日本代表が男子U-21と女子の両カテゴリーで出場しました。男子は大岩剛監督が率いる23人の編成で、AZアルクマールの市原吏音、アイントラハト・フランクフルトの小杉啓太、いわきFCの道脇豊らが選出されています。
一方、女子は狩野倫久監督が率いるなでしこジャパンが出場し、朝鮮民主主義人民共和国との決勝をPK戦で制して大会3連覇を達成しました。男子が準優勝、女子が金メダルという対照的な結果になった今大会は、男女それぞれの代表編成と育成方針を知るうえでも興味深い大会です。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 男子代表:大岩剛監督率いるU-21日本代表23人。海外クラブ所属の4選手を含む編成。
- 女子代表:狩野倫久監督率いる23人。負傷による2度のメンバー変更を経て大会に臨んだ。
- 大会結果:男子は韓国に0-1で敗れて準優勝、女子は北朝鮮との決勝をPK5-3で制して3連覇。
- 注目選手:市原吏音、小杉啓太、道脇豊、神谷千菜、中嶋淑乃、大場朱羽ら。
【2026年最新】アジア大会サッカー日本代表メンバーの基本情報
第20回アジア競技大会のサッカー競技は、愛知・名古屋を中心に開催されました。男子は2026年9月15日から10月3日、女子は9月14日から10月2日の日程で実施されています。
男女の代表編成で大きく異なるのが年齢条件です。男子サッカーは2002年の釜山大会以降、原則として23歳以下を対象にした方式が採用され、オーバーエイジ選手の登録も認められています。2026年の日本は、2028年ロサンゼルス五輪を見据えてU-21世代を中心にチームを編成しました。
女子サッカーには男子のようなU-21・U-23の年齢制限がありません。今回はなでしこジャパンとして選手を招集し、国内WEリーグ所属選手を中心に、スコットランドのレンジャーズFCでプレーするGK大場朱羽も選出されました。
したがって、「アジア大会日本代表」という同じ呼び方でも、男子は次世代育成を重視したU-21チーム、女子は女子日本代表としてのチーム編成という違いがあります。
【男子U-21日本代表】GK・DF・MF・FW全23選手と所属クラブ
日本サッカー協会(JFA)は2026年7月31日、大会に臨む男子U-21日本代表23人を発表しました。GK3人、DF8人、MF6人、FW6人という構成です。
海外クラブ所属選手が4人含まれていることも特徴です。JFAの招集メンバー公表資料に基づき、ポジション別に紹介します。
GK(ゴールキーパー)3人
- ピサノ・アレクサンドレ幸冬堀尾(名古屋グランパス)
- 小林将天(松本山雅FC)
- 荒木琉偉(ガンバ大阪)
GK陣は国内クラブに所属する3選手で構成されました。名古屋グランパス所属のピサノは地元クラブの選手としても注目され、荒木琉偉は18歳での選出となりました。
DF(ディフェンダー)8人
- 市原吏音(AZアルクマール/オランダ)
- 梅木怜(FC今治)
- 小杉啓太(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)
- 永野修都(FC東京)
- 土屋櫂大(福島ユナイテッドFC)
- 岡部タリクカナイ颯斗(東洋大学)
- 佐藤海宏(アルビレックス新潟)
- 森壮一朗(ファジアーノ岡山)
守備陣の注目は、市原吏音と小杉啓太です。ともに欧州クラブで経験を積んでおり、国内で成長を続ける選手とは異なる環境で培った判断力や対人対応が期待されました。
MF(ミッドフィルダー)6人
- 大関友翔(川崎フロンターレ)
- 保田堅心(V・ファーレン長崎)
- 石渡ネルソン(シントトロイデンVV/ベルギー)
- 石井久継(湘南ベルマーレ)
- 中島洋太朗(サンフレッチェ広島)
- 嶋本悠大(清水エスパルス)
中盤はJリーグでプレーする選手を中心に、ベルギーのシントトロイデンVV所属の石渡ネルソンを加えた編成です。大関友翔は川崎フロンターレで培った技術、中島洋太朗や嶋本悠大はJリーグでの経験を代表チームに持ち込みました。
FW(フォワード)6人
- 古谷柊介(東京国際大学)
- ンワディケ・ウチェブライアン世雄(オールボーBK/デンマーク)
- 福永裕也(京都産業大学)
- 横山夢樹(セレッソ大阪)
- 道脇豊(いわきFC)
- 石橋瀬凪(湘南ベルマーレ)
攻撃陣は大学サッカー、Jリーグ、欧州クラブという異なるカテゴリーから選ばれました。特に道脇豊は身長191cmの大型FWとして、前線でのポストプレーやゴール前での存在感が注目されました。
【女子日本代表】なでしこジャパン23人と所属クラブ一覧
女子代表は狩野倫久監督が指揮を執りました。JFAが2026年7月27日に発表した当初の招集メンバーは22人で、その後の追加招集と負傷による変更を経て、最終的に23人の編成となりました。
海外組はレンジャーズFC(スコットランド)所属のGK大場朱羽です。大学生では東洋大学のDF大箸桜子が選ばれました。
GK(ゴールキーパー)3人
- 浅野菜摘(ちふれASエルフェン埼玉)
- 福田史織(三菱重工浦和レッズレディース)
- 大場朱羽(レンジャーズFC/スコットランド)
大場朱羽は海外クラブに所属するGKとして注目を集めました。グループステージから決勝まで出場機会を得て、準決勝では韓国の攻撃を無失点に抑えるなど、チームの勝ち上がりに貢献しています。
DF(ディフェンダー)6人
- 瀬野有希(ちふれASエルフェン埼玉)
- 水野蕗奈(INAC神戸レオネッサ)
- 後藤若葉(三菱重工浦和レッズレディース)
- 鈴木菫(ジェフ千葉レディース)
- 大箸桜子(東洋大学)
- 桑原藍(INAC神戸レオネッサ)
瀬野有希は9月2日に追加招集された選手です。大学生の大箸桜子も含め、異なるカテゴリーでプレーする選手を組み合わせた守備陣となりました。
MF(ミッドフィルダー)8人
- 成宮唯(INAC神戸レオネッサ)
- 祐村ひかる(ノジマステラ神奈川相模原)
- 塩越柚歩(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
- 中嶋淑乃(サンフレッチェ広島レジーナ)
- 宝田沙織(セレッソ大阪ヤンマーレディース)
- 柳瀬楓菜(サンフレッチェ広島レジーナ)
- 伊東珠梨(ノジマステラ神奈川相模原)
- 榊原琴乃(三菱重工浦和レッズレディース)
中盤にはWEリーグで実績を積む選手が集まりました。キャプテンを務めた成宮唯を中心に、塩越柚歩、宝田沙織、中嶋淑乃らが攻撃を組み立てました。
FW(フォワード)6人
- 上野真実(サンフレッチェ広島レジーナ)
- 浜田芽来(RB大宮アルディージャWOMEN)
- 神谷千菜(サンフレッチェ広島レジーナ)
- 西尾葉音(RB大宮アルディージャWOMEN)
- 生田七彩(ちふれASエルフェン埼玉)
- 辻澤亜唯(INAC神戸レオネッサ)
攻撃陣では神谷千菜が大会を通じて得点力を発揮しました。上野真実は決勝で先制点を記録し、西尾葉音も同じ決勝で重要な同点ゴールを決めています。
【代表メンバー選考理由】大岩剛監督と注目選手の強みを分析
男子U-21日本代表の選考で大きなポイントとなったのは、2028年ロサンゼルス五輪を見据えた世代強化です。
アジア大会の男子サッカーはU-23を基本とする競技ですが、日本はあえてU-21世代を中心に編成しました。年齢面で相手より若い選手が多い一方、将来の代表を担う選手に国際大会の実戦経験を積ませる狙いがあります。
JFAによる大会紹介では、海外クラブ所属の4選手に加え、中島洋太朗、嶋本悠大、横山夢樹らJリーグで先発に定着している若手も紹介されています。また、荒木琉偉、市原吏音、大関友翔、ンワディケ・ウチェブライアン世雄らは、2026年1月のAFC U23アジアカップで日本の優勝に貢献した選手です。
市原吏音:海外経験を持つ守備の中心
市原吏音はオランダのAZアルクマールに所属するDFです。国際大会では最終ラインの安定感に加え、ビルドアップ時の判断も求められます。決勝の韓国戦ではキャプテンマークを巻き、若いチームの中心的存在として出場しました。
小杉啓太:ドイツで経験を積む左サイドのDF
小杉啓太はアイントラハト・フランクフルト所属。ドイツのサッカー環境で経験を積む選手です。国内組とは違う強度や判断速度を経験している点が、代表での競争力につながります。
道脇豊:前線の高さと攻撃の起点
道脇豊は191cmの身長を持つFWです。相手DFを背負ってボールを収めるプレーや、クロスに対する空中戦など、攻撃の選択肢を広げられる存在です。
女子の注目選手:神谷千菜・中嶋淑乃・大場朱羽
女子代表では、神谷千菜の得点力が際立ちました。準決勝の韓国戦では54分と63分に連続得点を決め、決勝進出の立役者となりました。
中嶋淑乃はタイとの初戦でハットトリックを記録。大会序盤から攻撃の中心として活躍しました。GK大場朱羽は決勝トーナメントで重要なセーブを見せ、チームの3連覇を支えています。
【怪我によるメンバー変更】女子代表の追加招集と選考の経緯
大会前の女子代表では、負傷による選手変更が2度ありました。JFAの公式発表によると、いずれも負傷した選手が不参加となり、代わりに同じクラブに所属する選手ではなく、別のクラブから追加招集が行われています。
- 7月31日:FW生田七彩(ちふれASエルフェン埼玉)が追加招集。
- 9月2日:DF市瀬千里(サンフレッチェ広島レジーナ)が怪我で不参加。DF瀬野有希(ちふれASエルフェン埼玉)を追加招集。
- 9月10日:FW吉田莉胡(INAC神戸レオネッサ)が怪我で不参加。FW辻澤亜唯(INAC神戸レオネッサ)を追加招集。
特に辻澤亜唯は、なでしこジャパン初招集でのアジア大会参加となりました。初招集の選手が国際大会の舞台を経験できたことも、今回の代表編成の特徴です。
このように、招集発表直後のメンバーと大会に実際に出場した登録メンバーは異なります。選手名を調べる際には、7月の当初発表だけでなく、9月の変更情報まで確認する必要があります。
【2026年アジア大会サッカー日程・結果】男子準優勝、女子3連覇の全貌
男女の結果を比較すると、男子は韓国との決勝で敗れた一方、女子は北朝鮮との決勝をPK戦で制しました。両チームとも決勝まで進出したことは、日本サッカーにとって大きな成果です。
男女の代表編成と大会成績の比較
| 比較項目 | 男子U-21日本代表 | 女子日本代表 |
|---|---|---|
| 監督 | 大岩剛 | 狩野倫久 |
| 大会期間 | 9月15日~10月3日 | 9月14日~10月2日 |
| 登録人数 | 23人 | 23人 |
| 海外クラブ所属 | 4人 | 1人 |
| 注目選手 | 市原吏音、小杉啓太、道脇豊 | 神谷千菜、中嶋淑乃、大場朱羽 |
| 決勝の相手 | 韓国 | 朝鮮民主主義人民共和国 |
| 決勝結果 | 0-1で敗戦 | 2-2、PK5-3で勝利 |
| 最終成績 | 準優勝 | 優勝・金メダル |
男子U-21日本代表の日程と試合結果
日本はグループAでホンコン・チャイナ、キルギス、タイと対戦しました。3試合すべてに勝利し、12得点無失点という成績でグループステージを突破しています。
- 9月16日:日本 2-0 ホンコン・チャイナ
- 9月20日:日本 7-0 キルギス
- 9月23日:日本 3-0 タイ
- 9月26日・準々決勝:日本 1-0 北朝鮮
- 9月30日・準決勝:日本 1-1 ウズベキスタン(PK9-8で日本勝利)
- 10月3日・決勝:日本 0-1 韓国
準々決勝では北朝鮮を1-0で破り、準決勝ではウズベキスタンとのPK戦を制しました。決勝の韓国戦では前半を0-0で折り返しましたが、61分に失点。その後は得点を奪えず、0-1で試合終了となりました。
韓国はU-23世代のチームで、日本のU-21代表よりも年齢面で上回る編成でした。決勝の結果は、若い世代にとって国際大会での経験値の差を考える材料にもなります。
女子日本代表の日程と試合結果
なでしこジャパンはグループEでタイ、ベトナム、チャイニーズ・タイペイと対戦。3試合で合計20得点、無失点という圧倒的な成績を残しました。
- 9月14日:日本 8-0 タイ
- 9月17日:日本 8-0 ベトナム
- 9月21日:日本 4-0 チャイニーズ・タイペイ
- 9月25日・準々決勝:日本 4-0 フィリピン
- 9月29日・準決勝:日本 2-0 韓国
- 10月2日・決勝:日本 2-2 北朝鮮(PK5-3で日本勝利)
決勝は静岡県の小笠山総合運動公園エコパスタジアムで開催されました。日本は32分に上野真実が先制しましたが、後半に2失点して逆転を許します。
それでも86分に西尾葉音が同点ゴールを決め、延長戦では決着がつかずPK戦へ。日本は5人が成功し、北朝鮮を5-3で下しました。
これにより、なでしこジャパンはアジア大会3大会連続の金メダルを獲得。準決勝の韓国戦に続く勝利で、大会史上初となる6大会連続の決勝進出も達成しました。
【アジア大会サッカー歴代成績】男子と女子の実績から見る日本代表の現在地
2026年大会をより深く理解するには、過去のアジア大会での成績も押さえておきたいところです。
男子は2010年広州大会以来の優勝を目指した
男子日本代表がアジア大会で初優勝したのは2010年の広州大会です。当時は永井謙佑、水沼宏太、山口蛍らが活躍し、決勝でアラブ首長国連邦を1-0で下して金メダルを獲得しました。
その後の2018年ジャカルタ・パレンバン大会と2023年杭州大会では、いずれも決勝で韓国に敗れて準優勝となっています。
2026年も韓国との決勝で0-1と敗れたため、男子は3大会連続の銀メダルとなりました。2010年以来の2度目の優勝には届かず、韓国との決勝での競争力が今後の課題として残りました。
女子は大会3連覇を達成
女子日本代表は2018年、2023年、2026年と3大会連続で金メダルを獲得しています。2026年大会ではグループステージから決勝まで安定した戦いを見せ、最後はPK戦という緊張感のある展開を制しました。
女子代表の強みは、選手交代を行っても攻撃の質を維持できる選手層です。タイ戦では中嶋淑乃がハットトリックを記録し、宝田沙織も途中出場からハットトリックを達成しました。複数の選手が得点に絡めることが、6試合を勝ち抜くうえで大きな力になりました。
【プロの結論】代表メンバーを見るときの評価基準
2026年大会から見えてくるのは、男子と女子では同じ日本代表でも、編成の目的や評価軸が異なるという点です。
男子はU-21世代の育成と2028年ロサンゼルス五輪への準備が重要でした。海外組の経験、国内クラブでの出場実績、AFC U23アジアカップでの実績を組み合わせた構成です。準優勝という結果だけでなく、個々の選手がどのような役割を果たしたかを見る必要があります。
女子は大会3連覇という結果に加え、選手層の厚さと試合中の修正力が評価材料になります。神谷千菜の得点力、上野真実の攻撃参加、大場朱羽のGKとしての安定感など、複数のポジションに見どころがありました。
代表選手の実力を判断するなら、所属クラブの知名度だけでなく、代表での出場時間、先発・途中出場の役割、得点や守備への貢献、国際大会での経験を総合的に見ることが大切です。
【よくある質問】サッカーアジア大会メンバー2026に関するFAQ
Q1:2026年アジア大会の男子サッカー日本代表は何人ですか?
A1:大岩剛監督が率いたU-21日本代表は23人です。GK3人、DF8人、MF6人、FW6人で構成されました。
Q2:男子日本代表の海外組は誰ですか?
A2:市原吏音(AZアルクマール)、小杉啓太(アイントラハト・フランクフルト)、石渡ネルソン(シントトロイデンVV)、ンワディケ・ウチェブライアン世雄(オールボーBK)の4人です。
Q3:女子日本代表の監督とメンバーは?
A3:監督は狩野倫久です。GK3人、DF6人、MF8人、FW6人の合計23人で大会に臨みました。
Q4:男子日本代表は優勝しましたか?
A4:優勝ではなく準優勝です。2026年10月3日の決勝で韓国に0-1で敗れました。
Q5:女子日本代表は優勝しましたか?
A5:優勝しました。2026年10月2日の決勝で北朝鮮と2-2で引き分け、PK戦を5-3で制して大会3連覇を達成しました。
Q6:女子代表で負傷離脱した選手は誰ですか?
A6:DF市瀬千里とFW吉田莉胡です。それぞれ瀬野有希、辻澤亜唯が追加招集されました。
Q7:男子U-21日本代表はなぜU-23ではないのですか?
A7:2028年ロサンゼルス五輪を見据えた世代強化が背景にあります。U-21世代の選手にアジア大会の経験を積ませることも編成の目的でした。
まとめ:2026年アジア大会サッカー日本代表の成果と今後の注目点
2026年の愛知・名古屋アジア大会で、男子U-21日本代表は大岩剛監督の下、23人のメンバーで決勝に進出しました。市原吏音、小杉啓太、道脇豊らを含む若手選手が国際舞台を経験し、最終成績は準優勝となりました。
一方、女子日本代表は狩野倫久監督の下、23人で大会に臨み、北朝鮮との決勝をPK戦で制して3大会連続の金メダルを獲得しました。神谷千菜、中嶋淑乃、大場朱羽らの活躍も印象に残る結果です。
男子は2028年ロサンゼルス五輪を見据えた世代の成長、女子はアジアでの強さを維持する選手層と競争力が今後の焦点になります。
今後の代表メンバーを確認する際は、当初の招集発表だけでなく、負傷による離脱、追加招集、所属クラブでの出場状況、代表戦での実績まで合わせてチェックすることが大切です。2026年大会は、男女それぞれの日本代表の強みと課題を明確にした大会となりました。
主な事実確認資料: 日本サッカー協会(JFA)の男女招集メンバー、選手変更発表、大会公式試合記録、過去大会の成績資料を基にしています。