朝倉海がUFCへの挑戦を正式に表明したのは、2024年6月9日のRIZIN.47だった。
当時、朝倉はRIZINバンタム級のトップ選手として活躍し、2度の同級王座獲得を経験していた。海外進出を見据え、保持していたRIZINのベルトを返上してUFCへ移籍する道を選んだ。
MMA Fightingの2024年6月9日付報道によると、朝倉はRIZINで13勝3敗の戦績を残し、フアン・アーチュレッタらとの試合を経てUFCに進出した。
UFCデビュー戦は2024年12月7日
UFCが正式に発表したデビュー戦は、2024年12月7日のUFC 310。対戦相手は、当時のフライ級王者アレッシャンドリ・パントージャだった。
通常、UFCに新加入する選手はランキング外の相手などと実力を測る試合からスタートすることも多い。しかし朝倉は、デビュー戦からいきなりタイトルマッチという大きな舞台を用意された。
試合は第2ラウンド2分05秒、リアネイキッドチョークによる一本負け。パントージャの寝技とポジショニングに対応しきれず、UFC初戦を白星で飾ることはできなかった。
ただし、デビュー直後から世界王者と対戦したことは、UFCが朝倉に大きな期待を寄せていたことを示すカードでもあった。
RIZINからUFCへの移籍年表
- 2023年12月: フアン・アーチュレッタを破り、RIZINバンタム級王座を奪還。
- 2024年6月9日: RIZIN.47でUFC挑戦と王座返上を表明。
- 2024年11月: UFCがパントージャとのデビュー戦を正式発表。
- 2024年12月7日: UFC 310でパントージャと対戦。2R一本負け。
RIZINで築いた実績を携えて世界最高峰の舞台に挑戦した朝倉にとって、移籍は単なる所属団体の変更ではない。フライ級王座への挑戦という、キャリアの大きな賭けでもあった。
【戦績を徹底整理】朝倉海のUFC現在の成績は2勝2敗
2026年11月現在、朝倉海のUFC戦績は2勝2敗。プロ総合格闘技の通算戦績はUFC公式プロフィールで23勝6敗と掲載されている。
ここで注意したいのは、UFCでの戦績とプロ通算戦績は別の数字だということ。RIZINなどでの試合も含む通算成績を、UFCでの勝敗と混同しないようにしたい。
UFC参戦後の全4試合
| 試合日 | 対戦相手 | 結果 | 決着 |
|---|---|---|---|
| 2024年12月7日 | アレッシャンドリ・パントージャ | 敗北 | 2R 2:05 一本 |
| 2025年8月16日 | ティム・エリオット | 敗北 | 2R 4:39 一本 |
| 2026年5月30日 | キャメロン・スモザーマン | 勝利 | 1R 1:50 TKO |
| 2026年8月29日 | アオリ・チロン | 勝利 | 2R 0:34 TKO |
フライ級時代はなぜ2連敗したのか
朝倉のUFCキャリアは、最初の2試合で厳しい結果に直面した。
1試合目のパントージャ戦では、王者の組み技とグラウンド技術に苦戦。2試合目のティム・エリオット戦でも、ギロチンチョークによる一本負けを喫した。
2025年8月のUFC 319で敗れたことで、UFC参戦後の成績は0勝2敗となった。
打撃を武器としてRIZINで実績を積んできた朝倉にとって、世界トップクラスのグラップラーとの対戦は大きな課題を突きつけるものだった。
特に、打撃で自分の距離を作る前に組みつかれた場合、持ち味を発揮しにくくなるという問題が浮き彫りになった。
しかし、その後の階級変更がキャリアの流れを変えることになる。
【階級変更の理由】朝倉海がフライ級からバンタム級に戻した背景
朝倉海がバンタム級へ転向した理由は、単に2連敗から逃れるためではない。
大きな理由は、自身の骨格や身体的特徴に対して、フライ級への減量が厳しかったことにある。
朝倉は2025年9月、自身のYouTubeチャンネルで次戦からバンタム級に戻す考えを明らかにした。
ライブドアニュースが配信したtheWORLDの記事によると、朝倉はフライ級への減量について、骨密度や骨格の大きさを踏まえ、身体的な負担が大きかったと説明している。
UFCパフォーマンス・インスティテュートでの身体測定
転向を判断するうえで関係したのが、UFC上海のパフォーマンス・インスティテュートで受けた身体測定だった。
日刊スポーツの2026年5月30日付報道では、施設でのテストや測定の結果、朝倉に適した階級がバンタム級と判断された経緯が紹介されている。
フライ級とバンタム級では、試合時の体重上限が異なる。
- フライ級:125ポンド(約56.7kg)
- バンタム級:135ポンド(約61.2kg)
その差は10ポンド。約4.5kgの違いがある。
この差は、試合前の減量だけでなく、日常的なコンディション調整にも影響する。
朝倉の場合、フライ級に身体を合わせるよりも、本来の身体能力を発揮できるバンタム級に戻すほうが合理的だったと考えられる。
バンタム級転向後は2試合連続KO勝ち
転向後の初戦は2026年5月30日のキャメロン・スモザーマン戦。
マカオで開催されたUFCファイトナイトで、朝倉は右フックから左フックにつなぐ打撃で相手を倒し、1ラウンド1分50秒TKO勝ちを収めた。
これが待望のUFC初勝利だった。
そして約3か月後の8月29日には、アオリ・チロンにもTKO勝ち。階級変更後の2試合をいずれもKO・TKOで終えた。
ただし、2連勝だけでUFCバンタム級の上位選手と互角に戦えると判断するのは早い。今後は組み技への対応や、長いラウンドでの試合運びも問われることになる。
【最新試合を振り返る】2026年8月29日のアオリ・チロン戦は2R34秒TKO勝ち
朝倉海の直近の試合は、2026年8月29日に中国・上海で開催されたUFCファイトナイト。
対戦相手は中国のアオリ・チロン(Aoriqileng)だった。
試合はバンタム級の5分3ラウンドで行われ、朝倉が第2ラウンド0分34秒にTKO勝ち。これでUFC2連勝を達成した。
試合の決着は左ハイキックからの連打
日刊スポーツの試合詳報によると、朝倉は第2ラウンドに強烈な左ハイキックをチロンの側頭部にヒットさせた。
相手がよろめいたところに左右の連打を浴びせてダウンを奪取。さらに膝蹴りとパウンドを重ね、レフェリーが試合を止めた。
試合時間はわずか34秒。短時間で勝負を決めた印象的なフィニッシュだった。
一方で、朝倉は試合後、相手が右のカウンターを狙っていたため、思ったより早く倒すことができなかったと振り返っている。
このコメントから読み取れるのは、単純に打撃の威力だけで押し切ったのではなく、相手の狙いを警戒しながら試合を組み立てていたことだ。
試合後に語った次戦への希望
日刊スポーツが伝えた試合後インタビューで、朝倉は次の対戦相手について次のように希望を語った。
「みんながわくようなビッグネームとやりたい」
さらに、2試合連続のKO勝利によってバンタム級での強さを示せたという手応えも口にした。
この発言は、次戦の相手がすでに決まっているという意味ではない。あくまで本人が希望するマッチメイクについてのコメントだ。
今後の注目点は、UFCがこの希望に応える形で知名度の高い選手とのカードを組むのか、それともランキング上昇を優先した実力重視の対戦を用意するのかという部分にある。
【プロの結論】朝倉海の次戦で注目すべき3つのポイント
朝倉海のUFCキャリアを評価する際、単純な勝敗だけでは見えない重要なポイントがある。
それは、階級選択、勝利の質、そして次戦の対戦相手だ。
1.バンタム級での2連勝は再出発の成功を示す
フライ級で2連敗した後、バンタム級に戻して2連勝。しかも、いずれもKO・TKOで決着させている。
これは朝倉の最大の武器である打撃が、適性階級で再び機能していることを示す材料になる。
ただし、対戦相手の実績やランキング、試合内容を踏まえた評価が必要だ。
2.次戦は相手の組み技能力が重要になる
パントージャ戦とエリオット戦では、いずれも一本負けを喫した。
そのため、次戦では打撃の破壊力だけでなく、相手に組まれた際の防御、テイクダウンディフェンス、寝技からの脱出能力にも注目したい。
バンタム級で2連勝した現在だからこそ、こうした課題を克服できているかが重要になる。
3.ビッグネームとの対戦はランキング上昇への試金石
朝倉自身は知名度のある強豪との対戦を希望している。
実現すれば、日本国内だけでなく海外のUFCファンにも実力をアピールする機会になる。一方で、相手の実力が上がれば勝利の難易度も高くなる。
読者が次戦のカードを評価する際は、次の基準が参考になる。
- ランキング上位との対戦: UFCバンタム級のタイトル戦線に近づくための重要な試金石。
- 実績あるベテランとの対戦: 技術力や試合運びの成熟度を測る機会。
- 同世代の有力選手との対戦: 今後の階級内での立ち位置を明確にするカード。
現段階では、具体的な相手を予想して確定情報のように扱うべきではない。UFCの正式発表と本人のコメントを分けて追うことが、次戦情報を正しく理解する近道だ。
【朝倉海のUFC次戦に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:朝倉海のUFC次戦はいつですか?
A1:2026年11月3日現在、正式な開催日と対戦相手は発表されていません。直近の試合は2026年8月29日のアオリ・チロン戦です。
Q2:朝倉海のUFCデビュー戦はいつでしたか?
A2:2024年12月7日のUFC 310です。フライ級王者アレッシャンドリ・パントージャに挑戦し、第2ラウンド2分05秒にリアネイキッドチョークで一本負けしました。
Q3:朝倉海の現在のUFC戦績は何勝何敗ですか?
A3:2026年11月現在、2勝2敗です。フライ級でパントージャとティム・エリオットに敗れた後、バンタム級でキャメロン・スモザーマンとアオリ・チロンに勝利しています。
Q4:朝倉海はなぜバンタム級に転向したのですか?
A4:フライ級への減量による身体的な負担が大きく、自身の骨格や身体能力を考慮した結果、バンタム級が適していると判断したためです。UFCのパフォーマンス・インスティテュートでの身体測定も判断材料になりました。
Q5:朝倉海はUFCで2連勝していますか?
A5:はい。2026年5月30日にキャメロン・スモザーマンを1R1分50秒でTKOし、8月29日にはアオリ・チロンを2R34秒でTKOしました。いずれもバンタム級での勝利です。
まとめ:朝倉海のUFC次戦は正式発表待ち!バンタム級での飛躍に期待
2026年11月3日現在、朝倉海のUFC次戦は未発表。開催日や対戦相手は決まっていない。
これまでの経緯を整理すると、2024年12月のUFCデビュー戦でパントージャに敗れ、2025年8月にはティム・エリオットにも一本負け。その後、フライ級からバンタム級に戻し、2026年5月のキャメロン・スモザーマン戦、8月のアオリ・チロン戦で2連続KO・TKO勝利を収めた。
現在のUFC戦績は2勝2敗。バンタム級では2戦2勝という結果を残している。
次戦で注目したいのは、本人が希望するビッグネームとの対戦が実現するか、そして世界トップクラスの選手を相手に打撃と組み技の両面で成長を示せるかという点だ。
次戦の日程を知りたい人は、UFC公式の選手プロフィールと大会カード、朝倉本人の公式発信を確認するのが確実。 新しい対戦カードが発表されれば、朝倉海のUFCキャリアは次の重要な局面を迎えることになる。 (出典: 朝倉海 ufc いつ(Yahoo!ニュース))